歌手の辺見マリといえば、「経験」「私生活」などのヒット曲でセクシー歌謡の歌手として活躍し、“御三家”西郷輝彦の元妻であり、タレントの辺見えみりの母親で、さらには熟女ヌード写真集……と話題には事欠かない芸能人ですが、やはり芸能史上における“代表作”といえば、洗脳騒動。
5億円をつぎ込んでしまうほどに洗脳されまくる母親を、娘のえみりはどのように思っていたんでしょうか……。
洗脳された過去、子の苦悩、そして和解
24日放送の日本テレビ系「PON!」では、マリとえみりが2人きりで語り合う企画が放送されました。
マリの洗脳騒動のことを詳しく知らない人のために少しおさらいしておきましょう。
2015年9月に放送されたテレビ朝日系「しくじり先生」で自ら激白していましたが、洗脳が始まったのは1988年頃のこと。
離婚して芸能界に復帰したものの思うように行かず悩んでいたところ、当時のマネージャーに紹介された「神様と話せる人」と会うことに。これが洗脳地獄の始まりで、「拝み屋」と呼ばれる詐欺グループにまんまと洗脳されて行きます。
当初は相手を疑ってかかっていたというマリですが、巧みに心の隙間を突いてくるテクニックに、いつの間にか要求されるままにお金を差し出す「無限ATM」と化してしまったそう。
親戚や知人への借金はもとより、自宅を売却したり、ヌード写真集を出したり、さらにはえみりのギャラに手を付けてまで貢いでしまうほどになっていたと、10数年にもおよんだという洗脳の壮絶な過去を語っていました。
母の洗脳が始まった頃、えみりは小学校から中学へ上がる多感な時期。
両親の離婚後は母に育てられ、母子仲が良かったそうですが、変わっていく母の姿に「家族のためにやってくれている」という思いがありながらも、やはり「どんどん自分のお母さんじゃなくなっていくような感じがして……自分から離れて違うところに行っちゃってるような感じ。そのスレ違いもあったし、なんかしゃべりにくいな」と心が離れていき、19歳の頃に家を出たことを明かしていました。
母の洗脳が解けてからも和解には長い時間が掛かったようですが、えみりも出産を経験したことで、母への見方も変わったそうです。最後には手紙で感謝の気持ちを母に伝えていました。
いやぁしかし、洗脳恐るべき……。