12日放送のフジテレビ系「バイキング」で、ちょっと前に話題になったキングコング西野亮廣の“途中退席騒動”についてトークしていました。
この騒動、芸能マスコミの末席を汚している者としては教訓としてしっかりと心に留めておかなければいけないことなんですが、一般社会でも人間関係において気をつけなければいけない大事なことを含んでいるような気がしましたんで、今回ちょと取り上げてみますー。
一般社会に置き換えてみると…どうでしょう
この騒動というのは、西野がテレビ番組の取材を受けた際に、ディレクターから無礼な言葉をぶつけられたことに不快感を覚えて収録途中で退席したというもの。自身のブログでも明かしていましたが、そのディレクターからは言われた言葉というのが、
なんで炎上させるんですかぁ? もしかして目立ちたいんすかぁ?
プペル、値段高くないですか?
印税独り占めですか?
ていうか、返し、普通ですね
お高くとまってんスカぁ?
といったものだったそう。
これ、フツーに知らない人からいきなり言われたら、ケンカ売られてるとしか思えないですよね。
ただ、芸能マスコミにおけるインタビューって、なんとか面白い話を引き出したり、テレビ番組であれば面白おかしいやり取りのシーンを撮りたいという欲から、こうした“イジり”らしきものを用いてしまうケースがあるんです。
とはいえ、この場合はもちろん失敗。西野は「お笑い芸人さんのマネをして“くさせば笑いがとれる”と信じきっている田舎の大学生がチョイスしそうな言葉ばかり」と切り捨てていますが、こうした“勘違い”を起こしやすいんですよね、マスコミの人間って(自戒)。
雨上がり決死隊の宮迫博之も言っていましたが、「イジってくるインタビューっていうのは方法論としてあるんですよ。僕らもそのルールはわかってるから、そのやり取りは面白くなるようにするんですけど、(西野を怒らせたディレクターは)ヘタなんですよ、おそらく。ヘタなやつがこれをするとホントに腹が立ってしまう」と。
では翻って、取材する側のお笑いの技術が高ければ問題は起きなかったのでしょうか。
おそらくそんなことはないでしょう。
他人との会話において起きる笑いは、その状況や相手との関係が大きく作用しますよね。
たとえば程度の低い冗談や冷やかしの言葉であっても、相手が気心の知れた友人であれば笑いが起きたりもします。しかし投げかける相手が違えば、たとえ気の利いたジョークのつもりであってもその言葉が刃になることもあります。
西野は「信頼関係のないイジリはイジメ」と指摘していましたが、これは学校や職場など一般社会におけるイジメにも共通している問題なのかもしれませんね。