HADOシーズン予選・本戦、MASTER’S LEAGEと日々熾烈な争いを繰り広げているHADOの猛者たちがチームという枠を越えて自由にパートナーと組んで戦ったHADO BUDDY CUP #1。
この大会はガチでありつつ、お祭り騒ぎを感じさせる、そんな大会だった。
ガチ強者ばかりの中に放り込まれたおっさん2人組
その日、おっさん2人組は戦慄した。なぜならなんとなくエントリーした同大会のメンツがそうそうたるものだったからだ。
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- ダンデライオン
- へしこ(和心)
- 津軽三味線(和心)
- 青海花
- SHEART(SLAMDIVA)
- Chiho(元SLAMDIVA)
- VIREX☆PEOPLE
- たかさん(わちゃごな☆ピーポー)
- ゆうり(わちゃごな☆ピーポー)
- オッケー☆マルフォイ
- KODAI(わちゃごな☆ピーポー)
- まつゆか(わちゃごな☆ピーポー)
- SSD
- 前P(ヒュブリス)
- しょーい(NOeSIS)
- 増殖するG
- しおしお(NOeSIS)
- Andy(ヒュブリス)
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[box class=”box28″ title=”第2ブロック”]
[list class=”li-yubi”]
- ロシアより愛を込めて
- 鈴木優也(エクスペンダブルズ)
- 嶋田眞太郎(あなたって時たま土の香りがする)
- しぶや
- シブさん(エクスペンダブルズ)
- うのちゃん(エクスペンダブルズ)
- 田中部長。
- ぶちょう。(ヒュブリス)
- タナカユカス(わちゃわちゃ☆ピーポー)
- びっくりー!
- びくゆー(わちゃわちゃ☆ピーポー)
- REE(SLAMDIVA)
- 坂本恵子
- けーこぴー(わちゃわちゃ☆ピーポー)
- D(わちゃわちゃ☆ピーポー)
- いとわズ
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…強豪チームばかりやないか。今回の2on2は参加条件に特別な縛りがないこともあって、トップチームのメンバーの参加も予想できなかったわけではない。しかし、まさか我らいとわズ以外は見事に格上ばかりとは…。むしろ我々はこの場にいていいのか不安になってきた。
同日行われていたHADO公式PV撮影にエキストラ参加したほうが良かったんじゃないかとすら思い始めた。しかしもはやキャンセルできねえ。
我々が彼らに勝っているのは、もはやこれまで30余年生きてきた日数のみ! HADOにおいて生きてきた日数の多さなんて、クソの役にもたちゃしねえ!
少なくとも競る、あわよくば勝利と目標を大幅に下降修正したことで気持ちを楽に、試合に臨むことにした。
ワンチャンあるんじゃないかと思ったガチムチと細マッチョ戦
僕らの初戦の相手はチーム「ロシアより愛を込めて」。およそロシア感が感じられるのはその筋肉くらいの2人。もちろんガチムチと細マッチョは彼ら2人のことで、僕らは2人はただのちょっと大きめのぽっちゃりと小さめのぽっちゃりだ。
明らかなる運動量の違いにめげもせず、そして予想外に序盤は接戦を演じることができた。残23秒で6-5の1点差、もしかしたらイケるんじゃないかと思った途端に気が緩んでしまったのだろう、それから時間は過ぎて残11秒、一瞬のスキをつかれて加点を許した直後、ガチムチマッチョ優也選手による通称へしこ張り(平たく言えばシールド重ね張り)は、僕らの精神を摘んだ。
わちゃの巨人とDIVAの妖精による無慈悲
その日、彼女は片目に眼帯というフック船長に寄せたスタイルで会場にやってきた。コスプレではなかった。まさか片目を眼帯で隠した状態で試合に出場するなんて、SLAMDANK湘北エースの流川でも相当体力を消耗したんですよ。大丈夫ですか? と思わず声をかけたわけだけど。
心配無用だった。
この試合、僕らは彼女1人に9点を献上した。
エクスペンダブルズの後衛を司る不動の2人
エクスペンダブルズの後衛シブさん・うのちゃんの2人で構成されたチーム「しぶや」、ガチムチ優也氏が動きまくるイメージが強いせいか、後衛2人はそれほど動いていないイメージが強かったのだが…
我々のヒット率が低いのか、彼らの回避力が高いのか、なかなか1発でしとめることができない。
悪そうなフリしてこんなにかわいくしゃがむ彼らはちくしょう…ちょっとかわいい。
どこ見たらいいかわからん、坂本恵子
MASTER’S LEAGEから加入したD(坂本)選手とけーこぴー(恵子)選手からなるわちゃわちゃ☆ピーポー構成員。優しい御婦人のような名前をしながら容赦ない攻撃をしかけてくるまさに鬼教官。
シールド展開の巧さ、飛ぶ、しゃがむ、滑り込む、すべてが僕らの読みのちょっと先にある。鬼教官2名にただただ80秒間しごかれたおじさん2名がそこにいた。
ささいなミスで試合前に作戦がバレてしまった田中部長。戦
勝つことは難しくても、ロースコアならもう少しいい試合ができるのではなかろうか。そう思ってシールドに2を振って臨んだ「田中部長。」戦。
しかし、そんな作戦は無残にも試合開始直前の些細なミスでバレてしまった。右頬がかゆい、下げていた右手でかいたその瞬間にフィールド上に僕のシールドが現れた。
そのタイミングを彼らが見逃すわけがなかろう。ぶちょう。選手はすぐさまシールドが硬いことを把握しタナカユカス(リ)に教えやがったのだ。
僕のバカ!
なんでスタートまで我慢しなかったんだ!
せめて左手でかけよ!
バレてしまったものはしょうがない、なるようにしかならん!
ラーメンでいうところの硬め程度のシールドでも試合時間の約半分ほどを過ぎて2-1というロースコアを保てたのは、タナカユカス(リ)選手のチャージが2だったこともあるのだろう。
そして得失点差によって1位通過となるか、2位通過となるかが決まってしまうチーム「しぶや」の「ナイスシールド!」という野太い応援があったからにほかならない。
シールドを使い果たした僕は、悲しいかな、動くサンドバッグだった。
ヒュブリス現るところ乱あり
強者たちによる熾烈な予選リーグ突破争いが一段落し、予選を勝ち抜いたのは「増殖するG」「オッケー☆マルフォイ」「しぶや」「田中部長。」の4チーム。
SUMMER SEASON、ヒュブリスメンバー現る大会では高確率でなにかしらのアクシデントが発生する。これは某ヒュブリスメンバーも自覚しているところでもあるが、この日ここまで何事もなく進行していた大会で面白いアクシデントが発生した。
それはオッケー☆マルフォイ VS 田中部長。の第1戦目終了後だった。
第1セットを先取したのはオッケー☆マルフォイだったが、田中部長。から物言いが入った。原因は不明だが、チーム「田中部長。」のぶちょう。選手のヘッドマウントディスプレイが大阪モードになっていたことでスコアがわからなかったということらしい。
大阪モードの正式名称は不明だが、大阪VSPARKで体験できるHADOはスコア表示がされない仕様となっているのだ。どのような経緯でそのモードになってしまったのかは不明だが、確かにスコアがわからなければ攻めていいのか引いていいのかがわかりづらい。
まさに不運、大会にトラブルは“憑き物”ということで、気分一新頑張ってもらいたいところだったが、残念ながら「オッケー☆マルフォイ」の猛攻の前に「田中部長。」は敗れてしまった。
決勝はともに第1グループ2位の「増殖するG」と同グループ1位の「オッケー☆マルフォイ」で争われた。第1セットを10-6で先取した「増殖するG」、続く第2セットは第1セットとうってかわって一進一退の攻防戦に。
残6秒で6-6の同点に追いついたオッケー☆マルフォイだったが、残4秒で6-7と再び引き離されてしまう。残2秒、オッケー☆マルフォイのKODAI選手が対角左前隅で羽2枚を残し低姿勢で構えるしおしおに放った1発はわずかに1枚をかすめた。ギリギリの差で生き残った羽1枚の差で「増殖するG」が優勝を決めた。
彼らはしきりに「G」は元気の「G」だとする主張を崩さないが、そのしぶとさはどうみても元気の「G」ではない。
#2が開催されるのであれば、我々はコックローチという名で出場したい。
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