11月18日、横浜の天気はあいにくの曇り模様。
しかし、ソプラティコ横浜関内は天候なんて関係ないと言わんばかりの熱気に包まれていた。その日、HADO SEASON 2018クライマックスシーズンの大舞台、日本代表チームとしてHADO WORLD CUPに出場するための出場権をかけた予選大会④が開催されたのだ。
日本代表として確保されている出場枠は8枠。春シーズン・夏シーズンの大会で優勝し、すでに出場権を獲得していた「わちゃわちゃ☆ピーポー」を除いた7枠のうち、予選①から③ではいずれも2枠の出場権を巡って各予選大会で名勝負が繰り広げられた。
予選大会④では、日本代表最後の1枠を決める戦いということもあって、それまで以上にピリピリとした緊張感漂う大会となった。
最後の1枠を巡る戦い。名言「必死に食らいつく」が連発!
SPRING CUP、SUMMER CUPは国内チームで最強を決める大会だが、WORLD CUPはHADO界世界最強を決める大会ということもあり、本大会出場権はどのチームも喉から手が出るほど獲得したいものだ。
予選大会④にエントリーしたチームは、昨シーズンのHADO WORLD CUP 2017より、今シーズンのSPRING CUP、SUMMER CUPの本大会にいずれも出場している強豪「エクスペンダブルズ」や、今シーズン急激に力をつけて強豪にも引けをとらない戦いを演じることが多くなった「華より酒!」を筆頭に、HADO WORLD CUP 2017で3位となった「REN」、同じくHADO WORLD CUP 2017出場組の「性別迷子」、古参チーム「マックスファクター」に加えて新興勢力「ネメシス」、大会初参加となる「SODA」など総勢7チーム。
この7チームによる総当たり戦の上位2チームが出場権を争う決勝戦に臨むこととなった。
1点を争う好ゲームが続出!
大方の予想ではこれまでの実績を見るとやはり決勝進出は「エクスペンダブルズ」と「華より酒!」の2チームではないかと予想されていた。
結果を見ると予想通りの結果となったが内容は結果以上のドラマを見ているようだった。残された枠が1つということもあってか、異様な緊張感に包まれた中でのゲームはまさに”食うか喰われるか”だった。
[yoko2 responsive]
[cell][/cell]
[cell][/cell]
[/yoko2]
特に凄まじい気迫を見せてくれたのは古参チームと呼ばれるHADOキャリアをもつ「性別迷子」と「マックスファクター」だ。結果だけ見ると「性別迷子」は3勝3敗の予選グループ4位で、「マックスファクター」は1勝5敗の予選グループ6位だったが、両チームの勝ちへの執念は最後まで決勝トーナメント進出の2チームを苦しめた。
この様子に、現場実況MCエンも「必死に食らいつく!」を連発していた。
絶対に”負けられない”と、絶対に”勝ちたい”2チームの決勝戦
「エクスペンダブルズ」にとっては絶対に”負けられない”戦いであり、「華より酒!」にとっては絶対に”勝ちたい”戦いとなった決勝戦。日本代表最後の1枠を決める大事な戦い。
予選ラウンドでの対決では14-8で「エクスペンダブルズ」が勝利していたこともあり、「エクスペンダブルズ」が優位かと見られた決勝ラウンド1セット目、1ゲーム80秒の中で、73秒が経過した時点で8-8と同スコアだったが、次の瞬間「華より酒!」が一挙に2点を追加して優位にたった。さらにそこからダメ押しの1点を追加し、11-8で第1セットを勝利し、WORLD CUP出場権に王手をかけた。
続く第2セット、もう後がなくなった「エクスペンダブルズ」が意地を見せる。コート上をエナジーボールが忙しなく飛び交うもロースコアな展開を見せる。第2セットは終始「エクスペンダブルズ」がリードを奪うも3ポイント以上のリードを許さない「華より酒!」。HADOにおいて3点差はタイミングさえあれば1秒で同点に追いつけることもあり、3点のリードは決して安心できる点差ではないのだ。
追いかける展開となった「華より酒!」だったが、残10秒で同点に追いつくも、歴戦の傭兵「エクスペンダブルズ」は慌てる様子を見せない。残6秒で勝ち越しに成功する。このセットを辛勝し、日本代表出場権の行方は最終第3セットに持ち越された。
第3セットを迎えようとする会場は、まさにスラムダンクでいうところの山王対湘北戦において、ひとりの観客が湘北にエールを送ったことをキッカケに下剋上を予感させる、そんな雰囲気になっていた。もともとHADO界のヒール役を自称する「エクスペンダブルズ」も、この雰囲気にはヒールといえどかなりの重圧を感じていたことだろう。
最後の1枠を巡る最終第3セット、先制したのは「華より酒!」だった。開始から25秒が経過して、ようやく逆転、リードを得た「エクスペンダブルズ」だったが「華より酒!」も必死に食らいつく。残3秒で1点差まで追いつく猛攻を見せたが、すぐさまダメ押しの1点を献上してしまい最終戦のスコア13-11でゲームセット。
日本代表最後の出場権は絶対に”負けられない”戦いを制した「エクスペンダブルズ」が獲得した。
HADO WORLD CUP日本代表チーム全チームが確定
これにてHADO 2018シーズン最後の大会に出場する日本代表8チームが出揃った。
- わちゃわちゃ☆ピーポー(@wacha_hado)
- わちゃごな☆ピーポー(@wachagonna_hado)
- ヒュブリス(@Hubris_HADO)
- ANATSUCHI(@Anatsuchi55)
- SLAMDIVA(@slam_diva)
- 思考行結-あひる組-(@ahirugumi_hado)
- 和心(@Wagokoro_HADO)
- エクスペンダブルズ(@exp_HADO)
※数字は出場権獲得順
気になる海外勢は現在以下の国より参加が予定されている。
- Team UK(イギリス)
- ARGONAUT(マレーシア)
- CROSSFIRE(香港)
- Team BTG(シンガポール)
- 韓国代表
- インドネシア代表
あとは韓国代表、インドネシア代表が決定するのを待つのみだ。