先頃起きた暴徒集団「ジード」のメンバー大量死事件に関与したと見られ、当局が重要参考人として行方を追っている男が、都市「サザンクロス」に向かった可能性があることが情報筋の話でわかった。
ジード事件発生現場からほど近い集落で、またも数十体におよぶ遺体が見つかった。遺体は集落の住民と思われる男女のほかに、武装した男性が複数含まれている。当局は武装した遺体の状況および集落住民の目撃情報などから、そのグループを殺害したのはジード事件の重要参考人である男と同一人物の可能性があると発表した。
また、武装した遺体の頭部には「スペード」柄のタトゥーが彫り入れられていたことも明らかになった。テロリストや武装グループなどの情報に詳しいある専門家はこの「スペード」について、「“KING”をトップとする過激派組織に属する1グループ。KINGは単なる暴徒集団とは違い、軍隊とも呼べるほど多くのメンバーおよびグループで編成された大規模な武力組織で、本拠地としているサザンクロスタウンは広大な敷地に数多くの高層ビルが建ち並ぶ大都市となっている」と話す。
さる情報筋の話によれば、男が「サザンクロスタウン」に向かうのを目撃したとの情報もあるという。また、男が単独ではなく同行者がいたとの証言もあり、情報が錯綜している。当局はサザンクロスタウン周辺での聞き込み捜査を強化し、男の行方を追っている。