TWICEファンの皆さんもご存知のとおり、2022年にTWICEはデビュー7周年を迎えます。そう、事務所の契約更新を迎え、解散やメンバーの脱退が多いとされる“魔の7年ジンクス”の時期です。筆者もメンバーが築き上げてきた絆を信じているものの、来年になるのが正直怖くて仕方ありません。そこで、願掛けの意味も込めて、彼女たちの原点であるオーディション番組「SIXTEEN」を見返しました。TWICEメンバーの「SIXTEEN」での活躍を愛情のままに語ります。記念すべき初回は、最推しであるミナにスポットライトを当てていきます。
第一印象は「私が投票してあげないと!」だった
思い返せば、ミナは初登場時から「私が投票してあげないと!」と思わせる不思議な魅力がありました。韓国出身の候補生たちが懸命に自己アピールする一方で、日本人のミナは率先して行動することが苦手なように見えたんです。
最初のうちは、そんなミナを「大丈夫かな?」とハラハラしながら見守ったものです。けれど、彼女は他の候補生から厳しい目で見られても、めげることなく「私の実力を見せたい」とニコニコと笑っていました。気が付いたときには、ミナの儚げな見た目に反して“芯が強くて自分の考えをしっかり持っている”というギャップにやられていました。
私がミナ推しになったキッカケは、第2ミッションの“個人フォト撮影”でした。自分で小道具を選んで写真撮影に挑むミッションにおいて、ミナは真っ赤なリンゴを選択し、『白雪姫』に出てくる魔女に変身しました。それまでのあどけない姿とは打って変わって、ミステリアスで大人びた雰囲気漂うポートレートに目が釘付けになったのを覚えています。さらに「『このリンゴがあれば、私は世界一の美女になれる』という自信を表現しました」とコンセプトを審査員に説明するミナのかっこよさも半端なかった。頭の回転の速さと表現力、そして堂々とした立ちふるまいに、私は一気に“ミナ沼”に引きずり込まれました。
他の候補生を一歩リードしたセルフプロデュース力
「SIXTEEN」で2回行なわれた個人戦で、ミナは得意のバレエとセクシーなダンスという異なるイメージのパフォーマンスを披露しました。バレエは、審査に当たった音楽プロデューサー・J.Y.Parkに「感情表現が不自然だった」と指摘されていましたが、個人的にはミナの優雅な魅力をアピールできているように感じました。一方で米国歌手・ビヨンセの『ドランク・イン・ラブ』にのせたダンスでは、清純なイメージをぶち破る妖艶さで審査員を誘惑。「ミナってこんな色っぽい振り付けもできるの?」と驚きました。練習生になってまだ1年しか経っていないのに、ミナは本当にセルフプロデュースが上手いなぁ。
“ミナヨン”の友情物語も見逃せない!
デビュー当初、特に人気だったカップルといえば、ミナとナヨンの“ミナヨン”ではないでしょうか。デビュー曲『Like OOH-AHH』での、ふたりのシンメトリーパートは話題になりましたよね。ミナ推しとしては、「SIXTEEN」で初々しいミナとナヨンが少しずつ打ち解けていく様子も見逃せません。第4ミッション“チームパフォーマンス公演”では、同じチームになったナヨンが、ミナに対して積極的にスキンシップを取っていました。ミナと腕を組んでみたり、ステージが不安で泣き出すミナを真っ先に抱き締めたり……。
ナヨンの行動は、「相手と仲良くなりたい」という感情がストレートに伝わってきて、めちゃくちゃ微笑ましいです。年上のお姉さんとしてミナに優しく接しながら距離を詰めるナヨンも、ちょっと戸惑いながらもナヨンを頼るミナも最高に可愛いです。ちなみにナヨンさん、「SIXTEEN」最終回で、番組のオープニング曲『I’m gonna be a star』を勝ち残った候補生で踊る場面でも嬉しそうにミナの肩に腕を置いていました。どんだけミナ好きやねん!
低音ボイスと“長女感”で伸びしろを再確認
第6ミッション“コンサート公演”では、カナダ人と韓国人の両親を持つソミ、タイ出身のナッティ、そしてミナという多国籍なチームを結成。3人でJ.Y.Parkの楽曲『Who’s your mama?』を歌い上げました。ミナのパワフルな低音ボイスと韓国語のラップを聞いたときは、「こんな声も出せるんだ」とこれまた度肝を抜かれました。
ミナといえば、透き通るような優しい歌声が特徴的なので、この歌い方はかなりレアです。さらに同ミッションでは、チームで最年長になったミナが「年下のふたりを支えよう」という意識を持つようになりました。これまで練習生としての経験の浅さから周囲に引っ張ってもらうことが多かったミナが、積極的に意見を出すようになったのです! そんなミナの“長女感”あふれる活躍も素晴らしく、「候補生の可能性は無限大」とあらためて確認できたステージでした。
推しが殻を破った瞬間を目撃した最終ミッション
最終ミッションでは、勝ち残った12人の候補生が2つのチームに分かれて、観客の前で課題曲2曲を披露しました。個人的にミナの大きな成長を感じたのがこのミッションでした。第1ラウンドで歌った楽曲『Going Crazy』だと、大サビを任されたこともあって、明るい曲調に反してぎこちない表情が気になってしまって……。最後のミッション、しかもチーム戦で大役を任されて、100%の実力を発揮できる人ってどれだけいるんだろう。「ステージを楽しむこと」の難しさをあらためてミナに教えてもらいました。
続く第2ラウンドの課題曲は、J.Y.Parkが想像するTWICEのイメージに近い楽曲『Do it again』。この曲でミナは明確にレベルアップしました。動きも発声も明らかに大きくなっていたんです。表情管理も完璧で、『Going Crazy』のステージでJ.Y.Parkに指摘された「消極的な発声とダンス」を改善して、生き生きとステージを楽しんでいました。私はこのミッションでのミナの成長ぶりが大好きで、定期的に見返しています。
それにしても、『Do it again』はTWICEのデビューアルバム「THE STORY BEGINS」に収録されているのですが、日本のコンサートで披露されたことがないんですよね。この曲のミナのパートと振り付けがかわいくて大好きなので、この最終ミッションを生で見ることができた人が心の底からうらやましい……。
これまでもこれからも、ミナは私の“元気の源”
ここまで気の向くままに語ってきましたが、ミナは「SIXTEEN」の頃から現在進行形で私の元気の源です。2019年7月に不安障害が原因で活動休止を発表した後、わずか7カ月でグループ活動に復帰してくれた彼女には感謝の気持ちしかありません。だからこそ言いたい。ミナ、ありがとう。でもどうか無理だけはしないで。これからもずっと、花道だけを歩こう!