連日、ロシア軍によるウクライナ侵攻の報道でニュースが埋め尽くされている。そのため影を潜めてしまっているが、新型コロナウイルス禍は現在も継続中だ。第6波となる年明けの爆発的な感染拡大後、3月に入ると緩やかにピークアウトの傾向を見せ始め、東京都内の3月8日時点での7日間平均の感染者数は9979.3人。1月25日以来、実に6週間ぶりに1万人を下回った。とはいえ1日に数千人規模での感染が確認される状況は続いており、3月10日の都内の感染者数は1万80人。全国では6万1164人である。感染拡大を防止しなければならない状況は続いている。
そうした中、3密を避けて居酒屋料理を楽しむことができるテイクアウトに改めて注目してみるのもよさそうだ。連載「居酒屋テイクアウト」の番外編の最終回では、人気餃子店「餃子の福包 新宿店」に向かった。
東京メトロ丸ノ内線・新宿御苑前駅から徒歩わずかに1分の距離にある「餃子の福包」。道路沿いのビル1階に大きな看板と「ぎょうざ」と書かれた暖簾があるのが目印だ。外観からもわかるように、清潔感溢れる雰囲気が魅力の一つ。中華料理屋といえば懐かしさが漂う年季の入った店内をイメージする人が多いかもしれないが、「餃子の福包」はオフィス街にあっても違和感がない綺麗な空間となっている。
こちらが店頭にあるメニューの看板だ。焼き餃子と水餃子がイチオシであることが一目でわかる。ニンニクやニラの有無も選べる。ちなみに餃子は中国で生まれた料理だが、縁起物と言われており、「長寿・子孫繁栄・金運祈願・家畜繁盛・五穀豊穣」などの祈りを込めて作るそう。餃子とは幸せを願って食べる料理なのだ。
テイクアウトのメニューはこちら。残念ながら水餃子はメニューに載っていないものの、焼き餃子と揚げ餃子は持ち帰ることができる。トッピングも「おろし」「ねぎ塩」「しそ」と精鋭揃いだ。さらに「餃子 鶏飯 Box」というセットも販売されており、餃子の他にご飯や鶏煮込み、温玉、ナムル、漬け物がついてなんと税抜600円。他のメニューもそうだが、非常にリーズナブルに餃子をはじめとした中華料理を味わうことができるのもこの店の大きな魅力となっている。
今回は「焼き餃子 6ヶ入り」(税抜290円)と「揚げ餃子 6ヶ入り」(税抜290円)を注文した。どちらもニンニクとニラを入れている。オーダーしてから商品を受け取るまではやや時間がかかるものの、席に空きがあれば清潔な店内で待つこともできる。店員の接客も明るくて爽やかだ。出来上がった餃子は焼きたて・揚げたてで、パリッとした食感がじつに美味。本場中国の味をクリーンに堪能することができる。サイドメニューの組み合わせ次第では、豪華な夕飯をリーズナブルに、しかも自宅で楽しむことができるだろう。
餃子を通じて来店客にささやかな“幸せ=笑顔”の時間を提供するのがコンセプトの一つだという「餃子の福包 新宿店」。都内には新宿の他に代々木八幡店、豊洲店、中目黒店と計4つの店舗を構えている。どの店舗も清潔感溢れるクリーンな空間が魅力的なので、コロナ禍が落ち着いたらイートインしたいものだ。それまではテイクアウトで本場中国の餃子を味わいつつささやかな“幸せ=笑顔”の時間を堪能してはいかがだろうか。
店舗情報
餃子の福包 新宿店
住所:新宿区新宿2-8-6 KDX新宿286ビル 1F
TEL:03-5367-1582(予約不可)
営業時間:11:00~15:00(ランチ)
17:00〜20:00(ディナー)
(感染状況により変更の可能性あり)
定休日:年中無休
(感染状況により変更の可能性あり)