年が明けて2022年になった。新型コロナウイルス禍に見舞われて以降、二度目となる正月を迎えた。元旦から全国で3000人を超える感染者数を記録した昨年と比べると、今年は500人強。比較的落ち着いた数字ということもあり、こころ穏やかに過ごした人も多かったに違いない。だが油断は禁物だ。三が日明けの4日、全国での感染者数は昨年10月以来の1000人超となり、その後も日を追うごとに急激に増加。もちろん数字の増減に生活が踊らされてはいけない。だが引き続き感染拡大を防ぐことも必要だ。そうした中、テイクアウトの重要性はさらに増しているとも言える。今回は年始のタイミングということもあり、番外編として、赤羽ではなく新宿の居酒屋からセレクトした店舗を紹介する。
新宿は都内有数の歓楽街だ。駅を出て少し歩けば何かしら居酒屋に遭遇する。とりわけ落語定席の末廣亭がある新宿三丁目は飲み屋街としても有名なスポットの一つ。今回は三丁目の中でも異彩を放つ「タイ屋台 999 新宿店」へと足を運んだ。
その名の通りタイの屋台を模した店舗で、本格的なタイ料理が堪能できる場所だ。外観も店内レイアウトもタイの首都バンコクをイメージした装飾があしらわれており、まるでトリップしたような気分に陥る。料理は本場のタイ屋台の味を追求。店名の「999」は「カオカオカオ」と読み、タイで縁起が良いとされる数字だという。
テイクアウトも充実しており、多数のメニューが用意されている。今回は「有頭海老のパッタイ」(980円)、「パクチーサラダ」(680円)、「タイ屋台の鶏からあげ」(580円)を注文した。繁忙期だが注文から商品を受け取るまでは約10分強とスムーズだ。それぞれの料理は屋台らしくパックに詰められており、こぼれないようにラップで包まれている。
こちらはタイの定番料理としても知られる「有頭海老のパッタイ」。海老が丸ごと入っており、食べ応え十分。味付けは本格的ながら日本人の味覚にも合致するような美味しさがある。付け合わせのレモンを絞ると香りが引き立つ。相性抜群である。
やはり定番の「パクチーサラダ」。クセの強い香りがあるパクチーは好みが分かれるところかもしれないが、好きな人は本場のタイ料理のパクチーサラダにやみつきになってしまうことだろう。専用の黄色いドレッシングはなかなか普段食べることのないような風味で、新鮮な心持ちも抱かせてくれる。
「タイ屋台の鶏からあげ」は、見た目からして通常の唐揚げとは一風変わっている。小さく細切れにされた唐揚げは、いわば鶏皮と鶏肉の中間をいくような食感だ。メニューには他にも「トムヤムからあげ」や「グリーンカレーからあげ」などアレンジされた商品もあるので、あわせて食べ比べしてみるのも一興だろう。
「タイ屋台 999」は、新宿の他に都内には新橋、日比谷、二子玉川、さらに大阪・梅田にも店舗を構えている。テイクアウトで自宅で旅行気分を味わうもよし、感染が落ち着いたら店内に入ってバンコク風のインテリアに囲まれながら食事してみるのもよいだろう。
店舗情報
タイ屋台 999 新宿店
住所:新宿区新宿3-11-6 エクレ新宿
TEL:050-5593-8610(予約可)
営業時間:11:30~14:00(ランチ/平日)
17:00〜23:30(ディナー/平日)
12:00〜23:30(土・日・祝)
(感染状況により変更の可能性あり)
定休日:年中無休
(感染状況により変更の可能性あり)