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	<title>映画  |  いとわズ</title>
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		<title>日系ペルー・ホラー映画『シークレット・マツシタ』が逆に拍子抜けするほど、ちゃんとした作品だったんだが￼</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 21 Feb 2022 02:59:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
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					<description><![CDATA[
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/secret-matsushita"><img title="220215-harada-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2022/02/220215-harada-1-300x168.jpeg" alt="日系ペルー・ホラー映画『シークレット・マツシタ』が逆に拍子抜けするほど、ちゃんとした作品だったんだが￼" width="300" height="168" /></a>
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	　君はトカナ映画を知っているか。世界のオカルト情報を多数扱うニュースサイト「トカナ（TOCANA）」が映画配給を始めたのですが、これがまぁどれも自分の心をキュンとくすぐってくれる作品ばかり。 「こんなの見たことない」と、とりあえず思わせてくれるトカナ映画 　正直なところ、人によってはクソ映画と一刀両断することでしょうし、私もそれは否定しきれない。しかし、映画に対して、総合的な完成度の高さよりも「こんなの見たことない」と感じる要素がひとつでもあることで大幅加点してしまう人間としては、トカナ映画と聞くと、ちょっと心がウキウキしてしまうものなんです。「観たら死ぬ」というのが売り文句の『アントラム／史上最も呪われた映画』（2020年）は、上&#8230;]]></description>
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	<div class="theContentWrap-ccc">
<p>　君はトカナ映画を知っているか。世界のオカルト情報を多数扱うニュースサイト「トカナ（TOCANA）」が映画配給を始めたのですが、これがまぁどれも自分の心をキュンとくすぐってくれる作品ばかり。</p>



<span id="more-9089"></span>



<h2 class="wp-block-heading" id="こんなの見たことない-と-とりあえず思わせてくれるトカナ映画"><strong>「こんなの見たことない」と、とりあえず思わせてくれるトカナ映画</strong></h2>



<p> 　正直なところ、人によってはクソ映画と一刀両断することでしょうし、私もそれは否定しきれない。しかし、映画に対して、総合的な完成度の高さよりも「こんなの見たことない」と感じる要素がひとつでもあることで大幅加点してしまう人間としては、トカナ映画と聞くと、ちょっと心がウキウキしてしまうものなんです。「観たら死ぬ」というのが売り文句の『アントラム／史上最も呪われた映画』（2020年）は、上映中にうとうとしてしまったのですが、起きたらパンツ一丁の日本人男性が切腹しようとしていて、「これは夢か？」と思いました。幼い姉弟が森をさまよう話を観ていたはずだったのに。</p>



<p>　また、パリ人肉事件・佐川一政とその弟に密着したドキュメンタリー『カニバ／パリ人肉事件38年目の真実』（2019年）もやはり途中で寝たものの、とっ散らかった内容にむしろ殺人者の心理が見え隠れする生々しさを感じて、不思議と心に残る映画でした。</p>



<p>　そして、1月21日より公開中のペルー映画『シークレット・マツシタ/怨霊屋敷』（以下、『シークレット・マツシタ』）です。トカナ映画お得意の「これは実話」煽りに、「松下さんは無料で鑑賞OK」「全国の松下さんから推薦コメントを集める」というしょうもないキャンペーン、景気がよすぎて逆に安っぽい雰囲気の予告映像といい、トンチキへの期待に胸をふくらませながら劇場へ向かいました。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe title="映画『シークレット・マツシタ／怨霊屋敷』予告編【公式】" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/wpnfyyly2OI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe>
</div></figure>



<p>　……その期待は、半分叶えられ、半分裏切られる結果となりました。なぜなら『シークレット・マツシタ』、意外とかっちり作られたホラー映画だったのである。</p>



<figure class="wp-block-image size-full is-style-default"><figcaption>ペルーで興行成績初登場第1位！　なんだかありがたそうだ！© AV FILMS PERÚ</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading" id="ホラー映画好きであれば-いったん-好感を持つ-作品"><strong>ホラー映画好きであれば、いったん「好感を持つ」作品</strong></h2>



<p>　物語の舞台は、ペルーの首都リマに実在するという伝説の幽霊屋敷“マツシタ邸”。かつて日系人一家が住んでいたその屋敷は、凄惨な事件の現場となり、数々の超常現象が目撃されてきた。そして、ある撮影チームがマツシタ邸に潜入し、消息を断った。失踪から6か月後に発見されたビデオテープに記録されていた事件の全貌こそが、『シークレット・マツシタ』なのです。</p>



<p>　初めは幽霊屋敷を舐めていた撮影チームが徐々に事態の異常さに気づき……という王道の構成を取りつつ、『呪怨』を彷彿させる少年などでニヤリとさせつつ、「これで終わりか？」と思わせたところからもう一捻り加える。予想に反して、まるでお手本のような作りのホラー映画でした。</p>



<figure class="wp-block-image size-full is-style-default"><figcaption>お気に入りの登場人物は、なんとか幽霊と対話を試みる霊媒師のおじさんです。© AV FILMS PERÚ</figcaption></figure>



<p>　「死」という漢字がモチーフとしてやたら出てくるところについては、「笑える」という意見も多いですが、自分としては「なるほど。読めない文字というのは恐怖演出になりえるし、その“読めない文字”として漢字が使われているのは新鮮だな」とむしろ興味深く感じたポイントです。</p>



<p>　基本をしっかり抑えた上で、何か新しいことをしようとする意思も伝わって、ホラー映画好きであれば、ハマるハマらないは別としても、いったん「好感を持つ」作品ではあるんじゃないでしょうか。トンチキを目撃するつもりだったので、意外としっかりした作りに逆に拍子抜けしてしまったほどです。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="ホラー映画とラーメンのレビューは-マニアと非マニアで分かれる"><strong>ホラー映画とラーメンのレビューは、マニアと非マニアで分かれる</strong></h2>



<p>　しかし、いい映画を観ることができてホクホクしながら、「シークレット・マツシタ」で検索をかけたら、「B級どころかZ級」と揶揄する感想を見かけて、衝撃を受けたのでした。こちらとしては、「Z級を観るつもりが、A級を見せていただいた」という感想なのだが!?</p>



<p>　ただ、その感想の投稿者は、どうも常日頃からホラー映画を鑑賞しているわけではない様子。ホラー映画とラーメンのレビューは、マニアと非マニアで評価が大きく変わりがちです。マニアは作り手の志の高さを買って加点したくなるものですが、非マニアからすると志云々は関係ない。これまでのジャンル史などを踏まえたハイコンテクストな批評はもちろん大切なものですが、単純に「自分にとっておもしろい／おもしろくない」が知りたい非マニアにとってはノイズにしかならない場面もあるよなぁと思い、何か感想を言うときは気をつけねばな……と我が身を省みたのでした。</p>



<p>　ところで、トカナは配給だけでなく、ついに映画制作にも乗り出したそう。記念すべき初制作映画『真・事故物件／本当に怖い住民たち』（2月18日公開）も予告を見た限りは“変な映画”の波動を感じますが、はたして……？</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<title>グッド・フィーリング、バッド・エンディング――ホアン・シー『台北暮色』</title>
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		<dc:creator><![CDATA[チョウ ウヒョン]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 29 Nov 2018 03:30:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/taipeiboshoku"><img title="181129-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/11/181129-cho-1-300x240.jpg" alt="グッド・フィーリング、バッド・エンディング――ホアン・シー『台北暮色』" width="300" height="240" /></a>
	</div>
	2、3年ほど前から、日本の映画ファンの間で台湾ニューシネマがじんわりと流行っている。というよりも、エドワード・ヤンの映画が流行っている。彼の監督作品の素晴らしさについては、いまさら強調するまでもない。リバイバル上映＆ソフト化された『牯嶺街少年殺人事件』について、蓮實重彦御大がいみじくもこんなコメントを寄稿している。 “問答は無用だ。だまって映画館にかけつけ、この真の傑作に打ちのめされるがよい。” 『台北暮色』（原題『ジョニーは行方不明』）の日本での公開にあたっては、そういった状況的な力がいくらか作用したのではないか、と考えられる。巨匠ホウ・シャオシェンの弟子筋にあたるホアン・シーの初監督作品で、しかも「現代の台北を描いたのは、エドワ&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/taipeiboshoku"><img title="181129-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/11/181129-cho-1-300x240.jpg" alt="グッド・フィーリング、バッド・エンディング――ホアン・シー『台北暮色』" width="300" height="240" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">2、3年ほど前から、日本の映画ファンの間で台湾ニューシネマがじんわりと流行っている。というよりも、エドワード・ヤンの映画が流行っている。彼の監督作品の素晴らしさについては、いまさら強調するまでもない。リバイバル上映＆ソフト化された『牯嶺街少年殺人事件』について、蓮實重彦御大がいみじくもこんなコメントを寄稿している。</p>
<p><strong>“問答は無用だ。だまって映画館にかけつけ、この真の傑作に打ちのめされるがよい。”</strong></p>
<p>『台北暮色』（原題『ジョニーは行方不明』）の日本での公開にあたっては、そういった状況的な力がいくらか作用したのではないか、と考えられる。巨匠ホウ・シャオシェンの弟子筋にあたるホアン・シーの初監督作品で、しかも「現代の台北を描いたのは、エドワード・ヤン以来だ」という師匠のお墨付き。僕は「期待の地平」という懐かしい文学理論を思い出す。この映画を見る観客の多くは、エドワード・ヤンやホウ・シャオシェンの痕跡をスクリーンの中に認めようとするに違いない。</p>
<p>とはいえ「現代的にリブートされた台湾ニューシネマ」という意気込みで『台北暮色』を鑑賞すると、やや肩すかしを食うかもしれない。「海の向こうの、有望な若手監督の映画がたまたま日本にやってきた」くらいのスタンスがちょうどいいのではないだろうか。20世紀の映画史に残る『牯嶺街少年殺人事件』や『悲情城市』のような質量をデビュー作に求めること自体、そもそも無理があるのだから。</p>
<p><span id="more-6105"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e382b0e38383e38389e383bbe38395e382a3e383bce383aae383b3e382b0-1">グッド・フィーリング</a></li><li><a href="#e381a9e381a3e381a1e381a4e3818be3819ae381aee38081e381b5e3828fe381b5e3828fe38197e3819fe382b9e38388e383bce383aae383bc-2">どっちつかずの、ふわふわしたストーリー</a></li><li><a href="#e38390e38383e38389e383bbe382a8e383b3e38387e382a3e383b3e382b0-3">バッド・エンディング</a></li></ul></div><h2 id="e382b0e38383e38389e383bbe38395e382a3e383bce383aae383b3e382b0-1">グッド・フィーリング</h2>
<p>主役の1人、シューを演じるリマ・ジタンの健康的な美貌が目を引く。顔立ちからスタイル、服の趣味に至るまで、過去の台湾ニューシネマのヒロイン像とはかけ離れた、いかにも現代的な美人だ。本格的な演技経験はほとんどないとのことだが、当て書きとメソッド的な取り組みの成果によるものか、台北の気候のような熱と湿気を帯びたナチュラルな芝居で観客を魅了する。</p>
<p>フォン役のクー・ユールンの、とぼけたニュアンスと誠実さを併せ持つ2枚目半な佇まいにも好感を抱いた。脇役にもホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンの監督作品に出演してきたチャン・クォチュー、トゥアン・ジュンハオといった名優たちを配置しており、彼らの老練な芝居と過不足ない存在感が、物憂げな表情とちょっとした重力を映画全体に補足している。</p>
<p>また、古さと新しさの同居した台北の街を風景画のように切り取った画作りも素晴らしい。とみに引きで捉えた橋や高架の画は、建造物に対するフェティッシュな愛情をも感じさせる。ある都市を美しいと錯視させることに成功しているだけでも、『台北暮色』はひとまず一見の価値のある映画に仕上がっている、と言うことができるのではないだろうか。</p>
<h2 id="e381a9e381a3e381a1e381a4e3818be3819ae381aee38081e381b5e3828fe381b5e3828fe38197e3819fe382b9e38388e383bce383aae383bc-2">どっちつかずの、ふわふわしたストーリー</h2>
<p>俳優はいい。画作りも素晴らしい。充分に佳作の域に達しているこの映画にあえて不満を述べるなら、充実した画面の力に対して脚本がやや弱い、という部分だろう。</p>
<p>『台北暮色』について、「都市生活者の孤独」とか「あらかじめ失われた物語」とか、それらしいことを言うのはたやすい。「たやすい」とはつまり、決して間違っているわけではないが、同時にほとんどなにも言っていないのと変わらない、ということでもある。1本の映画を見て「都市生活者の孤独が見事に表現されていますね」と評価するだけなら、ペッパーくんにも同じくらいのことはできる（できないかもしれない）。</p>
<p>『台北暮色』の物語は、エモーショナルなわかりやすさを入念に回避しながら進んでいく。3人の登場人物に振り分けられ、断片化された挿話のひとつひとつ――年季もののマイルドセブンを拾ったり、逃げた鳥を追いかけたり、水たまりを自転車でなぞったり……――は、一見して意味の希薄な、どこかポエティックなものばかりだ。このままなにも起こらずに終わるんじゃないか（だとしたら相当面白いな）、という予感がピークに達した中盤から終盤にかけて、映画はやや性急に転がりはじめる。それまでのゆったりとしたテンポを否定する早回しまで使って、唐突になにかを思い出したかのように。</p>
<p>ここで語られる登場人物の秘密が妙にあっけなく通俗的で、正直少し面食らった。なるほど、と腑に落ちるものではあるのだが、しかしそれ以上に安直な印象は拭えない。シューにしてもフォンにしても、あそこまで引っ張って、深刻めかした調子で過去を打ち明ける必要はなかったのではないか。セブンイレブンの前で2人が語り合うカットが際立って美しいものだけに、余計にそう感じてしまったのかもしれない。</p>
<p>シューとフォンの人物像が説明される一方で、注意欠陥的な症状を抱えて生きる青年・リー（ホアン・ユエン）の挿話は、最後まで断片的な情報の提示にとどまっている。彼の孤独は謎めいたまま閉じ切っており、ごくささやかな隘路すら用意されていない。この酷薄な不均衡を好ましいと思うか否かは人それぞれだろうが、個人的にはあまり感心するものではなかった。</p>
<p>象徴的に繰り返されるフォンの車のエンスト、あるいは「ジョニーへの間違い電話」についても、フックとして十全に機能しているとは言いがたい。それでいて、胸に迫るほど圧倒的なリアルさや不気味さがあるでもない。もちろん、このどっちつかずのシュールな浮遊感を愛おしいと思う向きもいるだろう。僕も映画の最後のカットが暗転する瞬間までは、わりあい好意的に見ることができていた。この映画の、正確にはこの映画の日本公開版の最大の瑕疵は、本編終了後のエンディングにある。</p>
<h2 id="e38390e38383e38389e383bbe382a8e383b3e38387e382a3e383b3e382b0-3">バッド・エンディング</h2>
<p>日本公開版のために新たに用意された、Nulbarichの「Silent Wonderland」というエンディング曲。本当に心苦しいのだが、この曲があまりにも『台北暮色』に合っていない。なぜエンディングとして採用したのか、まったくもって意味不明だ。いや、日本でのマーケティングに向けて用意されたものということくらいはわかるのだが、映画にとってもミュージシャンにとっても、完全に不幸な結果をもたらしていると断言できる。</p>
<p>Nulbarichに対しては恨みも憎しみもネガティブな印象も持っていないし、曲が悪いというつもりも毛頭ないが、エンドロールで「Silent Wonderland」が流れたときは心底うんざりした。ひとつの映画の余韻を破壊するということにかけて、ここまでひどい例を近年味わったことがない。どのセクションの人間がこのエンディングを提案し、どんな経緯で実現したのかわからないが、いくらなんでも、かなりおざなりで余計なサービスだと指摘せずにはいられない。</p>
<p>もし『台北暮色』が「Silent Wonderland」によってエンディングを迎えるような映画だったとしたら、禁欲的に構築されてきた劇中のドラマはいったいなんだったのか……。とにかく、わりに作家性が強いカチっとしたタイプの作品に、資本のスメル漂うデコレーションをまぶすのはやめてほしい。お金儲けをするにしても、もう少しマシなやり方があると思いますよ。</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<title>【映画】『きみの鳥はうたえる』が活写した“かけがえのなさ”について</title>
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		<dc:creator><![CDATA[チョウ ウヒョン]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 19 Sep 2018 08:55:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/kiminotori"><img title="sub7" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/09/sub7-212x300.jpg" alt="【映画】『きみの鳥はうたえる』が活写した“かけがえのなさ”について" width="212" height="300" /></a>
	</div>
	OMSBが「Think Good」のヴァースを蹴りはじめた瞬間から佐知子（石橋静河）のダンスが終わるまで、余計なできごとはなにひとつとして起こらない。「僕」（柄本佑）も佐知子も静雄（染谷将太）も、ヒップホップ・アンセムをそのまま具象化したような函館の夏の夜に、ただただ身を委ねている。 パーティーが終わり、クラブを出た3人は、なまめかしいカーブを描く市電の線路をふらふらと横切っていく。明け方の五稜郭公園前停留所を見据えるこのロングショットが、映像的な美しさをはるかに超えて胸を打つのは、登場人物たちが「これしかない」という的確さで終わりの予感に満ちた幸福の只中を生きているからに他ならない。 佐藤泰志の同名小説を原作とした映画『きみの鳥は&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/kiminotori"><img title="sub7" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/09/sub7-212x300.jpg" alt="【映画】『きみの鳥はうたえる』が活写した“かけがえのなさ”について" width="212" height="300" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">OMSBが「Think Good」のヴァースを蹴りはじめた瞬間から佐知子（石橋静河）のダンスが終わるまで、余計なできごとはなにひとつとして起こらない。「僕」（柄本佑）も佐知子も静雄（染谷将太）も、ヒップホップ・アンセムをそのまま具象化したような函館の夏の夜に、ただただ身を委ねている。</p>
<p>パーティーが終わり、クラブを出た3人は、なまめかしいカーブを描く市電の線路をふらふらと横切っていく。明け方の五稜郭公園前停留所を見据えるこのロングショットが、映像的な美しさをはるかに超えて胸を打つのは、登場人物たちが「これしかない」という的確さで終わりの予感に満ちた幸福の只中を生きているからに他ならない。</p>
<p>佐藤泰志の同名小説を原作とした映画『きみの鳥はうたえる』（監督：三宅唱）の中盤に用意されたこのシークエンスを見るために1,800円を費やすことは、現代の日本を生きる僕たちに許された数少ない善行のうちのひとつである。</p>
<p>なんなら3,600円払ってもいい。デートムービーとしても秀逸だし、1人で2回見ても決して損をした気分にはならないだろう。まあ、僕は新宿武蔵野館の割引クーポンを使って1,500円で見たのだけれど……。</p>
<p><span id="more-5435"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e58e9fe4bd9ce381a8e382b7e3838ae383aae382aae381aee8a9b1-1">原作とシナリオの話</a></li><li><a href="#e6bc94e68a80e381aee8a9b1-2">演技の話</a></li><li><a href="#e6849fe68385e381aee8a9b1-3">感情の話</a></li></ul></div><h2 id="e58e9fe4bd9ce381a8e382b7e3838ae383aae382aae381aee8a9b1-1">原作とシナリオの話</h2>
<p>『きみの鳥はうたえる』の映画化にあたって、三宅唱は原作小説のメロドラマ的な挿話をオミットし、一瞬の輝きとして描かれている箇所を最大限に尊重（拡大）することで、まったく別種のドラマを構築してみせた。</p>
<p>面倒くささの極地とも言える「男・女・男」の三角関係という古典的なフォーマットを参照しながらも、「面倒くさい関係は嫌だから」という佐知子の言葉に物語が従属するかのように、決定的なできごとは曖昧に回避され続ける。</p>
<p>しかし映画の最終局面において、柄本佑、石橋静河、染谷将太という俳優陣の理知的かつ重層的な演技によって維持されていた幸福な関係がついに決壊し、彼と彼女の複雑を極めた表情がスクリーンに投射されたとき、観客たちはなにもかもがあらかじめ装置されていたことにようやく思い至るのだ。</p>
<p>監督自身が手がけた『きみの鳥はうたえる』の脚本では、ラストシーンの2人の心理を長大なト書きで丹念に描写している。同作の脚本が掲載された『シナリオ』（2018年9月号）のインタビューで、三宅唱はこのト書きについて「そういうものは書くべきではないと思っていた」としながらも、「こう演じてほしいという指示ではなくて、かれらへの手紙のような気持ちで書きました」と俳優陣に対する信頼を語っている。</p>
<p>結果として「制作部や演出部のおかげで、ほとんど順撮りでした。積み重ねっていく時間が、僕が書いたト書きを、無理なく自然と、越えていってくれるだろうと思っていたので」という目論見通り、ラストシーンの「顔」は活字による心理描写が存在することなど完全に忘却したような強度で映画の中に記録されることになった。</p>
<h2 id="e6bc94e68a80e381aee8a9b1-2">演技の話</h2>
<p>実を言うと、「僕」、佐知子、静雄の3人（ないしは2人）で過ごす「遊び」の時間があまりにも破格であるがゆえに、主演陣がその他の人物と関係する際に演技のレベルに違いが生まれていることが（鑑賞直後は特に）気になっていた。</p>
<p>『きみの鳥はうたえる』と同日（2018年9月1日）に公開された『寝ても覚めても』の濱口竜介監督は、『ユリイカ』（2018年9月号）に掲載された三宅唱への質問状において、「書かれたテキストをベースにした演技と、即興をベースにした演技が明らかに存在しているように見える」と指摘しつつ、「こうしたことに三宅くんが自覚的でなかったわけがない」と綴っている。</p>
<p>濱口竜介はさらに「あらゆる問題を超えて、そのように撮ることを選んだ理由」を三宅唱に問いかけるのだけれど、この演技の質的な違いについて、僕なりに考えたことをまとめてみたい。</p>
<p>「こうした演技の問題を一身に担って見えるのはやはり石橋静河」と濱口竜介が看破している通り、たとえば弁当屋で後輩のみずき（山本亜依）に対して佐知子が発する「ちょうどいいって感じ」といったセリフは、自然さを装うことによってむしろ不自然に上ずった印象を与える。しかし、この不自然さこそが重要なのかもしれない、という考え方もできる。</p>
<p>みずきはもちろん、濡れ雑巾のように疲弊した本屋の店長の島田（萩原聖人）や、別の宇宙をひたすら真剣に生きている森口（足立智充）との対話が、そもそも「僕」や佐知子に即興を要請するほど自然で親しげなものであるはずがないからだ。つまらないものの見方をするならば、彼らが他者としての存在感を放っているからこそ、3人で過ごす時間の特権性がより際立っているとも言えるだろう。</p>
<p>そう考えれば、唯一、静雄の母・直子を演じる渡辺真起子（三宅唱の出世作『Playback』では“妻と母”のアクロバティックな1人2役を好演した）だけが、彼らの幸福を脅かす存在として演技の階層差を飛び越えているように見えるのも、構造上の必然なのではないか、という気がしてくるのだ。</p>
<h2 id="e6849fe68385e381aee8a9b1-3">感情の話</h2>
<p>僕は人間の感情の専門家ではないけれど、「自分がどんなときに幸福を感じるのか」くらいは経験的に知っている。たとえば美味しいものを食べたとき。気持ちのいい音楽を聞いたとき。美しいスポーツの試合を見たとき。面白い文章を読んだとき。そして好ましい人（たち）と同じ時間を過ごしているとき。</p>
<p>あるいは、素晴らしい映画を見ているときや、エンドロールが終わって劇場内が明るくなった数秒後に椅子をきしませながら立ち上がり、覚えていたり覚えていなかったりする光や音や俳優たちの顔やセリフを反芻しながらトイレで用を足したあと、映画の登場人物にインスパイアされたような所作で煙草を吸っているときも、たぶん、幸福と表現して差し支えない時間だと思う。</p>
<p>残念ながら、どれだけ正確を期そうと力を注いだところで、僕にはそういった幸福を納得できるような形で表現することができない。怒りや悲しみにしても同様で、もし真実めかした切実さを保持したままそれらをパッケージすることができるならば、僕はいまごろもっと高給取りになっているはずだ。</p>
<p>能力がないからこそ、自分がやりたくてもできないことを実現している人や作品に心を惹かれる。絶対的に優れたなにかに打ちひしがれて呆然とすることがなくなったら、きっと人生の楽しさは半減してしまうだろう。</p>
<p>『きみの鳥はうたえる』は幸福さや親密さ、さらにその内奥にある登場人物たちの微細な感情の揺れ動き――ある瞬間にしか存在しない、かけがえのないグルーヴのようなもの――をほとんど完全な形のまま提示してみせることによって、見るものに鮮烈な印象を残す。</p>
<p>この素晴らしい映画を見終えたあと、新宿武蔵野館の喫煙所で柄本佑を真似て気怠げに煙草を吸った（場合によっては、ライターまで借りた）のは、決して僕やあなただけではない。</p>
<p><strong><span class="sankou">公式サイト</span>　映画『きみの鳥はうたえる』オフィシャルサイト</strong></p>
<p><iframe loading="lazy" title="YouTube video player" src="//www.youtube.com/embed/6GRkPZZPqWU" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>ライター／編集者として『HiGH&#038;LOW』のようなメディアを作りたい</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 30 May 2018 02:55:44 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/high-and-low"><img title="180529-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/05/180529-harada-01-300x212.jpg" alt="ライター／編集者として『HiGH&#038;LOW』のようなメディアを作りたい" width="300" height="212" /></a>
	</div>
	わりとインターネットに絶望しがちで、「こんな世界でライターや編集者に何ができるというのか……」と感じる瞬間も多い今日この頃ですが、みんな大好き『HiGH&#38;LOW』シリーズ。理想のメディアを聞かれたら、私は『HiGH&#38;LOW』と答える。 オタクたち、EXILE TRIBEにハマる 『HiGH&#38;LOW』は、EXILE TRIBEが送る総合エンターテインメント・プロジェクト。これまでドラマシリーズ、映画シリーズとメディアコンテンツを送り出し、昨年11月に公開された『HiGH&#38;LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』でシリーズ最終章を迎えました。 ヤンキー的なオーラを醸し出すEXILE&#8230;]]></description>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/high-and-low"><img title="180529-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/05/180529-harada-01-300x212.jpg" alt="ライター／編集者として『HiGH&#038;LOW』のようなメディアを作りたい" width="300" height="212" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">わりとインターネットに絶望しがちで、「こんな世界でライターや編集者に何ができるというのか……」と感じる瞬間も多い今日この頃ですが、みんな大好き『HiGH&amp;LOW』シリーズ。理想のメディアを聞かれたら、私は『HiGH&amp;LOW』と答える。<span id="more-3931"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e382aae382bfe382afe3819fe381a1e38081exile-tribee381abe3838fe3839ee3828b-1">オタクたち、EXILE TRIBEにハマる</a></li><li><a href="#e8aaade69bb8e381abe38288e381a3e381a6e5bcb7e58c96e38195e3828ce3828be383a4e38390e38184e4bea1e580a4e8a6b3-2">読書によって強化されるヤバい価値観</a></li><li><a href="#e59fbae69cace79a84e381abe4babae99693e381afe683b3e5838fe58a9be3818ce381aae38184-3">基本的に人間は想像力がない</a></li><li><a href="#e5a283e7958ce38292e8b685e38188e38195e3819be3828be383a1e38387e382a3e382a2e38292-4">“境界”を超えさせるメディアを</a></li></ul></div><h2 id="e382aae382bfe382afe3819fe381a1e38081exile-tribee381abe3838fe3839ee3828b-1">オタクたち、EXILE TRIBEにハマる</h2>
<p>『HiGH&amp;LOW』は、EXILE TRIBEが送る総合エンターテインメント・プロジェクト。これまでドラマシリーズ、映画シリーズとメディアコンテンツを送り出し、昨年11月に公開された『HiGH&amp;LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』でシリーズ最終章を迎えました。</p>
<p>ヤンキー的なオーラを醸し出すEXILE TRIBEとオタクは、まさに水と油。実際EXILE TRIBEアレルギーのオタクは多かった。しかし、オタクは次々と『HiGH&amp;LOW』という名の沼に落ちていったのです。</p>
<p>「5回留年すれば一流のヤンキー高校」「100発の拳に耐えたものが番長になる」など、イマドキ漫画でも「アホだろ」と言われるような過剰な設定、顔が良く身体能力に優れた男たちによるド派手なアクション、「MUGENは仲間を見捨てねェ……」をはじめとした妙に真似したくなるセリフ。</p>
<p>『HiGH&amp;LOW』は、もともとEXILE TRIBEに興味のなかった、なんなら少し嫌っていたオタクたちも夢中にさせて、Twitterでは連日のように大量のファンアートが投稿されました。さらにオタクたちの盛り上がりを受けて、“応援上映”というオタク文化のトレンドが公式に逆輸入されるに至る。</p>
<p>『HiGH&amp;LOW』をきっかけにEXILE TRIBE自体に興味を持つようになったオタクも多く、Twitter上では、「ファンクラブに入会した」や「結局『HiGH&amp;LOW』に出演していないメンバーが“推し”になってしまった」という報告も確認できます。</p>
<h2 id="e8aaade69bb8e381abe38288e381a3e381a6e5bcb7e58c96e38195e3828ce3828be383a4e38390e38184e4bea1e580a4e8a6b3-2">読書によって強化されるヤバい価値観</h2>
<p>ところで、私がインターネットに絶望しがちという話。</p>
<p>「たくさん本を読めば、人間は善い方向に進んでいける」と素朴に信じていた自分は、Twitterと出会い、その幻想を打ち壊されることになった。なんて想像力のない意見なんだ……と絶句するような投稿をしているTwitterアカウントを見てみると、読書が趣味で、実際それなりに本を読んでいそうな様子だったりする。</p>
<p>仲間うちで固まる傾向のあるSNSであるmixiでは、話の通じない人間と接触する機会がそもそも少ない。また、Twitterのように数行程度の文章を1日にいくつも投稿する使い方もしない。なので、「トンチンカンな思想を持った人は、きっと人間社会にコミットできずに独り相撲の日々なのだろう」と思うことができました。</p>
<p>しかし、Twitterによって、「本当に人間社会に身を置いているの!?」と驚くような人間が人間社会に暮らしていることが可視化されたわけです。なんなら、結構本読んでいたりする。3日に1回は、「〇〇読了」みたいなツイートしていたりする。</p>
<p>読書が好きなヤバい人は、自分のヤバい価値観を本を読むことで強化している。大事なのは、どれだけ多くの本を読んでいるかではなく、どれだけ多彩な本を読んでいるかだなぁ……と気づいたのでした。</p>
<h2 id="e59fbae69cace79a84e381abe4babae99693e381afe683b3e5838fe58a9be3818ce381aae38184-3">基本的に人間は想像力がない</h2>
<p>かつて「あの小説は登場人物の誰にも共感できなかったから、つまらなかった」という感想を聞いて、共感できる=面白いなの!? とショックを受けたのですが、そういうふうに物語を選んでいる層というのは、なかなか多いっぽい。</p>
<p>でも、そりゃそうだ。誰でもわざわざ自分が不快になるような思想には触れたくない。</p>
<p>ポケモンのアニメで、ムサシがミミッキュ（ピカチュウを装った正体不明のポケモン）に対して投げかけた「よくわかんないけど、ピカチュウの姿でいることがあんたにとって大事みたいだし」というセリフが、「理解できない価値観を尊重する姿勢は素晴らしい」とTwitterでバズッた。しかし、ムサシを称賛しているTwitterユーザーは、そのひとつ前の投稿では「ナイトプール（笑）」や「インスタ映え（笑）」みたいなことを言っていたりする。</p>
<p>基本的に人間は想像力がない。人間が心優しくなるためには、言い換えるならば、想像力を持つためには、多様な価値観に触れる必要がある。絶えずさまざまな価値観に触れて、常に自分の立ち位置をある程度宙づりにしておくことによって、人間は少しだけ心優しくなれるのではないでしょうか。</p>
<h2 id="e5a283e7958ce38292e8b685e38188e38195e3819be3828be383a1e38387e382a3e382a2e38292-4">“境界”を超えさせるメディアを</h2>
<p>そういった考えのもと、「このジャンルが好きな人は普通あのジャンルに興味は持たないだろうな」という境界を上手く越えさせるメディアができたらいいなぁと思っているのですが、なかなかそれが難しい。</p>
<p>しかし、『HiGH&amp;LOW』は、オタクたちをヤンキー文化の象徴ともいえるEXILE TRIBEに夢中にさせることに成功したのです。</p>
<p>『HiGH&amp;LOW』ファンによるツイートで、強く心に残っているものがあります。それは、<br />
<em>「『HiGH&amp;LOW』でEXILE TRIBEを好きになることができた。今まで苦手だったものが好きになったのをきっかけに、いろんなジャンルに対して『きっと魅力的なものなんだろうな』と想像することができるようになった」</em><br />
という内容のものでした。</p>
<p>なんだか自分は難しいことをやろうとしている気がしますし、もともと気が短いほうなので、「こんなクソバカを啓蒙しようとしたところで無理！」と叫びだしたくなる日も多い。ただ、『HiGH&amp;LOW』にはできたんだから、それは絶対不可能ではない目標なのでしょう。</p></div>]]></content:encoded>
					
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		<title>映画『ミスミソウ』を見て、「“田舎”で気がおかしくはなりたくないな」と感じる</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 02 May 2018 02:55:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/misumisou"><img title="180427-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/05/180427-harada-01-300x161.jpg" alt="映画『ミスミソウ』を見て、「“田舎”で気がおかしくはなりたくないな」と感じる" width="300" height="161" /></a>
	</div>
	4月7日より公開中の『ミスミソウ』が、暴力映画として超最高という話です。 今年見た映画では、今のところ、『今夜、ロマンス劇場で』か『ミスミソウ』かって感じですね！ 人間関係が固定化されると、人は気がおかしくなりがちなのでヤバいと思いました。 「うちらのグループ、マジでキャラ濃い」 私の実家は千葉県の、「都内に通勤／通学できる範囲だけど、まぁ毎日これはキツイわな……」というエリアに位置し、中学～大学の10年間、片道2時間近くかけて東京に通い続けた。成長期に睡眠不足だったせいか、私と弟はあまり背が伸びなかった。 中学に進学してから、小学校の同級生とたまたま駅前で会ったのですが、「あいつはこうなった」という噂話ばかりで、うわっとなった。田&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/misumisou"><img title="180427-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/05/180427-harada-01-300x161.jpg" alt="映画『ミスミソウ』を見て、「“田舎”で気がおかしくはなりたくないな」と感じる" width="300" height="161" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">4月7日より公開中の『ミスミソウ』が、暴力映画として超最高という話です。</p>
<p>今年見た映画では、今のところ、『今夜、ロマンス劇場で』か『ミスミソウ』かって感じですね！ 人間関係が固定化されると、人は気がおかしくなりがちなのでヤバいと思いました。<span id="more-3588"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e3808ce38186e381a1e38289e381aee382b0e383abe383bce38397e38081e3839ee382b8e381a7e382ade383a3e383a9e6bf83e38184e3808d-1">「うちらのグループ、マジでキャラ濃い」</a></li><li><a href="#e5aeb6e6978fe38292e784bce3818de6aebae38195e3828ce3819fe5b091e5a5b3e381aee5bea9e8ae90e58a87-2">家族を焼き殺された少女の復讐劇</a></li><li><a href="#e6b097e3818ce3818ae3818be38197e3818fe381aae38289e381aae38184e3819fe38281e381aee8a9a6e381bfe38081e5a78be38281e381bee38197e3819f-3">気がおかしくならないための試み、始めました</a></li></ul></div><h2 id="e3808ce38186e381a1e38289e381aee382b0e383abe383bce38397e38081e3839ee382b8e381a7e382ade383a3e383a9e6bf83e38184e3808d-1">「うちらのグループ、マジでキャラ濃い」</h2>
<p>私の実家は千葉県の、「都内に通勤／通学できる範囲だけど、まぁ毎日これはキツイわな……」というエリアに位置し、中学～大学の10年間、片道2時間近くかけて東京に通い続けた。成長期に睡眠不足だったせいか、私と弟はあまり背が伸びなかった。</p>
<p>中学に進学してから、小学校の同級生とたまたま駅前で会ったのですが、「あいつはこうなった」という噂話ばかりで、うわっとなった。田舎（ってほどでもない町なんですけど）は継続的に楽しめるコンテンツが他人しかないんだな～、田舎こわ～、東京の学校行ってよかった～と思った出来事でしたが、そういう娯楽は田舎にしかないわけではなく、都会にだってあふれている。</p>
<p><strong>「うちらのグループ、マジでキャラ濃い」</strong>という言葉が、これまでの人生で1回も言ったことのない自信があるくらい苦手。コミュニティへの帰属意識が強いのに加えて、自分が所属するコミュニティを称賛しているなんて、本当に内に籠っていて、うわっとなる。</p>
<p>もしかするとケージの中で暮らすハムスターたちも、<strong>「このケージの面子、マジで神wwww」</strong>と思っているのかもしれない。引く。</p>
<h2 id="e5aeb6e6978fe38292e784bce3818de6aebae38195e3828ce3819fe5b091e5a5b3e381aee5bea9e8ae90e58a87-2">家族を焼き殺された少女の復讐劇</h2>
<p>『ミスミソウ』は、女子中学生の壮絶な復讐を描いた物語です。東京から田舎に転校してきた野咲春花（山田杏奈）は、部外者として壮絶なイジメを受けていた。イジメは激化していき、ある日、春花の家に火がつけられる――。</p>
<p>イジメがエスカレートしていく様子を見て、「これ絶対、誰か1人でも学校や地元以外に居場所があれば、放火は起きなかったよな」ということを考えていました。イジメをしている同級生たちは、どこか互いの顔色をうかがって、「自分はここまでできる」とアピールしているようにも見えるのでした。</p>
<p>また、彼女たちは家庭に問題を抱えていて、そのうっ憤を発散させる場が学校しかなかったりする。もうひとつ、どこかに居場所があれば、また学校での状況が変わったのかもしれない。</p>
<p>過激な暴力描写よりも、<strong>“閉鎖的なコミュニティにずっと所属していると、人間は気がおかしくなってくる”</strong>という部分に恐怖を感じる作品でした。どこにも行けないという諦念が、作品を重苦しく覆っている。そこに10代ならではの視野の狭さが加わった結果、家族は焼け死ぬ。</p>
<p>『ミスミソウ』を見て、「コミュニティこわ」という感想を抱いたのは、ちょうど青年団の舞台『革命日記』と、山本直樹の漫画『レッド』を見たタイミングだったということが大きい。どちらも新左翼をモチーフにした作品なのですが、人間同士がひたすら人間の話をしている感じが、大学のサークルを思い出して、うわっとなりました。</p>
<h2 id="e6b097e3818ce3818ae3818be38197e3818fe381aae38289e381aae38184e3819fe38281e381aee8a9a6e381bfe38081e5a78be38281e381bee38197e3819f-3">気がおかしくならないための試み、始めました</h2>
<p>「気がおかしくなりたくない」という気持ちが強い。</p>
<p>同じ価値観の人同士が集まることによって価値観が強化されていくという点で、SNSとは恐ろしいツールです。1000人いたら50人しか同意しない程度の意見だろうと、その50人が周りに固まっていたら、<strong>この考えは正しいと錯覚してしまうのは仕方なく、コミュニティがカルト化しやすい土壌がある。</strong>非常に月並みな言葉ですが、やはり所属するコミュニティは最低でも2つ、理想を言えば3つ以上あるのがいいように思います。</p>
<p>ひとつのコミュニティ内での価値観に適応しすぎた結果、人間の視野が異常に狭くなってしまうのであれば、気がおかしくならないためには、どんなコミュニティにも所属しきらず、常に宙吊りの状態に置くことが大事なのかもしれません。それは大層つらい道かもしれませんが、それ以上に私は気がおかしくなりたくないのです……。</p>
<p>というわけで、「身の回りの人間が固定化するとヤバい」という危機感のもと、今年に入ってから、初対面の人間同士で飲むことを意図的に行っています。一度会った程度の人を飲み会に誘いつつ、相手にまた知り合いを呼んでもらうことの繰り返し。今のところ楽しい人とばかり知り合えてハッピーですが、いずれは「こいつクソムカつくな」という人間と遭遇してしまうのかもしれない。しかし、気がおかしくならないためには、それもまた必要な苦行……。</p>
<p>皆さん、私の気がおかしくなったときは、強めに肩を揺すってやってください。</p>
<p>あと、『ミスミソウ』は、話は重苦しいわりに暴力描写やらは過剰で景気がよく、そのギャップがよかったです。持つべきものは、切れ味のいい刃物！</p>
<p><iframe loading="lazy" title="YouTube video player" src="//www.youtube.com/embed/ZAvh3BUoN9g" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p><strong><span class="sankou">公式サイト</span>　<a href="http://misumisou-movie.com/" target="_blank" rel="noopener">映画「ミスミソウ」公式サイト</a></strong></p>
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		<title>【映画】 新しい地図の主演映画『クソ野郎と美しき世界』は、カルトムービーにしてドキュメンタリーだ</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 19 Apr 2018 08:55:23 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/kusoyaro"><img title="180416-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/04/180416-harada-01-300x221.png" alt="【映画】 新しい地図の主演映画『クソ野郎と美しき世界』は、カルトムービーにしてドキュメンタリーだ" width="300" height="221" /></a>
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	稲垣吾郎、香取慎吾、草彅剛たちが主演を務める映画『クソ野郎と美しき世界』を見てきました。4月6日から2週間限定上映だから、まだ見ていない人は急いだほうがいいですよ！ 鑑賞後は、映画作品とか物語としてというか、今後3人にどんな役を演じてほしいかについて語りたくなる。私が映像作家だったら、劇場出た瞬間にオファーの電話かけるだろう。とりあえず草彅剛は暴力映画に出て!!!! チョナン・カン活動は今活かされる 映画公式サイトによると、『クソ野郎と美しき世界』は、「アクション&#38;ファンタジー&#38;ラブ&#38;ミュージカル」の「オールジャンルムービー」とのこと。要するに、めちゃくちゃ変な映画です。 全力で走る女・フジコと、彼女を追う極&#8230;]]></description>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/kusoyaro"><img title="180416-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/04/180416-harada-01-300x221.png" alt="【映画】 新しい地図の主演映画『クソ野郎と美しき世界』は、カルトムービーにしてドキュメンタリーだ" width="300" height="221" /></a>
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	<div class="theContentWrap-ccc">稲垣吾郎、香取慎吾、草彅剛たちが主演を務める映画『クソ野郎と美しき世界』を見てきました。4月6日から2週間限定上映だから、まだ見ていない人は急いだほうがいいですよ！</p>
<p>鑑賞後は、映画作品とか物語としてというか、今後3人にどんな役を演じてほしいかについて語りたくなる。私が映像作家だったら、劇場出た瞬間にオファーの電話かけるだろう。とりあえず草彅剛は暴力映画に出て!!!!<span id="more-3416"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e38381e383a7e3838ae383b3e383bbe382abe383b3e6b4bbe58b95e381afe4bb8ae6b4bbe3818be38195e3828ce3828b-1">チョナン・カン活動は今活かされる</a></li><li><a href="#e3808ce69687e698a5e7a0b2e3808de381a3e381a6e382bbe383aae38395e585a5e3828ce381a1e38283e38186e38293e381a0-2">「文春砲」ってセリフ入れちゃうんだ</a></li></ul></div><h2 id="e38381e383a7e3838ae383b3e383bbe382abe383b3e6b4bbe58b95e381afe4bb8ae6b4bbe3818be38195e3828ce3828b-1">チョナン・カン活動は今活かされる</h2>
<p>映画公式サイトによると、『クソ野郎と美しき世界』は、「アクション&amp;ファンタジー&amp;ラブ&amp;ミュージカル」の「オールジャンルムービー」とのこと。要するに、めちゃくちゃ変な映画です。</p>
<p>全力で走る女・フジコと、彼女を追う極悪人“マッドドッグ”、天才ピアニストのドタバタを描いた『ピアニストを撃つな！』、歌えなくなったアーティストと、歌を食べて生きる少女“歌喰い”の物語『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』、失った息子の右腕を探す夫婦の旅『光へ、航る』。そして、夜な夜な“クソ野郎”たちが集まるダンスフロアで繰り広げられるショー『新しい詩』。4つの短編が織りなす作品が、『クソ野郎と美しき世界』です。</p>
<p>メガフォンを取るのは、園子温、山内ケンジ、爆笑問題・太田光、児玉裕一。……太田光？ しかし、太田の監督作『光へ、航る』が実にいいんですよ！ とにかく草彅剛演じるヤクザとその妻が、キャラクターとしてよすぎる。人間性もダメだし、頭も悪いけど、謎の愛嬌がある。</p>
<p>「オスプレイって何？」</p>
<p>「えーと、核爆弾よ！」</p>
<p>「お前、頭いいな～」</p>
<p>……バカだ！ 30分くらいの短編で登場させるのは贅沢すぎるほどの魅力。</p>
<p>草彅剛のヤクザ役といえば、ドラマ「任侠ヘルパー」くらいのイメージでしたが、これからはどんどん暴力映画に出ていただきたい。妻と浮気した男に絡むときの軽口のつまらなさとか、本当にチンピラっぽくてよかったですよね。キム・ギドクかパク・チャヌク、なんかの拍子にこの映画見てないかな～。『アシュラ』みたいな韓国映画にたくさん出てほしいな～。ここで活きてくるチョナン・カン活動。</p>
<p>ジャニーズ×暴力といえば、私の中で、『十三人の刺客』の稲垣吾郎、『ヒメアノ～ル』の森田剛がツートップでしたが、草彅剛が食い込んできました。こんな草彅剛をもっと見たいと、誰もが感じるはず。</p>
<p>また、香取慎吾は本人役で、物語の設定といい、ある意味もっとも演じるのが難しい役だったのでは？ “持ち歌が歌えなくなる”というド直球の設定を、けっして週刊誌的な雰囲気を漂わせることなく、見事におとぎ話に仕立て上げたのには、“歌喰い”役を演じる中島セナの独特のオーラが寄与する部分も大きそう。ていうか、この子、12歳なの!?</p>
<p>あっ。ゴローちゃんは、まじゴローちゃんでした。</p>
<h2 id="e3808ce69687e698a5e7a0b2e3808de381a3e381a6e382bbe383aae38395e585a5e3828ce381a1e38283e38186e38293e381a0-2">「文春砲」ってセリフ入れちゃうんだ</h2>
<p>楽曲周りのクリエイターも豪華。小西康陽、サイプレス上野など、有名ミュージシャンがずらりと並ぶエンドロールでした。そして、スタッフには多田啄や山崎隆明、権八成裕、佐野研二郎と、私でも知っている有名クリエイターたちが集結しています。</p>
<p>かつてファッション誌は、服だけじゃなくて「ここをチェックしていれば、映画とか本とかアートとか幅広い最新のカルチャーを抑えられる」ものとして愛されていたし、アイドル文化もそんな感じで愛されていたと思うのですが、今後は新しい地図がそういうメディアとして機能する気がします。</p>
<p>また、『クソ野郎と美しき世界』は、普通だったら上映後のことを考えて映画には入れないような時事ネタも盛り込んでいるのが印象的でした。「文春砲」とか今でも結構ギリギリな感じするのに……。私が制作にいたら、「このネタ、数年後には伝わらなくなっていそうだし、止めません？」と言ってしまうことでしょう。</p>
<p>しかし、そういう時事ネタを残したところに、「『クソ野郎と美しき世界』は、“今”出すべき作品として作られたんだなぁ」と感じたのでした。カルトムービーにしてドキュメンタリー。だから少しでも気になったら劇場で見ましょう！</p>
<p><strong><span class="sankou">公式サイト</span>　<a href="http://kusoyaro.net/index.html" target="_blank" rel="noopener">クソ野郎と美しき世界</a></strong></p>
<p>[tensen]</p>
<p>「クソ野郎と美しき世界」予告編！</p>
<p><iframe loading="lazy" title="YouTube video player" src="//www.youtube.com/embed/sHv5pZ8-aDY" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></div>]]></content:encoded>
					
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		<title>【映画】「ぴあ映画初日満足度ランキング」第1位なので、映画『パディントン2』を見ました【ネタバレ注意】</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 06 Mar 2018 23:50:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/paddington2"><img title="180302-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/03/180302-harada-01-300x162.jpg" alt="【映画】「ぴあ映画初日満足度ランキング」第1位なので、映画『パディントン2』を見ました【ネタバレ注意】" width="300" height="162" /></a>
	</div>
	私の母は「愚鈍」という理由でパディントンのことが嫌いなんですが、そんな理由でパディントンのこと嫌う人、いる？ そんな母親の趣味が関係しているのか、私はパディントンについて「クマである」以上の知識を持っていなかったのですが、「『ぴあ映画初日満足度ランキング』第1位だし……」という理由で公開中の『パディントン2』を見に行ったら、とてもいい映画でしたという話です。 ネタバレありますよ！ 大劇場でのワンマンショーより、刑務所の中が幸せ？ 本作は、「すべての夢が叶う場所」という言葉がキーワードになっている通り、"夢"をテーマにした物語です。ただ、その夢の描きかたが非常に堅実。夢というより、自己実現と言ったほうが作品の雰囲気にぴったり合うかもし&#8230;]]></description>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/paddington2"><img title="180302-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/03/180302-harada-01-300x162.jpg" alt="【映画】「ぴあ映画初日満足度ランキング」第1位なので、映画『パディントン2』を見ました【ネタバレ注意】" width="300" height="162" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">私の母は「愚鈍」という理由でパディントンのことが嫌いなんですが、そんな理由でパディントンのこと嫌う人、いる？</p>
<p>そんな母親の趣味が関係しているのか、私はパディントンについて「クマである」以上の知識を持っていなかったのですが、<strong>「『ぴあ映画初日満足度ランキング』第1位だし……」</strong>という理由で公開中の『パディントン2』を見に行ったら、とてもいい映画でしたという話です。</p>
<p>ネタバレありますよ！<span id="more-2895"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e5a4a7e58a87e5a0b4e381a7e381aee383afe383b3e3839ee383b3e382b7e383a7e383bce38288e3828ae38081e58891e58b99e68980e381aee4b8ade3818ce5b9b8-1">大劇場でのワンマンショーより、刑務所の中が幸せ？</a></li><li><a href="#e7a8bce38190e38193e381a8e38292e9878de8a696e38197e381aae38191e3828ce381b0e38081e981b8e68a9ee882a2e381afe381bee3819fe5a489e3828fe3828b-2">稼ぐことを重視しなければ、選択肢はまた変わる</a><ul><li><a href="#e69687e7aba0e38292e69bb8e3818fe381aee3818ce5a5bde3818de381aae381aee381abe38081e381a4e38289e3819de38186e381aae4babae38085-3">&#8220;文章を書くのが好き&#8221;なのに、つらそうな人々</a></li></ul></li><li><a href="#e38197e381aae3818fe381a6e38282e38184e38184e88ba6e58ab4e38292e38197e381aae38184e3819fe38281e381ab-4">しなくてもいい苦労をしないために</a></li></ul></div><h2 id="e5a4a7e58a87e5a0b4e381a7e381aee383afe383b3e3839ee383b3e382b7e383a7e383bce38288e3828ae38081e58891e58b99e68980e381aee4b8ade3818ce5b9b8-1">大劇場でのワンマンショーより、刑務所の中が幸せ？</h2>
<p>本作は、「すべての夢が叶う場所」という言葉がキーワードになっている通り、&#8221;夢&#8221;をテーマにした物語です。ただ、その夢の描きかたが非常に堅実。夢というより、自己実現と言ったほうが作品の雰囲気にぴったり合うかもしれない。そちらの言葉のほうが、今の生活と地続きな感じがするので。</p>
<p>落ち目の俳優・ブキャナンが、アンティークショップから貴重な絵本を盗み出したのは、大劇場でワンマンショーを開催する資金を作ろうとしたから。しかし、物語のエンディング、刑務所に収監されたブキャナンは、そこで囚人たちと歌い踊って、「こっちのほうが楽しい」と笑うのです。</p>
<p>なぜブキャナンは、大劇場よりも刑務所でのショーのほうが楽しいと言えたのか？ それは物語の中でほんの少しだけ語られた、「ブキャナンは、役者としての仕事の現場でも、周囲と上手くコミュニケーションがとれなかった」というエピソードが関係しているように思います。</p>
<p>また、パディントンが入れられた刑務所で一番凶暴な囚人・ナックルズの姿も印象的です。彼は食堂のシェフを務めているのですが、料理がめちゃくちゃ不味い。それでもパディントンからマーマレードサンドの作りかたを習ったことで料理の楽しさに目覚めます。</p>
<p>囚人たちの誰もが恐れるナックルズもまた、孤独な男でした。しかし、おいしいマーマレードサンドを作るようになったことで、他の囚人たちとの距離が縮まっていきます。釈放後に開いたサンドウィッチ店はなかなか人気らしく、きっとお客さん相手にも不器用な優しさを発揮していることでしょう。</p>
<p>こう考えていくと、『パディントン2』における自己実現って、必ず他者とのコミュニケーションに基づいています。</p>
<h2 id="e7a8bce38190e38193e381a8e38292e9878de8a696e38197e381aae38191e3828ce381b0e38081e981b8e68a9ee882a2e381afe381bee3819fe5a489e3828fe3828b-2">稼ぐことを重視しなければ、選択肢はまた変わる</h2>
<p>『パディントン2』を見て思い出したのが、山下陽光による書籍『バイトやめる学校』（タバブックス）です。ハンドメイドファッションブランド「途中でやめる」を主宰する山下による、&#8221;資本主義が得意じゃない人&#8221;に向けた、好きなことで自活して楽しく暮らしていく方法を指南するテキストです。</p>
<p>こう聞くと「夢は諦めなければ叶う」的なふわふわしたメッセージしかない本を想像するひともいるかもしれませんが、『バイトやめる学校』は大変実践的。</p>
<blockquote><p>雇われてはたらくのがしんどくなって、やめて好きなことをやって生活していきたいというときに、自分が無理なくできることをすっとばして「好きなことをやろう」となってしまうから、突然、「田舎で古本屋カフェやります」みたいな話になる。それ、絶対食えないでしょ。</p></blockquote>
<blockquote><p>「人はめっちゃ嫌がるけど、自分はそんなに嫌じゃないよ」っていうものがあったら、大事にしてください</p></blockquote>
<p>この部分だけで信用できる！ 『バイトやめる学校』を読むと、「&#8221;好きなこと&#8221;をやりたい気持ちはあるけれど、自分の&#8221;好きなこと&#8221;を突き詰めていくと何だ……？ それと、自分の&#8221;人はめっちゃ嫌がるけど、自分はそんなに嫌じゃないこと&#8221;が重なるポイントってどこだ……？」と考えさせられる。大変ロジカルな本なんです。</p>
<p>上記のような考えかたをしていくわけだから、『バイトやめる学校』では、「ウルトラ隙間産業」を推奨しています。本の中で紹介されているのは、田舎の廃校に住んでゲーム実況をしたり、農作業の手伝いをする集団&#8221;山奥ニート&#8221;とか、いろいろ。</p>
<p>お金を稼ぐことを重視していない（むしろ嫌がっている）ので、『バイトやめる学校』には、物々交換的な生きかたのアイデアがいろいろ書かれています。で、物々交換となると、人間同士のコミュニケーションが発生する。</p>
<p>「好きなことをして幸せに生きる」ことって、「好きなことで、ガンガン稼いで、あわよくば有名になる」こととは限らないのだなぁと、当たり前だけど忘れがちなことに気づかされる1冊です。</p>
<h3 id="e69687e7aba0e38292e69bb8e3818fe381aee3818ce5a5bde3818de381aae381aee381abe38081e381a4e38289e3819de38186e381aae4babae38085-3">&#8220;文章を書くのが好き&#8221;なのに、つらそうな人々</h3>
<p>私が働いている編集プロダクション・HEWには、クリエイター志望の若者が働きにやってくることも多いわけです。しかし、せっかく憧れのモノづくりの現場に入れたのに、なんかつらそうな感じになって、辞めてしまう人もいる。</p>
<p>まぁモノづくりの現場への夢をふくらませていたぶん、現実の業務との落差に戸惑うって感じなんでしょうけど。社内外でそういう若者を何人か見てきて最近思うのが、「あの子たちは自分の&#8221;好きなこと&#8221;を解体しきれていなかったんだろうな」ということです。</p>
<p>「文章を書くのが好き」と一口に言っても、文章を書く楽しさっていくつか種類があって、「自分の興味があるものについて、のびのび書くのが好き」一辺倒の人だと、少なくとも、弊社のような編集プロダクションには向いていない。おそらく編集プロダクションで働くのは、「200文字の文章を30文字に要約したりする作業って、パズルみたいで好き」と思える人が向いているんじゃないでしょうか。</p>
<p>「自分の興味があるものについて、のびのび書くのが好き」な人でも、自分は「文章を書くのが好き」な人の中でも、そういうタイプなんだと自覚していれば、「文章を書くといっても、この場所は自分のやりたいことと違うわ」と退職してさっさと次に行けるし、もしくは「好きなことについてのびのび書ける身分になるために、とりあえずここで実績作って、チャンスを見つけよう」と割り切れるかもしれない。</p>
<p>ただ、「文章を書くのが好き」にもいろいろタイプがあると気づかないまま、「自分は文章を書くのが好きで、ずっと文章を書いてきて、今まで書いてきた文章は結構褒められていた」と思っている人だと、大好きな文章を書く現場で、毎日ダメ出しされることになるのだから、「こんなはずでは……」と相当つらい気持ちになってしまう。そして、プライドがあるぶん、ギリギリまで辞められなかったりする。</p>
<p>同じ&#8221;走る&#8221;でも、短距離走者がマラソンやったところで、いきなり良い記録が出せるわけないのだから、実際そんなに悩む必要はないのだけど……。&#8221;好き&#8221;を解体しておかないと、悩まないでいいところで悩んでしまうし、本当は必要じゃないものにしがみついてしまうので危ない。</p>
<h2 id="e38197e381aae3818fe381a6e38282e38184e38184e88ba6e58ab4e38292e38197e381aae38184e3819fe38281e381ab-4">しなくてもいい苦労をしないために</h2>
<p>で、『パディントン2』に戻ります。ブキャナンは、口では大会場でのワンマンショーをやりたがっていたわけですが、実際、彼の夢を細かく解体していった先が、刑務所で囚人たちと一緒に歌い踊ることだったのでしょう。表現を通じたコミュニケーション、それこそがブキャナンが真に欲していたものだったように思います。</p>
<p>『バイトやめる学校』からわかる通り、自分の本当に&#8221;好きなこと&#8221;を知るためには、「好きなことをして幸せに生きていくことは、稼ぐことや、その分野で名声を得ることと必ずしもイコールではない」ということを念頭に置いて、ひとつひとつの希望を細かく解体していかないといけません。そして、行きつくところは、物々交換に近い形の「ウルトラ隙間産業」をして、その考えに賛同してくれる人たちと密にやっていくことかもしれない。</p>
<p>とはいえ、自分の&#8221;好きなこと&#8221;をきちんと把握しておくというのは、すごく大変なことなんだろうな……。だからブキャナンも、しなくてもいい泥棒をしたり、走る汽車の上で大立ち回りをしたりしたのだし。</p>
<p>しかし、そういうしなくてもいい苦労を避けて、なるべくスムーズに幸せになるために、自分の本当に&#8221;好きなこと&#8221;を知りたいものですね。人間たちよ。</p>
<p><iframe loading="lazy" title="YouTube video player" src="//www.youtube.com/embed/gXdg-6XuA4Q" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
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		<title>他人に「今朝見た夢の話」が絶対できないタイプの人間は、映画『勝手にふるえてろ』を見ましょう</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 17 Jan 2018 07:00:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/huruetero-movie"><img title="180116-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/01/180116-harada-01-300x200.jpg" alt="他人に「今朝見た夢の話」が絶対できないタイプの人間は、映画『勝手にふるえてろ』を見ましょう" width="300" height="200" /></a>
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	わかるヤツだけわかればいい。 女優・松岡茉優の初主演映画『勝手にふるえてろ』（全国公開中、配給：ファントム・フィルム）は、大変面白いけれど、大変つらい気持ちになる傑作でした。逆に、この映画がまったく理解できなかったという人の感想を聞いて、こちらがクゥ～ン……となりたい。 薄っぺらい“イケてない女”像はもうやめろ 10代の多感な時期を“イケてない側”として生きてきた人間としては、美人女優を干物女役やオタク女役にキャスティングされると、あーはいはい、面白いね斬新だね……と速攻で心を閉ざしてしまう。 「ヒロインは、散らかった部屋に住んでいて、休日はすっぴんで家飲みです！ イケてないでしょ！」みたいにアピールされると、お前がそう思うんならそ&#8230;]]></description>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/huruetero-movie"><img title="180116-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/01/180116-harada-01-300x200.jpg" alt="他人に「今朝見た夢の話」が絶対できないタイプの人間は、映画『勝手にふるえてろ』を見ましょう" width="300" height="200" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">わかるヤツだけわかればいい。</p>
<p>女優・松岡茉優の初主演映画『勝手にふるえてろ』（全国公開中、配給：ファントム・フィルム）は、大変面白いけれど、大変つらい気持ちになる傑作でした。逆に、この映画がまったく理解できなかったという人の感想を聞いて、こちらがクゥ～ン……となりたい。<span id="more-2112"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e89684e381a3e381bae38289e38184e382a4e382b1e381a6e381aae38184e5a5b3e5838fe381afe38282e38186e38284e38281e3828d-1">薄っぺらい“イケてない女”像はもうやめろ</a></li><li><a href="#e383a9e38396e382b3e383a1e381a8e38184e38186e3818be38081e5a684e683b3e381bee381bfe3828ce381aee78bace3828ae79bb8e692b2-2">ラブコメというか、妄想まみれの独り相撲</a></li><li><a href="#e8ac99e8999ae38195e3818ce99da2e58092e3818fe38195e38195e381abe5a489e3828fe3828be5a283e7958c-3">“謙虚さ”が“面倒くささ”に変わる境界</a></li><li><a href="#e38199e381b9e381a6e381aee6849fe68385e381afe3808ce58b9de6898be381abe3808de4bba5e4b88ae381a7e38282e4bba5e4b88be381a7e38282e381aae38184-4">すべての感情は「勝手に」以上でも以下でもない</a></li></ul></div><h2 id="e89684e381a3e381bae38289e38184e382a4e382b1e381a6e381aae38184e5a5b3e5838fe381afe38282e38186e38284e38281e3828d-1">薄っぺらい“イケてない女”像はもうやめろ</h2>
<p>10代の多感な時期を“イケてない側”として生きてきた人間としては、美人女優を干物女役やオタク女役にキャスティングされると、あーはいはい、面白いね斬新だね……と速攻で心を閉ざしてしまう。</p>
<p>「ヒロインは、散らかった部屋に住んでいて、休日はすっぴんで家飲みです！ イケてないでしょ！」みたいにアピールされると、<strong>お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな</strong>……と後ずさりして、さりげなく距離をとる。</p>
<p>中高6年間、『銀魂』などの同人小説を毎日最低3本書いて、個人サイトに粛々とアップしていた人間に謝ってほしい。珍しく同級生にマイミク申請されても、「私はmixiが居場所なのでリアルは持ち込みたくない」とわざわざ断っていた。それだけインターネットに本気だった。</p>
<p>ともかく私にとって、多くのフィクションで描かれる“非キラキラ女子”はミンストレル・ショーのように感じていたのでした。白人様は私たちのことをそういうふうにオモシロ消費なさるのね……。</p>
<p>一方、『勝手にふるえてろ』は、黒人による黒人のための黒人に向けたブルースでした。</p>
<h2 id="e383a9e38396e382b3e383a1e381a8e38184e38186e3818be38081e5a684e683b3e381bee381bfe3828ce381aee78bace3828ae79bb8e692b2-2">ラブコメというか、妄想まみれの独り相撲</h2>
<p>『勝手にふるえてろ』は、綿矢りさによる原作を、大九明子監督が実写化。24歳のOL・ヨシカは、中学の同級生・イチに10年に及ぶ片想い中。そんな中、会社の同期・ニがヨシカにアプローチをかけてくる。初めて告白されて大はしゃぎのヨシカだったが、それでもやっぱりイチが好き――。</p>
<p>物語のジャンルとしては、まぁ～ラブコメになるのかな……という気はしますが、ほとんどすべてがヨシカの独り相撲。イチにずっと片想いしているといっても、中学時代にほんの少し言葉を交わしただけ。現在はまったく接点がなく、中学時代の思い出を反芻してニヤつく日々。</p>
<p>交際経験ゼロのわりには自分を慕うニを完全なるキープとして適当に扱う、謎の上から目線も妙にリアル。自意識が肥大しまくっていて、卑屈なのか傲慢なのか、精神のバランスが悪い。それが面倒くさい女の共通点。</p>
<p>脳内ではやたら喋るのに、現実では大人しいところ。主張しないわりに、嫌いなものがめちゃくちゃ多くて攻撃性が高いところ。感情のアップダウンがやたら激しいところ。共感できるポイントはたくさんありましたが、ヨシカの“骨を断たれてもいいから相手の肉を斬らないと気が済まない”性格は、大変「わかる～！」となりました。</p>
<p>私も何かスイッチが入ると、とにかく相手の精神をズタズタにしなければというテンションになりがちなので、あのとき訴えられたら負けていたな……と振り返るような出来事も人生にちらほら。今でも殺意を抱いている相手だとしても、訴えられなかったことに関しては素直に感謝です。</p>
<p>というわけで、私は『勝手にふるえてろ』を見て、<strong>私がヨシカだ！</strong> くらいの気持ちになったのですが、ヨシカの言動をまったく理解できない人もいるのだろうな。「なんかヒロインが気持ち悪くて嫌だった」くらいの感想を持つ人も多いのだろうな。</p>
<p>わかるかなァ～～～わかんねぇよなァ～～～～。</p>
<h2 id="e8ac99e8999ae38195e3818ce99da2e58092e3818fe38195e38195e381abe5a489e3828fe3828be5a283e7958c-3">“謙虚さ”が“面倒くささ”に変わる境界</h2>
<p>『勝手にふるえてろ』は、誰もが心の中に大なり小なり抱えている要素を刺激するタイプの映画ではありません。しかも、わかりやすく伝えるための翻訳的な演出（多くの場合、薄味に仕上げがち）を採用していないので、面倒くさい女たちが「私と同じ病気にかかっている人間が描かれている！」と大はしゃぎできる一方、キョトンとしている間にエンドロールが流れてしまったという人も少なくないはず。</p>
<p>かといって、あるあるネタで一部の種類の人間を共感させるだけの内輪向け的な作品かといったらそうではない。『勝手にふるえてろ』は、ヨシカに共感できる人間を選別した上で、全力で殴ってくる。あまりにも厳しい。</p>
<p>ところで自分がその立場だからという理由で、さんざん「面倒くさい女」とか「イケてない側」とか連呼してしまいましたが、『勝手にふるえてろ』は、イケてなくて面倒くさい女しか共感できない作品というわけではありません。「自分は男だから関係なさそうな作品だ」と即断するのは早計にすぎる。</p>
<p>ヨシカの抱えるブラックホールは、“他人は自分のことなんて見ていない”という自覚が強すぎることに根差しているのだと思います。他人の自分への興味のなさを常に意識しているがゆえに、誰かとコミュニケーションをとることに恐怖を覚えてしまう……というのが、一部の人間が抱えている面倒くささの核ではないでしょうか。</p>
<p>何か面白い出来事があったとき、誰かに伝えたいと思っても、「自分にとって面白い話って、他人からするとどうでもいいことが多いし……」と飲み込んでしまいがちな人。今朝見た夢の話を屈託なく披露してくる相手を「なんか、すげーな……」と感じる人。</p>
<p>性別というより、イケてるとかイケてないとかいうより、そんな卑屈さとないまぜになった謙虚さのせいで、やや息苦しさを感じている人こそがヨシカに共感できるはず。</p>
<h2 id="e38199e381b9e381a6e381aee6849fe68385e381afe3808ce58b9de6898be381abe3808de4bba5e4b88ae381a7e38282e4bba5e4b88be381a7e38282e381aae38184-4">すべての感情は「勝手に」以上でも以下でもない</h2>
<p>となると、やはり『勝手にふるえてろ』というタイトルの醸し出すニュアンスは絶妙だなぁ。私の感情ひとつひとつなんて世界からすると“勝手に”以上でも以下でもないけれど、そこに苦しさを感じるのだとしたら、恐ろしくても人間に対して1歩踏み出さないと一生ずっと苦しいままなのです。</p>
<p>というわけで、「勝手にふるえてろ」というセリフの劇中での使い方だけなんとなく唐突感があってもやもやしていたのですが、この絶妙な文言を使わない手はなく、やはりやむなし。</p>
<p>あとイチ役を演じた北村匠海は、ヨシカを理解するのにマジで苦しんだことをインタビューなどで公言していますが、そこまで踏まえてのキャスティングだったら本当にすごい！</p>
<p><iframe loading="lazy" title="YouTube video player" src="//www.youtube.com/embed/tUDoGWlfxAU" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
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		<title>【映画】『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』で細田守の“闇”を感じる</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 12 Sep 2017 01:00:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/onepeace-the-movie-hosodamamoru"><img title="170911-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/09/170911-harada-01-300x200.jpg" alt="【映画】『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』で細田守の“闇”を感じる" width="300" height="200" /></a>
	</div>
	愛憎入り混じる対象、細田守。『時をかける少女』は大好きなのですが、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』での家族礼賛ぶり、ヒロインの自我の薄さには結構引いてしまう。 そんな細田監督の闇が爆発した映画『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』を見たよ。 トラウマ映画として有名 まず言いたいのは、この作品のキャッチコピーが「史上最大の笑劇!!」って悪質すぎるだろ！ ルフィたち“麦わらの一味”が訪れたオマツリ島で待ち受けていたのは、肩から花を咲かせた不思議な男・オマツリ男爵と、頭に葉っぱを植えたその仲間たち。オマツリ男爵は、秘密の宝物と引き換えに、ルフィに“地獄の試練”を持ちかけるのだった――。 &#8230;]]></description>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/onepeace-the-movie-hosodamamoru"><img title="170911-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/09/170911-harada-01-300x200.jpg" alt="【映画】『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』で細田守の“闇”を感じる" width="300" height="200" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">愛憎入り混じる対象、細田守。『時をかける少女』は大好きなのですが、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』での家族礼賛ぶり、ヒロインの自我の薄さには結構引いてしまう。</p>
<p>そんな細田監督の闇が爆発した映画『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』を見たよ。<span id="more-1694"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e38388e383a9e382a6e3839ee698a0e794bbe381a8e38197e381a6e69c89e5908d-1">トラウマ映画として有名</a></li><li><a href="#e3808ee3838fe382a6e383abe3808fe588b6e4bd9ce69982e381aee88ba6e38197e381bfe38292e789a9e8aa9ee381ab-2">『ハウル』制作時の苦しみを物語に</a></li><li><a href="#e7b4a0e69cb4e381aae88083e38188e696b9e381aee4babae381aae38293e3818be38198e38283e381aae38184-3">“素朴な考え方の人”なんかじゃない</a></li><li><a href="#e4b880e6b581e382afe383aae382a8e382a4e382bfe383bce381abe38288e3828be382bbe383abe38395e382abe382a6e383b3e382bbe383aae383b3e382b0-4">一流クリエイターによるセルフカウンセリング</a></li><li><a href="#e78ab6e6858be381aee682aae38184e4babae38292e69591e38186e38081e78ab6e6858be381aee682aae38184e698a0e794bb-5">状態の悪い人を救う、状態の悪い映画</a></li></ul></div><h2 id="e38388e383a9e382a6e3839ee698a0e794bbe381a8e38197e381a6e69c89e5908d-1">トラウマ映画として有名</h2>
<p>まず言いたいのは、この作品のキャッチコピーが「史上最大の笑劇!!」って悪質すぎるだろ！</p>
<p>ルフィたち“麦わらの一味”が訪れたオマツリ島で待ち受けていたのは、肩から花を咲かせた不思議な男・オマツリ男爵と、頭に葉っぱを植えたその仲間たち。オマツリ男爵は、秘密の宝物と引き換えに、ルフィに“地獄の試練”を持ちかけるのだった――。</p>
<p>どうです。なんだか楽しそうでしょう。序盤は確かにストレートに楽しいんです。巨大金魚すくいとか。しかし、ルフィたちが島の秘密に迫るにつれて、物語は不気味さを漂わせていきます。</p>
<p>「このダークな雰囲気、『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』（大好き）を思い出すなぁ」と思っていたら、クライマックス辺りは『ヘンダーランド～』を飛び越えて、もはや『エヴァンゲリオン』。リリー・カーネーションの内臓っぽい造形は、大人でもトラウマ必至。</p>
<p>しかも麦わらの一味はギスギスしているし、ルフィは無数の矢に射抜かれて白目向いているし、画面は暗いし、『ONE PIECE』なのにがっつり“死”が描かれているし。</p>
<p>私は単純に「細田守の初長編アニメ監督作品」ということで『オマツリ男爵～』を見たのですが、見終わってから、同作品がトラウマ映画として有名なことを知りました。早く言ってよ！</p>
<h2 id="e3808ee3838fe382a6e383abe3808fe588b6e4bd9ce69982e381aee88ba6e38197e381bfe38292e789a9e8aa9ee381ab-2">『ハウル』制作時の苦しみを物語に</h2>
<p>『オマツリ男爵～』という物語のベースには、細田監督の『ハウルの動く城』制作当時の経験があることが明かされています。</p>
<p><span class="sankou">参考</span>　<a href="http://www.style.fm/as/13_special/mini_050816.shtml" target="_blank" rel="noopener">『ONE PIECE　―オマツリ男爵と秘密の島―』細田守インタビュー（２）</a></p>
<p>細田監督は当初、『ハウルの動く城』の監督を担当する予定でした。スタッフを集めて、一生懸命に制作を進めていったものの、結局プロジェクトは中止に。その中で、仲間も失ってしまい、監督は絶望を味わったのでした。</p>
<p>『オマツリ男爵～』とは、失った仲間を忘れられない苦しさを描いた物語です。あまり自分の感情を作品に反映させる印象のない細田監督ですが、同映画では、どうしちゃったの？ というくらい腹の底を見せている。自分の分身であるオマツリ男爵に対して「前に進め」と呼びかけるセルフカウンセリングのような作品……。</p>
<p>監督の“病み”が赤裸々に描かれていて、私、なんだか心配になってしまった。「大丈夫？ あっためた牛乳飲む？」という気持ちにさせられてしまった。</p>
<h2 id="e7b4a0e69cb4e381aae88083e38188e696b9e381aee4babae381aae38293e3818be38198e38283e381aae38184-3">“素朴な考え方の人”なんかじゃない</h2>
<p>近年の細田作品には、賛否両論がつきものです。それは家族や女性の描写があまりにも古臭く感じられてしまうから。田舎礼賛、家父長制礼賛、健気すぎて自我がないようにも見える女性キャラクターたち。2010年代にさすがにそれは……と辟易する人々は筆者も含め多いようです。</p>
<p>私はその辺りの描写を見て「よく言えば素朴な考え方の人なんだろうなぁ」と受け止めていたのですが、『オマツリ男爵～』を見るに、そんな単純な話でもないっぽいなというか。細田監督は、クリエイター仲間を失った悲しみから、今度は血縁という解消しにくい関係に魅力を見出して、そこでオマツリ男爵と仲間たちのように密なコミュニティを築こうとしているのかもしれません。</p>
<p>もしくは、仲間を失ったことで誰も信じられなくなり、「どうせお前たち、こんなの好きだろ？」となかば自嘲しながらビジネスライクにウケる作品を作ろうとした結果なのか。</p>
<p>近年の細田作品が提示する価値観は大変素朴ですが、その価値観に至るまでの道のりは、けっしてシンプルではないようだと『オマツリ男爵～』によって感じさせられたのでした。</p>
<h2 id="e4b880e6b581e382afe383aae382a8e382a4e382bfe383bce381abe38288e3828be382bbe383abe38395e382abe382a6e383b3e382bbe383aae383b3e382b0-4">一流クリエイターによるセルフカウンセリング</h2>
<p>『オマツリ男爵～』は見るべき作品かと聞かれたら、そりゃ見るべき作品ですよ！ 興行収入40億円、50億円を叩き出すクリエイターのセルフカウンセリングなんて、少しでもアニメが好きなら絶対見ておきたい作品でしょう。まぁ野次馬根性も相当込みですけど。</p>
<p>でも多くの『ONE PIECE』ファンが公開後に怒り狂ったのは仕方ない。そりゃそうです。麦わら一味の痛快な冒険ストーリーが見られると思ったら、知らんおっさんの泣き言を聞かされたんですから。</p>
<p>『オマツリ男爵～』が“トラウマ映画”と呼ばれることは納得ですし、こんな自分の腹の底までさらけ出したものを商業ラインに乗せてしまうのはどうなんだよとも思いますが、しかし、本作によって救われた人々もゼロではないんじゃないですかね。</p>
<h2 id="e78ab6e6858be381aee682aae38184e4babae38292e69591e38186e38081e78ab6e6858be381aee682aae38184e698a0e794bb-5">状態の悪い人を救う、状態の悪い映画</h2>
<p>私は杉作J太郎の「状態が悪いときに助けてくれるのは、状態が悪い人です」という言葉が好きなんですが、『オマツリ男爵～』なんて相当に状態の悪い映画だよ。状態の悪い映画によって、状態の悪い人は救われるのでは？ スタートとなる感情がどうあれ、真摯に作られている作品であることに間違いはないので。</p>
<p>というわけで、『オマツリ男爵～』はやたら暗い雰囲気ではありますが、その強い負のエネルギーによって、誰かを救う力も持っていそうな作品です。ベクトルの方向は真逆ですが、エネルギーの強さという1点においては、興行収入50億円を突破した代表作『バケモノの子』をしのぐのではないでしょうか。</p>
<p>……細田監督は愛憎入り混じる対象なので、悔しいところではありますが、『オマツリ男爵～』、めちゃくちゃ好きな作品ですね、これは……。</p>
<p><span class="sankou">公式</span>　<a href="http://www.toei-anim.co.jp/movie/2005_onepiece/" target="_blank" rel="noopener">劇場版ワンピース［オマツリ男爵と秘密の島］</a></p>
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<div class="kaerebalink-detail">田中真弓 東映 2013-11-26</div>
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		<title>【映画】ハイロー新作『END OF SKY』が面白すぎて劇場で逆に不安になっちゃった</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Aug 2017 11:00:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[ヲタ女]]></category>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/high-and-low-the-movie2-end-of-sky"><img title="170822-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/08/170822-harada-01-300x229.jpg" alt="【映画】ハイロー新作『END OF SKY』が面白すぎて劇場で逆に不安になっちゃった" width="300" height="229" /></a>
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	8月19日より公開中の映画『HiGH&#38;LOW THE MOVIE 2 ／ END OF SKY』（以下、『EOS』）、124分の上演時間中、前半1時間で「こんなに面白いものをこれ以上見たら、過剰摂取で死ぬんじゃないか!?」という不安に襲われました。 ケンカを描いたコンテンツが大好きな私ですが、それでも『EOS』は、今まで見たことないシーンの連続でした。とくにカーアクション。あれ、どうやって撮影しているの……？ 強い奴らのUSB争奪戦 『HiGH&#38;LOW』シリーズの物語の舞台となるのは、山王連合会、White Rascals、鬼邪高校、RUDE BOYS、達磨一家という5つのチームが拮抗する、通称「SWORD」地区。 &#8230;]]></description>
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	<div class="theContentWrap-ccc">8月19日より公開中の映画『HiGH&amp;LOW THE MOVIE 2 ／ END OF SKY』（以下、『EOS』）、124分の上演時間中、前半1時間で「こんなに面白いものをこれ以上見たら、過剰摂取で死ぬんじゃないか!?」という不安に襲われました。</p>
<p>ケンカを描いたコンテンツが大好きな私ですが、それでも『EOS』は、今まで見たことないシーンの連続でした。とくにカーアクション。あれ、どうやって撮影しているの……？<span id="more-1621"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e5bcb7e38184e5a5b4e38289e381aeusbe4ba89e5a5aae688a6-1">強い奴らのUSB争奪戦</a></li><li><a href="#e5a4a7e5b1b1e5808de98194e38282e3808ce38380e383b3e382b5e383bce381afe383a4e38390e38184e3808de381a3e381a6e8a880e381a3e381a6e38184e3828b-2">大山倍達も「ダンサーはヤバい」って言っているし</a></li><li><a href="#e38184e3828de38293e381aae38386e382a4e382b9e38388e381aee382b1e383b3e382abe6bcabe794bbe381aee38194e381a3e3819fe785ae-3">いろんなテイストのケンカ漫画のごった煮</a></li><li><a href="#e697a8e591b3e381afe3819de381aee381bee381bee99b91e591b3e3818ce6bf80e6b89b-4">旨味はそのまま雑味が激減</a></li><li><a href="#e3838fe382a4e383ade383bce38081e7b582e3828fe381a3e381a1e38283e38186e381aeefbc9f-5">ハイロー、終わっちゃうの？</a></li></ul></div><h2 id="e5bcb7e38184e5a5b4e38289e381aeusbe4ba89e5a5aae688a6-1">強い奴らのUSB争奪戦</h2>
<p>『HiGH&amp;LOW』シリーズの物語の舞台となるのは、山王連合会、White Rascals、鬼邪高校、RUDE BOYS、達磨一家という5つのチームが拮抗する、通称「SWORD」地区。</p>
<p>最新作『EOS』では、巨大カジノ建設のためSWORD地区を狙う反社会組織“九龍グループ”に加え、極悪スカウト集団“DOUBT”と、監獄からの刺客“PRISON GANG”が新たな脅威として登場。SWORDの面々が激闘を繰り広げます。</p>
<p>鍵となるのは、前作『HiGH&amp;LOW THE RED RAIN』で、最強の兄弟“雨宮兄弟”が手に入れた、九龍グループの機密情報が入ったUSB。『EOS』では、このUSBの争奪戦が行われたのですが、このシーンが凄まじかった……。日本のアクション史に残るし、なんなら世界からも見つかってほしい。</p>
<h2 id="e5a4a7e5b1b1e5808de98194e38282e3808ce38380e383b3e382b5e383bce381afe383a4e38390e38184e3808de381a3e381a6e8a880e381a3e381a6e38184e3828b-2">大山倍達も「ダンサーはヤバい」って言っているし</h2>
<p>琥珀、九十九、雨宮兄弟たちは、バイクや自動車を駆使して、九龍グループの追っ手をかわそうとします。しかし、追っ手のひとりである源治がめちゃくちゃ強い！</p>
<p>ギザギザ刃の日本刀（よくわかんないけど、かっこいい武器だ）を片手に、車の屋根に飛び乗り、バイクに飛び移り、執拗に琥珀さんたちを追いかける姿は、like a ターミネーター。無表情だし口数も少なくて不気味だし、殴ってもあまり効いていないし、目の前に源治が現れたときの絶望感がすごい。『バイオハザード3』を思い出す。</p>
<p>でも琥珀さん側もすごい。バイク同士でUSBをリレーしていって、最後は後部に大穴が空いた疾走する自動車の中というデンジャーな空間の中で闘います。人は簡単に車に飛び乗るし、車に轢かれるし、車はゴロゴロ転がって炎上するし、この世界では人命が軽い。</p>
<p>ハイスピードで展開されるカーチェイス＆肉弾戦は、どのように撮影が行われたものなのか想像がつきません。撮影は北九州で行われたそうですが、日本でこんなの撮れるものなんだ……。</p>
<p>映画好きからは「どうせEXILE好きのDQN向け映画」と冷笑されがちな『HiGH&amp;LOW』ですが、<strong>カーアクションのシーンだけでも見てほしい。</strong>こんな景気のいい、どえらい映像なかなかありませんよ。そして、よくある「イケメン俳優がアクションに初挑戦！」みたいなものとは違うレベルの動きをしていることもわかってもらえるはず。</p>
<p>空手家・大山倍達は、バレリーナの優れた身体能力を指摘して、「バレリーナとケンカするな」という言葉を残しました。つまり日本で一番人気があるダンス＆ボーカルグループと言っても過言ではないEXILE TRIBEが出演するケンカ映画が素晴らしいことは当然。</p>
<p>まぁ、“実践格闘術ゼロレンジコンバットを駆使する最強の兄弟”というトンチキな設定である雨宮兄弟を演じているのは、ボーカル担当のTAKAHIROと登坂広臣なわけですが。細かいことを気にしてはいけないし、EXILE TRIBEは根性があるので、なんでもできるのだ。</p>
<h2 id="e38184e3828de38293e381aae38386e382a4e382b9e38388e381aee382b1e383b3e382abe6bcabe794bbe381aee38194e381a3e3819fe785ae-3">いろんなテイストのケンカ漫画のごった煮</h2>
<p>『HiGH&amp;LOW』シリーズを語るときによく言われる言葉として、「リアリティラインがおかしい」という言葉があります。地元育ちの青年たちが集まり街を守るために闘う山王連合会は理解できますが、商店街のすぐ傍にはスラム・無名街があるし、無名街には空中殺法が得意な自警団・RUDE BOYSがいるし、ヤンキー高校の鬼邪高校は、その筋からスカウトを得るまで生徒が留年を繰り返すため20歳を超えた男がゴロゴロいるし、「拳100発に耐え抜けば頭になれる」という伝統があるし。</p>
<p>ちなみに『EOS』から加わった“PRISON GANG”は、監獄上がりの武闘派集団。なんでもありだな！</p>
<p>いろんなテイストのケンカ漫画をごった煮にしたような『HiGH&amp;LOW』シリーズですが、『THE MOVIE』はまだ「なんだかすごいけれど、純粋な映画作品としてのクオリティはどうだろう……」と感じる部分がありました。</p>
<p>しかし、『EOS』では、回想シーン中に始まる新たな回想シーンなど過去作での批判点をキチンと修正してきた印象です。その一方で、「おや？ これは応援上映などでウケていたシーンをまた採用したのかな？」と感じる部分も。</p>
<p>達磨の珍妙な車の乗り方→応援上映でみんなが合唱できるようなセリフを日向が言う、の流れとか、西郷の変な角度とか、九十九さんが車に轢かれるとか。「佐野岳は動けるし、ハイローに出てくれたらいいよね～」とファンがきゃっきゃしていたら、『EOS』で本当に出演しましたし、LDHはTwitter上でファンの感想をかなりチェックしている様子。</p>
<h2 id="e697a8e591b3e381afe3819de381aee381bee381bee99b91e591b3e3818ce6bf80e6b89b-4">旨味はそのまま雑味が激減</h2>
<p>「お金をかけて自分たちの考える“かっこいい”を伝える」と「ファンがほしがっているものを提供する」をばっちり両立させる手腕は、さすが日本一売れているダンス＆ボーカルグループといったところ。</p>
<p>たとえるとすれば、『THE MOVIE』は、いろんな材料をひとつの鍋にぶっこんで煮た“よくわかんないけど味がめっちゃ濃いもの”。『EOS』は、それをこして抽出されたエキス。こちらも味がめっちゃ濃いのですが、旨味はそのままに雑味が激減しています。</p>
<p>ただ、ひとつ残念な点を挙げるとすれば、新キャラの林蘭丸が想像より薄味だったことかなー。ゴージャスな赤い毛皮を羽織ったビジュアルには期待値が上がったのですが、狂犬キャラは、達磨一家の頭・日向紀久というひとつの正解がもう出ているわけで……。</p>
<p>あっ、でも次作から『無限の住人』の尸良のような、極悪だけど微妙に小物な感じを醸し出してくれたら、ものすごく愛せます！</p>
<h2 id="e3838fe382a4e383ade383bce38081e7b582e3828fe381a3e381a1e38283e38186e381aeefbc9f-5">ハイロー、終わっちゃうの？</h2>
<p>ちなみに筆者は先日、鬼邪高校の番長・村山良樹役を演じる山田裕貴さんを別作品で取材したのですが、挨拶で「ハイロー、劇場で10回くらい見ましたよ！」と伝えたら、「10回ってどういうことですか？」と驚かれて、「……どういうことでしょう？」と自分もわからなくなってしまいました。<strong>本当にどういうことでしょう？</strong></p>
<p><span class="sankou">参考</span>　<a href="https://trendnews.yahoo.co.jp/archives/514198/" target="_blank" rel="noopener">【インタビュー】山田裕貴、元カノ役を相手に緊張!? 『闇金ドッグス6』シリーズ初のラブストーリー</a></p>
<p>そんな楽しい『HiGH&amp;LOW』シリーズも、11月11日公開の『HiGH&amp;LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』で完結してしまうのか、どうなのか……。</p>
<p>でも『HiGH&amp;LOW』のことだから、『END OF SKY』、『FINAL MISSION』と来て、また『LAST〇〇』みたいなタイトルの新作をあっさり公開してくれそうな気もする。そういうところが好き……！</p>
<p>映画「HiGH&amp;LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」予告編第2弾<br />
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