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	<title>リニューアル前の沼  |  いとわズ</title>
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	<title>リニューアル前の沼  |  いとわズ</title>
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		<title>4コマの巨匠・いしいひさいちのストーリー漫画『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』は百合を感じる大傑作</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 18 Oct 2022 10:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
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					<description><![CDATA[
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/book-review/roca"><img title="221017-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2022/10/221017-harada-01-300x225.jpg" alt="4コマの巨匠・いしいひさいちのストーリー漫画『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』は百合を感じる大傑作" width="300" height="225" /></a>
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	　いしいひさいちの新作漫画『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』が絶賛の嵐を巻き起こし、8月に発売開始されてから約1か月で第3版が決定した。そう聞いて、「自分は漫画好きを自負しているが、『ROCA』なんて書店で見たことも聞いたこともない」と首をひねった人もいることだろう。それもそのはず。『ROCA』は自費出版による単行本で、入手するには、いしいの公式サイトなどからわざわざ通販を申し込まないといけないのだ。 　大御所作家が令和になぜそんな面倒なやり方を……と思わなくもないが、いしいといえば関西大学漫画同好会の出身で、同人文化とは馴染みが深く、近年はオリジナル作品限定の同人誌即売会「コミティア」にも出品している。『ROCA』を自費出版&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/book-review/roca"><img title="221017-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2022/10/221017-harada-01-300x225.jpg" alt="4コマの巨匠・いしいひさいちのストーリー漫画『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』は百合を感じる大傑作" width="300" height="225" /></a>
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<p class="">　いしいひさいちの新作漫画『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』が絶賛の嵐を巻き起こし、8月に発売開始されてから約1か月で第3版が決定した。そう聞いて、「自分は漫画好きを自負しているが、『ROCA』なんて書店で見たことも聞いたこともない」と首をひねった人もいることだろう。それもそのはず。『ROCA』は自費出版による単行本で、入手するには、いしいの公式サイトなどからわざわざ通販を申し込まないといけないのだ。</p>



<p class="">　大御所作家が令和になぜそんな面倒なやり方を……と思わなくもないが、いしいといえば関西大学漫画同好会の出身で、同人文化とは馴染みが深く、近年はオリジナル作品限定の同人誌即売会「コミティア」にも出品している。『ROCA』を自費出版にしたのは、きっと自然な選択だったのだろう。</p>



<span id="more-9326"></span>



<h2 class="wp-block-heading" id="e38184e38197e38184e381b2e38195e38184e381a1e6b581e381aee8908ce381884e382b3e3839e-1">いしいひさいち流の萌え4コマ!?</h2>



<p class="">　『ROCA』はいしいによるストーリー漫画だ。ポルトガルの国民歌謡「ファド」に魅せられたヒロイン・吉川ロカが歌手という夢を叶えるまでが瑞々しく描かれている。4コマ形式を基本にしつつ、時にはコマを4つ以外に割った形式も混じえ、ごく短いエピソードの連なりによってひとつのドラマを紡いでいくスタイルは、いわゆる“萌え4コマ”で有名な漫画雑誌『まんがタイムきらら』作品の構成を彷彿させる。</p>



<p class=""><em>※ちなみにいしいは、デビュー40周年記念ムック『いしいひさいち 仁義なきお笑い』（河出書房新社）掲載のロングインタビューで、「良くも悪くも4コマの最新形」「こうした新たな動きのあることはその分野の生きている証としてすばらしい」と萌え4コマに肯定的な発言をしている。</em></p>



<p class="">　『ROCA』を読んで『まんがタイムきらら』を思い出す理由は、もうひとつある。それは吉川ロカと柴島美乃の関係性だ。歌以外は「方向、スポーツ、勉強、オトコ」の全てがオンチなロカと、その同級生（何度も留年しているので実際は年上）の不良娘・美乃。何かと危なっかしいロカに対して、美乃は辛辣すぎるツッコミを入れながらも、なんだか危なげな稼業をしているらしき実家まで駆り出して親友の夢を応援する。デビューが決まったロカに美乃が「おまえはオレのシマだ」と彼女流の言葉選びでエールを送るのは、本作の名シーンのひとつ。凸凹コンビの結びつきには、百合のテイストすら感じられる。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="e3808ce983bde59088e381aee38288e38184e3818ae8a9b1e3808de381abe6b7b7e38196e3828be4b880e782b9e381aee381bee381bee381aae38289e381aa-2">「都合のよいお話」に混ざる一点の“ままならなさ”</h2>



<p class="">　もともと吉川ロカの物語は、朝日新聞『ののちゃん』の連載内連載として始まった。歌手を目指すキクチ食堂の新人バイト・吉川ロカはゆっくりと、しかし着実にステップアップしていき、やがてデビューを果たす。しかし、この一連のエピソードは不評だったらしい。いしいはシリーズが終了した当時、「朝日新聞のコアな読者にはたいへん評判がわるかった」「シンプルなハッピーエンドを描こうとしたのですが、確信犯とはいえ場所をまちがっていました」とコメントしていたという。</p>



<p class="">　とはいえ、「新聞ではやりにくかった部分」を埋めていった結果、『ROCA』という傑作単行本が生まれたならば結果オーライと言うべきか。ただ、『ROCA』は「シンプルなハッピーエンド」とは素直に言いづらい物語に仕上がっている。</p>



<p class="">　いしい自身は「これは、ポルトガルの国民歌謡『ファド』の歌手をめざすどうでもよい女の子がどうでもよからざる能力を見出されて花開く、というだけの都合のよいお話です」と単行文の序文につづっている。このメッセージは、決して間違いではない。たしかに『ROCA』とはそのような物語だ。しかし、作品を読み終えてみると、「なんと意地悪なメッセージなんだ」とどこか憎たらしくも感じてしまう。</p>



<p class="">　なぜなら、『ROCA』とは「都合のよいお話」に混ざる一点の“ままならなさ”にこそスポットライトを当てた物語だからだ。</p>



<p class="">　夢へと進む道のりの中で、ロカはいくつかの別れを経験する。そして、ついにブレイクの芽が見えたとき、美乃との関係もまた変化する。芸能界を生きるには不器用すぎて、マネージャーから「まったく『ウソをつかない』のもどうかと思うんだ」とお説教をくらうほど無垢だったロカは、歌手として成功するために“あるウソ”をつく。その切ない選択には読者としては胸を打たれると同時に、「あのポケーッとした少女がそうまでして歌手になりたいのか」と彼女の秘めたる野心にゾクゾクさせられもするのだった。</p>



<p class="">　それからロカと美乃がどうなったかは、わからない。夢の跡とも言うべき光景を描いたラストのコマが読者の想像をかき立てる。</p>



<p class="">　ところで「泣ける4コマ」といえば、業田良家『自虐の詩』が有名だが、こちらもまた女性ふたりの友情を大きなテーマにした作品だ。過去にいしいは注目する漫画家のひとりとして業田良家を挙げたこともあり、「『ROCA』執筆中に『自虐の詩』がふと頭によぎった瞬間もあったのだろうか？」と妄想がふくらむ。ただ、『自虐の詩』が“失わなかった物語”だとすれば、『ROCA』は“失った物語”。読後にはビターな余韻が残る。</p>



<p class="">　『自虐の詩』はより正確に表現するならば、“失ったと思っていたものをまた拾い上げる物語”だ。幸江と熊本さんだって、奇跡の再会を果たすことができた。ならば、ロカと美乃も一生はなればなれのままとは限らないじゃないか。</p>



<p class="">　ロカが歌うポルトガルの国民民謡「ファド」とは、宿命や運命を表す言葉だ。いずれ運命がふたりを再び引き合わせる――。いち読者として、そう祈りを込めて。</p>


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		<title>日系ペルー・ホラー映画『シークレット・マツシタ』が逆に拍子抜けするほど、ちゃんとした作品だったんだが￼</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 21 Feb 2022 02:59:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/secret-matsushita"><img title="220215-harada-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2022/02/220215-harada-1-300x168.jpeg" alt="日系ペルー・ホラー映画『シークレット・マツシタ』が逆に拍子抜けするほど、ちゃんとした作品だったんだが￼" width="300" height="168" /></a>
	</div>
	　君はトカナ映画を知っているか。世界のオカルト情報を多数扱うニュースサイト「トカナ（TOCANA）」が映画配給を始めたのですが、これがまぁどれも自分の心をキュンとくすぐってくれる作品ばかり。 「こんなの見たことない」と、とりあえず思わせてくれるトカナ映画 　正直なところ、人によってはクソ映画と一刀両断することでしょうし、私もそれは否定しきれない。しかし、映画に対して、総合的な完成度の高さよりも「こんなの見たことない」と感じる要素がひとつでもあることで大幅加点してしまう人間としては、トカナ映画と聞くと、ちょっと心がウキウキしてしまうものなんです。「観たら死ぬ」というのが売り文句の『アントラム／史上最も呪われた映画』（2020年）は、上&#8230;]]></description>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/secret-matsushita"><img title="220215-harada-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2022/02/220215-harada-1-300x168.jpeg" alt="日系ペルー・ホラー映画『シークレット・マツシタ』が逆に拍子抜けするほど、ちゃんとした作品だったんだが￼" width="300" height="168" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">
<p>　君はトカナ映画を知っているか。世界のオカルト情報を多数扱うニュースサイト「トカナ（TOCANA）」が映画配給を始めたのですが、これがまぁどれも自分の心をキュンとくすぐってくれる作品ばかり。</p>



<span id="more-9089"></span>



<h2 class="wp-block-heading" id="こんなの見たことない-と-とりあえず思わせてくれるトカナ映画"><strong>「こんなの見たことない」と、とりあえず思わせてくれるトカナ映画</strong></h2>



<p> 　正直なところ、人によってはクソ映画と一刀両断することでしょうし、私もそれは否定しきれない。しかし、映画に対して、総合的な完成度の高さよりも「こんなの見たことない」と感じる要素がひとつでもあることで大幅加点してしまう人間としては、トカナ映画と聞くと、ちょっと心がウキウキしてしまうものなんです。「観たら死ぬ」というのが売り文句の『アントラム／史上最も呪われた映画』（2020年）は、上映中にうとうとしてしまったのですが、起きたらパンツ一丁の日本人男性が切腹しようとしていて、「これは夢か？」と思いました。幼い姉弟が森をさまよう話を観ていたはずだったのに。</p>



<p>　また、パリ人肉事件・佐川一政とその弟に密着したドキュメンタリー『カニバ／パリ人肉事件38年目の真実』（2019年）もやはり途中で寝たものの、とっ散らかった内容にむしろ殺人者の心理が見え隠れする生々しさを感じて、不思議と心に残る映画でした。</p>



<p>　そして、1月21日より公開中のペルー映画『シークレット・マツシタ/怨霊屋敷』（以下、『シークレット・マツシタ』）です。トカナ映画お得意の「これは実話」煽りに、「松下さんは無料で鑑賞OK」「全国の松下さんから推薦コメントを集める」というしょうもないキャンペーン、景気がよすぎて逆に安っぽい雰囲気の予告映像といい、トンチキへの期待に胸をふくらませながら劇場へ向かいました。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe title="映画『シークレット・マツシタ／怨霊屋敷』予告編【公式】" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/wpnfyyly2OI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe>
</div></figure>



<p>　……その期待は、半分叶えられ、半分裏切られる結果となりました。なぜなら『シークレット・マツシタ』、意外とかっちり作られたホラー映画だったのである。</p>



<figure class="wp-block-image size-full is-style-default"><figcaption>ペルーで興行成績初登場第1位！　なんだかありがたそうだ！© AV FILMS PERÚ</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading" id="ホラー映画好きであれば-いったん-好感を持つ-作品"><strong>ホラー映画好きであれば、いったん「好感を持つ」作品</strong></h2>



<p>　物語の舞台は、ペルーの首都リマに実在するという伝説の幽霊屋敷“マツシタ邸”。かつて日系人一家が住んでいたその屋敷は、凄惨な事件の現場となり、数々の超常現象が目撃されてきた。そして、ある撮影チームがマツシタ邸に潜入し、消息を断った。失踪から6か月後に発見されたビデオテープに記録されていた事件の全貌こそが、『シークレット・マツシタ』なのです。</p>



<p>　初めは幽霊屋敷を舐めていた撮影チームが徐々に事態の異常さに気づき……という王道の構成を取りつつ、『呪怨』を彷彿させる少年などでニヤリとさせつつ、「これで終わりか？」と思わせたところからもう一捻り加える。予想に反して、まるでお手本のような作りのホラー映画でした。</p>



<figure class="wp-block-image size-full is-style-default"><figcaption>お気に入りの登場人物は、なんとか幽霊と対話を試みる霊媒師のおじさんです。© AV FILMS PERÚ</figcaption></figure>



<p>　「死」という漢字がモチーフとしてやたら出てくるところについては、「笑える」という意見も多いですが、自分としては「なるほど。読めない文字というのは恐怖演出になりえるし、その“読めない文字”として漢字が使われているのは新鮮だな」とむしろ興味深く感じたポイントです。</p>



<p>　基本をしっかり抑えた上で、何か新しいことをしようとする意思も伝わって、ホラー映画好きであれば、ハマるハマらないは別としても、いったん「好感を持つ」作品ではあるんじゃないでしょうか。トンチキを目撃するつもりだったので、意外としっかりした作りに逆に拍子抜けしてしまったほどです。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="ホラー映画とラーメンのレビューは-マニアと非マニアで分かれる"><strong>ホラー映画とラーメンのレビューは、マニアと非マニアで分かれる</strong></h2>



<p>　しかし、いい映画を観ることができてホクホクしながら、「シークレット・マツシタ」で検索をかけたら、「B級どころかZ級」と揶揄する感想を見かけて、衝撃を受けたのでした。こちらとしては、「Z級を観るつもりが、A級を見せていただいた」という感想なのだが!?</p>



<p>　ただ、その感想の投稿者は、どうも常日頃からホラー映画を鑑賞しているわけではない様子。ホラー映画とラーメンのレビューは、マニアと非マニアで評価が大きく変わりがちです。マニアは作り手の志の高さを買って加点したくなるものですが、非マニアからすると志云々は関係ない。これまでのジャンル史などを踏まえたハイコンテクストな批評はもちろん大切なものですが、単純に「自分にとっておもしろい／おもしろくない」が知りたい非マニアにとってはノイズにしかならない場面もあるよなぁと思い、何か感想を言うときは気をつけねばな……と我が身を省みたのでした。</p>



<p>　ところで、トカナは配給だけでなく、ついに映画制作にも乗り出したそう。記念すべき初制作映画『真・事故物件／本当に怖い住民たち』（2月18日公開）も予告を見た限りは“変な映画”の波動を感じますが、はたして……？</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<title>僕と京都とFebbと谷崎（下）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[チョウ ウヒョン]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 27 Dec 2018 02:55:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/book-review/kyoto3"><img title="181227-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181227-cho-1-300x225.jpg" alt="僕と京都とFebbと谷崎（下）" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	哲学の道を南端から北端まで歩いたが、特に哲学的な気持ちにはならなかった。Febbの死。谷崎の墓。2018年の2月16日はまだ続いている。 2月16日（金） 平日だというのに銀閣寺は観光客で賑わっていた。僕も含めて、半分以上がストレンジャーだった。銀閣寺はこれで3度目だが、びっくりするくらいなんの感慨も催さない。金閣寺には行ったことがない。68年前のどこかの見習い僧侶みたいに重大な用件でもない限り、死ぬまで足を運ぶことはないだろう。 抹茶味のソフトクリームを舐めながら、銀閣寺の近所にある京都朝鮮中高級学校まで歩いた。校門の前でくたびれた古い校舎とグラウンドを眺めていると、冗談抜きで、自分があらゆる誤謬ごびゅうの集積の前に立ち尽くしてい&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/book-review/kyoto3"><img title="181227-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181227-cho-1-300x225.jpg" alt="僕と京都とFebbと谷崎（下）" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">哲学の道を南端から北端まで歩いたが、特に哲学的な気持ちにはならなかった。Febbの死。谷崎の墓。2018年の2月16日はまだ続いている。</p>
<p><span id="more-6267"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#2e69c8816e697a5efbc88e98791efbc89-1">2月16日（金）</a></li><li><a href="#12e69c8820e697a5efbc88e69ca8efbc89-2">12月20日（木）</a></li></ul></div><h2 id="2e69c8816e697a5efbc88e98791efbc89-1">2月16日（金）</h2>
<p>平日だというのに銀閣寺は観光客で賑わっていた。僕も含めて、半分以上がストレンジャーだった。銀閣寺はこれで3度目だが、びっくりするくらいなんの感慨も催さない。金閣寺には行ったことがない。68年前のどこかの見習い僧侶みたいに重大な用件でもない限り、死ぬまで足を運ぶことはないだろう。</p>
<p>抹茶味のソフトクリームを舐めながら、銀閣寺の近所にある京都朝鮮中高級学校まで歩いた。校門の前でくたびれた古い校舎とグラウンドを眺めていると、冗談抜きで、自分があらゆる<ruby>誤謬<rt>ごびゅう</rt></ruby>の集積の前に立ち尽くしているような気分になった。僕はいろいろなことを考え、そして忘れた。</p>
<p>タクシーで出町柳駅へ向かった。特になんの考えもなしに、外国人観光客に人気だという伏見稲荷大社へ行ってみようと思った。京阪電鉄の伏見稲荷駅で降りて、駅前のうどん屋できつねうどんをすすった。悪くはなかったが、期待を少しだけ下回る味だった。</p>
<p>日が傾いてきていた。勝手がよくわからないまま、おびただしい数の鳥居に覆われた稲荷山の階段を登りはじめた。結論から言うと、僕は稲荷山を舐めていた。汗だくでたどり着いた中腹あたりの休憩所で心が折れかけたが、ここまできたらもうやめられない。ダウンを脱いでがむしゃらに階段を登った。すれ違った和装のカップルが、ノートパソコンと書類と2週間分の着替えが詰まった僕の巨大なバッグパックを見て「ガチの登山の人じゃん」と笑った。だってガチの登山じゃん、と僕は心の中で反論した。</p>
<p>山頂に着いたころには完全に日が暮れていた。標高が高くなるにつれて、自販機の飲みものの値段も高くなるのが面白かった。山頂で大柄な白人女性に写真を頼まれた。あまり上手に撮ることができず、僕は2回「ワンモアタイム」と言った。ワンモアタイム。あっ、ソーリー、ワンモアタイム。オーケーオーケー、ソー・グッド。写真を確認した彼女の曖昧なリアクションで、なにもグッドではなかったことを理解した。</p>
<p>下りはとても楽だった。さきほどの休憩所で、京都の夜景を眺めていい感じになっている恋人たちの「めっちゃええやん」「じゃあ月イチで登るか？」「月イチは多いわ」という会話を聞いた。たしかに月イチは多い。完全に余計なお世話だが、年イチでも多いくらいだと思った。</p>
<p>JRの稲荷駅から京都駅へ向かった。できることならサンダーバードに乗って金沢に行きたかった。しかし大寒波の影響で日本海側は大雪だという。悩んだ結果、新幹線に乗って東京に帰ることにした。土産にすぐきの漬物を買った。帰りの新幹線の中で、Febbを追悼するjjjのつぶやきを読んだ。少し泣きそうになったが、涙は出なかった。そのかわり、jjjの2ndアルバム<strong>『<a href="https://amzn.to/2RnVEFw" target="_blank" rel="noopener">HIKARI</a>』</strong>に収録された「2024 feat.Fla$hBackS」は永遠のクラシックになった。</p>
<h2 id="12e69c8820e697a5efbc88e69ca8efbc89-2">12月20日（木）</h2>
<p>この日、jjjと盟友のSTUTSが作った2018年のアンセム、「Changes feat.JJJ」のミュージック・ビデオが公開された。僕はまたしても少し泣きそうになったが、やっぱり涙は出なかった。そういうものだ。</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>僕と京都とFebbと谷崎（中）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[チョウ ウヒョン]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 19 Dec 2018 10:30:56 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/book-review/kyoto2"><img title="181219-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181219-cho-1-300x225.jpg" alt="僕と京都とFebbと谷崎（中）" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	2018年2月15日、Febbは亡くなった。24歳だった。 Febbの『The Season』は本当に素晴らしいアルバムだった。僕は故D.Lが絶賛している記事を目にしてから買ったはず（2014年の末くらいだった気がする）だから、決して耳が早かったわけではない。それでも、アルバムを3〜4回通しで聞いてからは、Febbの作る音楽をずっと追っていこうと決めていた。 遡って彼が所属するユニット・Fla$hBackSの『FL$8KS』、KID FRESINOの『HORSEMAN'S SCHEME』、さらにjjjの『Yacht Club』もチェックした。噂に違わず、Fla$hBackSの3人は全員が天才だった。 しかしそれぞれの1枚目のソロアル&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/book-review/kyoto2"><img title="181219-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181219-cho-1-300x225.jpg" alt="僕と京都とFebbと谷崎（中）" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">2018年2月15日、Febbは亡くなった。24歳だった。</p>
<p>Febbの<strong>『<a href="https://amzn.to/2BsCLaA" target="_blank" rel="noopener">The Season</a>』</strong>は本当に素晴らしいアルバムだった。僕は故D.Lが絶賛している記事を目にしてから買ったはず（2014年の末くらいだった気がする）だから、決して耳が早かったわけではない。それでも、アルバムを3〜4回通しで聞いてからは、Febbの作る音楽をずっと追っていこうと決めていた。</p>
<p>遡って彼が所属するユニット・Fla$hBackSの『<a href="https://amzn.to/2BrUHCh" target="_blank" rel="noopener">FL$8KS</a>』、KID FRESINOの『<a href="https://amzn.to/2R1ZmEV" target="_blank" rel="noopener">HORSEMAN&#8217;S SCHEME</a>』、さらにjjjの『<a href="https://amzn.to/2ClUHVX" target="_blank" rel="noopener">Yacht Club</a>』もチェックした。噂に違わず、Fla$hBackSの3人は全員が天才だった。</p>
<p>しかしそれぞれの1枚目のソロアルバムの時点では、やはり『The Season』の骨の太さが群を抜いていたように思う。どんな魔法によるものかわからないが、Febbは19歳にして不穏さを結晶化したような異形の音楽を作り出していた。</p>
<p>僕はイベントにもめったに行かないし、音源もよっぽど話題になるか人に教えてもらうまでロクにチェックしない不真面目なHIP HOPリスナーだが、Febbはそんな人間にも一発で「ヤバい」と思わせる才能を持っていた。つまるところ、天才の中の天才だった。</p>
<p><span id="more-6211"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#2e69c8816e697a5efbc88e98791efbc89-1">2月16日（金）</a></li><li><a href="#12e69c8820e697a5efbc88e69ca8efbc89-2">12月20日（木）</a></li></ul></div><h2>2018年2月16日（金）</h2>
<p>京都リッチホテルをチェックアウトし、大荷物を背負って近くのバス停に向かった。まず南禅寺と禅林寺（永観堂）に行き、哲学の道を銀閣寺まで歩くつもりだった。途中、法然院の谷崎潤一郎の墓にも寄ろうと思っていた。</p>
<p>昔から寺社仏閣にはまったく興味がない。僕は「平等院鳳凰堂をつぶして駐車場を作ればいい」と書いた坂口安吾をリスペクトしているタイプの人間だ。神も仏も、幽霊も死後の世界も信じていない。だから寺めぐりも墓参りも本当はバカバカしいのだが、結局、京都でやることなんてそれくらいしかない。他になにかあるならぜひ教えてほしい。</p>
<p>南禅寺は3回目だった。時間はいくらでもあるのでゆっくりと見て回ったが、南禅寺は南禅寺でしかない。Febbの別名義「Young Mason」の名付け親であるNIPPSが言っていたように、言葉は言葉だし、神は神だ。だから南禅寺は南禅寺である。ただ、琵琶湖疏水の水路閣はロマンティックで悪くなかった。スマートフォンで何枚も風景の写真を撮った。平昌ではフィギュアスケート男子シングルのショートプログラムが行われていた。羽生結弦が1位になったことを禅林寺への移動中に知った。</p>
<p>禅林寺では寺そのものよりも、隣接した永観堂幼稚園の子どもたちがはしゃぐ声に癒された。2010年の秋に1人で京都に行ったとき、二条御所の近くで天理教のハッピを着た少年が絶叫しながら自転車を漕ぐ姿を見たことを思い出した。あの少年はもう成人しているのだろうか。幸せにはなれたのだろうか。ほとんど関係のない、でも少しだけ関係があるようなできごとを、どうしてこのタイミングで思い出すのか不思議だった。</p>
<p>哲学の道を歩きながら『The Season』を聞いた。煙たいトラックと剣呑かつ断片的なリリックが、意外なことに穏やかな風景とマッチした。何度聞いてもFebbのラップはべらぼうにいい。HIP HOPのど真ん中、正中線五段突きだ。</p>
<p>法然院の墓地には掃除のおじさんと僕のほかに誰もいなかった。生きている人間よりも、土に埋まった死人の方が圧倒的に多かった。まず九鬼周造の墓を見つけた。風雨に晒されてボロボロになった岩波文庫の『<a href="https://amzn.to/2CmN6qc" target="_blank" rel="noopener">「いき」の構造</a>』が置いてあった。九鬼周造の墓に九鬼周造の本を飾ってどうするのだろう。シュールなことをする人もいるものだ、と思った。</p>
<p>小さな蕾をつけた枝垂れ桜の下に「寂」と掘られた立派な墓石があった。谷崎の墓だ。僕は10代のころから谷崎が好きだった。山田風太郎の『<a href="https://amzn.to/2CnpeCY" target="_blank" rel="noopener">同日同刻</a>』によると、谷崎は太平洋戦争の開戦時に「マグロのトロのすごいやつ」を炙ったものを食べており、終戦前夜には永井荷風と2人ですき焼きをつついていたらしい。そのエピソードだけで信用に値すると思った。うろ覚えだが、谷崎は死の前夜も好物の鱧を食べていい気分になっていたそうだ。そんな谷崎のどのあたりが「寂」なのか、僕にはまったくわからない。</p>
<p>とにもかくにも『<a href="https://amzn.to/2Eu2cf6" target="_blank" rel="noopener">細雪</a>』は永遠のクラシックだ。『<a href="https://amzn.to/2EvRYuG" target="_blank" rel="noopener">少将滋幹の母</a>』も『<a href="https://amzn.to/2CnQGAF" target="_blank" rel="noopener">瘋癲老人日記</a>』も、短編なら「<a href="https://amzn.to/2A5Chrb" target="_blank" rel="noopener">過酸化マンガン水の夢</a>」も素晴らしい。初期と後期で谷崎の作風は大きく変わっており、僕は晩年の作品が好きだが、どこか不衛生で下品なところだけは一貫している。Febbはラリー・クラークとハーモニー・コリンの『<a href="https://amzn.to/2BsvkAi" target="_blank" rel="noopener">KIDS</a>』が好きだったそうだが、雑に考えれば谷崎も似たようなものだと思う。いや、いくらなんでも雑すぎるかもしれない。</p>
<p>墓地で休憩しながら、昨晩LINEでFebbの死を教えてくれた友人と電話をした。月並みな言葉しか出てこなかったが、僕たちは僕たちなりの方法で天才の死を悼んだ。人間は死ぬ。必ず死ぬ。谷崎も九鬼周造も河上肇も死んで、このあたりの土の下に骨が埋まっている。早いか遅いかの違いだけだ。ただ、早いか遅いかの違いだけだからこそ早逝は悲しい。わかりきったことだが、僕たちにはそれを再確認する時間が必要だった。</p>
<p>（下）に続く。</p>
<div class="cstmreba">
<div class="booklink-box">
<div class="booklink-image"></div>
<div class="booklink-info">
<div class="booklink-name"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4101005133/itwas0d-22/" target="_blank" rel="noopener">細雪 (中) (新潮文庫)</a></p>
<div class="booklink-powered-date">posted with <a href="https://yomereba.com" target="_blank" rel="nofollow noopener">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail">谷崎 潤一郎 新潮社 1955-11-01</div>
<div class="booklink-link2">
<div class="shoplinkamazon"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4101005133/itwas0d-22/" target="_blank" rel="noopener">Amazon</a></div>
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<div class="booklink-footer"></div>
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		<title>【野球愛の無駄遣い】横浜DeNA2018年振り返り①今年のベストゲームは？</title>
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		<dc:creator><![CDATA[大木信景]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 18 Dec 2018 08:25:32 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スポーツ愛のムダ遣い]]></category>
		<category><![CDATA[野球]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/sports/2018best1"><img title="181218-ohki-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181218-ohki-1-300x225.jpg" alt="【野球愛の無駄遣い】横浜DeNA2018年振り返り①今年のベストゲームは？" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	67勝74敗2引き分けの4位。優勝も2年連続の日本シリーズ出場もかなわず、3年連続のクライマックスシリーズ進出もならなかった横浜DeNAベイスターズの2018年は、残念ながら不本意なシーズンだったと言っていいだろう。 “25発カルテット”が誕生するなどチームホームラン数こそ181本とリーグトップだったにもかかわらず、なぜか総得点はリーグワースト。それはひとえにチーム打率がリーグ最下位と、言ってしまえば打てないチームだったからに他ならない。ソトのホームラン王獲得というプラスの話題の一方で、ホームランでしか点が取れない野球をしてしまっていた。 チーム防御率もリーグ5位。新人王を獲得したルーキー東が11勝に防御率2.45と素晴らしい成績だ&#8230;]]></description>
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	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/sports/2018best1"><img title="181218-ohki-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181218-ohki-1-300x225.jpg" alt="【野球愛の無駄遣い】横浜DeNA2018年振り返り①今年のベストゲームは？" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">67勝74敗2引き分けの4位。優勝も2年連続の日本シリーズ出場もかなわず、3年連続のクライマックスシリーズ進出もならなかった横浜DeNAベイスターズの2018年は、残念ながら不本意なシーズンだったと言っていいだろう。</p>
<p>“25発カルテット”が誕生するなどチームホームラン数こそ181本とリーグトップだったにもかかわらず、なぜか総得点はリーグワースト。それはひとえにチーム打率がリーグ最下位と、言ってしまえば打てないチームだったからに他ならない。ソトのホームラン王獲得というプラスの話題の一方で、ホームランでしか点が取れない野球をしてしまっていた。</p>
<p>チーム防御率もリーグ5位。新人王を獲得したルーキー東が11勝に防御率2.45と素晴らしい成績だっただけに、昨年のピッチングスタッフが普通に活躍してくれていれば…という横浜タラレバが何度頭に浮かんだことか。</p>
<p>とはいえ、チームが好調な時期もあったし、主軸の活躍に目を細めたことも一度や二度ではないし、最後の最後までクライマックス進出に望みをつなぐ3位争いができていたことも事実。そう、実はそんなに悪くないシーズンでもあったのだ。ただ、去年一昨年は味わえた興奮に今年はありつけなかったというがっかり感が、楽しい思い出を上回ってしまった。贅沢な話をしているのは重々承知だが、横浜も強いチームになってきたということか。</p>
<p>残念な気持ちになる振り返りはこの辺にして、今年のベストゲームの話をしよう。「3者連続ホームラン」というそれだけでも語り草になる出来事を、なんと2年続けて夏のハマスタで、それも広島相手に実現してしまった8月17日の勝利も印象に残っているが、3連発は去年やってことでもあるので今年は選外とした。今年は、サヨナラ勝利の中から選んでみよう。</p>
<p><span id="more-6203"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#3e4bd8defbc9ae4bba3e68993e382a6e382a3e383bce383a9e383b3e38389e3818be38289e381aee58089e69cace382b5e383a8e3838ae383a9efbc888e69c883-1">3位：代打ウィーランドからの倉本サヨナラ（8月3日対広島）</a></li><li><a href="#2e4bd8defbc9ae382bde38388e68092e3828ae381ae2e3839be383bce3839ee383bcefbc889e69c8817e697a5e5afbee998aae7a59eefbc89-2">2位：ソト怒りの2ホーマー（9月17日対阪神）</a></li><li><a href="#1e4bd8defbc9ae5b1b1e4b88be6b699e381aee382b5e383a8e3838ae383a9e38392e38383e38388efbc885e69c8831e697a5e5afbee6a5bde5a4a9efbc89-3">1位：山下涙のサヨナラヒット（5月31日対楽天）</a></li></ul></div><h2 id="3e4bd8defbc9ae4bba3e68993e382a6e382a3e383bce383a9e383b3e38389e3818be38289e381aee58089e69cace382b5e383a8e3838ae383a9efbc888e69c883-1">3位：代打ウィーランドからの倉本サヨナラ（8月3日対広島）</h2>
<p><a href="https://itwas.media/sports/joseph-andrew-wieland" target="_blank" rel="noopener">ここ</a>でも書いたが、とうとう代打ウィーランドが実現した試合。実はこの代打は、野手を使い尽くした結果などではなかった。ウィーランドは、前日の試合に先発している。この日は、本来であればベンチ入りすらしないはずの日。それを、広島相手の相性の良さを買って、ラミレスが上がりにせずベンチに入れたのだ。</p>
<p>同点で迎えた延長11回裏という、これ以上ないタイミングで秘策を繰り出したラミレス。前日の試合で負け投手となっていた悔しさを胸に、粘りの四球で応えてみせたウィーランド。サヨナラヒットを打ったのが今年悔しい思いをし続けた倉本だったというのも、グッと来るものがあった。</p>
<h2 id="2e4bd8defbc9ae382bde38388e68092e3828ae381ae2e3839be383bce3839ee383bcefbc889e69c8817e697a5e5afbee998aae7a59eefbc89-2">2位：ソト怒りの2ホーマー（9月17日対阪神）</h2>
<p>この試合はいろいろかっこいいシーンがあった。まずは初回、ソトが自分の胸元をえぐるようなボールを投げた阪神先発の岡本を睨みつけると、阪神ベンチがヒートアップ。対するソトも、今度は阪神ベンチを睨みつける。その直後のストレートをセンターバックスクリーンにぶち込んでみせたソトの、打った瞬間のドヤ歩き（と岡本睨み）のなんとかっこよかったことか。</p>
<p>1点ビハインドの8回には、宮崎が藤川から同点ソロをレフトに放った。フォークにうまく反応した宮崎。打球の行方を見ながら藤川は、思わずマウンドで膝をつく。全盛期の藤川ではないとはいえ、なんか名勝負っぽいシーンだった。</p>
<p>そして延長10回。2アウトランナーなしからその宮崎がこの日4本目のヒットで出塁すると、続くソトがこの日2本目となる33号サヨナラホームランをレフトスタンドに叩き込み熱戦に終止符を打った。</p>
<h2 id="1e4bd8defbc9ae5b1b1e4b88be6b699e381aee382b5e383a8e3838ae383a9e38392e38383e38388efbc885e69c8831e697a5e5afbee6a5bde5a4a9efbc89-3">1位：山下涙のサヨナラヒット（5月31日対楽天）</h2>
<p>ベストゲームはもちろんこれでしょう。まずは1点ビハインドの9回、2アウトランナーなしから筒香が同点ソロを岸から放つ。これぞ4番という一振りで試合を振り出しに戻すと、10回2アウトから代打桑原の2ベースに続き山下がライトオーバーのサヨナラタイムリーを放った。</p>
<p>山下はこれがシーズン初打席。プロ入り後3年間、なかなか1軍で結果を残せず、昨シーズンはエラーから2軍落ちしそのままシーズンを終えている。今シーズンも一度1軍に昇格しているものの、一度も出番がないまままたファームに戻るという悔しさも味わった。それをバネにファームで研鑽し、再昇格した日にプロ初のサヨナラヒットだ。</p>
<p>もう、号泣。グラウンドで、戸柱の胸で号泣。ファームで頑張っていたのを知っている他の選手も祝福＆もらい泣き。ヒーローインタビューも涙で言葉にならない。もちろん、ファンも号泣。こういう試合があるから、ファンはやめられない。</p></div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>僕と京都とFebbと谷崎（上）</title>
		<link>https://itwas.media/before-renewal/book-review/kyoto?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=kyoto</link>
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		<dc:creator><![CDATA[チョウ ウヒョン]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 12 Dec 2018 09:30:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/book-review/kyoto"><img title="181212-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181212-cho-1-300x225.jpg" alt="僕と京都とFebbと谷崎（上）" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	長堀橋駅から阪急電車で京都に向かった。2月だった。バレンタインデーでもあった。大阪・ミナミでの最後の仕事を終えて、僕は無職になろうとしていた。とても気分がよかった。1泊4500円の、京都リッチホテルというホテルを予約していた。価格帯からして、リッチな人間はまず使わないホテルだと思った。 河原町駅に着いたのは20時ごろだった。仕事道具のパソコンやら、大阪で過ごした2週間分の着替えやら、そこそこの大荷物を背負って、高瀬川沿いに木屋町通りを南下した。空腹だった。しかしなにを食べればいいのか、まったく見当がつかなかった。 2018年2月14日（水） ホテルはすぐに見つかったし、チェックインの手続きもスムーズだった。ただ、部屋のカギの開け方が&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/book-review/kyoto"><img title="181212-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181212-cho-1-300x225.jpg" alt="僕と京都とFebbと谷崎（上）" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">長堀橋駅から阪急電車で京都に向かった。2月だった。バレンタインデーでもあった。大阪・ミナミでの最後の仕事を終えて、僕は無職になろうとしていた。とても気分がよかった。1泊4500円の、京都リッチホテルというホテルを予約していた。価格帯からして、リッチな人間はまず使わないホテルだと思った。</p>
<p>河原町駅に着いたのは20時ごろだった。仕事道具のパソコンやら、大阪で過ごした2週間分の着替えやら、そこそこの大荷物を背負って、高瀬川沿いに木屋町通りを南下した。空腹だった。しかしなにを食べればいいのか、まったく見当がつかなかった。</p>
<p><span id="more-6182"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#2018e5b9b42e69c8814e697a5efbc88e6b0b4efbc89-1">2018年2月14日（水）</a></li><li><a href="#2018e5b9b42e69c8815e697a5efbc88e69ca8efbc89-2">2018年2月15日（木）</a></li></ul></div><h2 id="2018e5b9b42e69c8814e697a5efbc88e6b0b4efbc89-1">2018年2月14日（水）</h2>
<p>ホテルはすぐに見つかったし、チェックインの手続きもスムーズだった。ただ、部屋のカギの開け方がよくわからず、ドアの前でしばし苦戦した。なんとか開くことは開いたが、正しい開け方は今もよくわかっていない。</p>
<p>荷物を置いてお茶と煙草で一息ついていたら、とてつもなく巨大な睡魔に襲われた。窓を開けて冷気を部屋に取り込むと、少しだけ目が覚めた。せっかく京都に来たんだから、なにかうまいものを食いたいと思った。しかし僕は京都のグルメ情報なんてひとつも知らない。とりあえず、現在地から半径500メートル以内の店を食べログでリサーチした。</p>
<p>ホテルから徒歩3分のお好み焼き屋で食事をとった。予想以上においしい店で、妙な意地を張らず素直に食べログを参考にした自分を褒めたいと思った。テレビでは平昌オリンピックのニュースがかかっていた。ショーン・ホワイトと平野歩夢の激闘。その日の午前中、大阪・日本橋のイルな喫茶店で、イルな店主と交わした会話を思い出した。平野が2本目のトリックを見事に成功させてトップに立った場面を、僕はその喫茶店で見ていたのだった。</p>
<p>「平野、ショーンに勝ちますよ。これは流石に金でしょう」</p>
<p>「兄ちゃん、わかってへんな。ショーン・ホワイト、あいつは天才や」</p>
<p>僕は「お前は誰やねん」と思ったが、特に反論はしなかった。するとホワイトは最終滑走で平野を逆転して、本当に金メダルをかっさらっていった。あの店主、いったい何者だったのだろう。とにもかくにも、僕はなにもわかっていなかった。もちろん今もなにもわかっていない。</p>
<p>食事を終えてコンビニで酒を買い、ホテルに戻った。ひとまず京都には2泊する予定だったが、その先のことはなにも決まっていない。なにせ無職だ。時間は腐るほどある。金は有限だが、行こうと思えばどこにでも行ける。ベッドに腰かけて発泡酒を飲みながら、あらためて自分が昂ぶっていることに気がついた。</p>
<h2 id="2018e5b9b42e69c8815e697a5efbc88e69ca8efbc89-2">2018年2月15日（木）</h2>
<p>翌朝は京阪電車の清水五条駅から出町柳駅に行った。叡山電車とケーブルカーとロープウェイを乗り継いで、比叡山に登るつもりだった。完全に『タモリ倶楽部』の影響だが、悪くない選択だと自分では思っていた。京都の北の方は行ったことがなかったし、ローカルな電車というのは乗っているだけで少しどきどきするものだ。</p>
<p>宝ヶ池駅を過ぎたころ、乗客がとても少なくなっていることに気がついた。少ないというか、僕1人しかいない。比叡山って人気がないんだな、とのんきに考えていたが、社内の張り紙を見て納得した。終点の八瀬比叡山口駅と山頂を結ぶ叡山ケーブルおよび叡山ロープウェイが、春まで休みなのだという。つまり自力で山登りでもするのでなければ、まったくの無駄足ということになる。とはいえ、比叡山の麓の空気は清らかでうまかった。高野川がさらさらと流れていて、これはこれで悪くないと思った。</p>
<p>寄り道もせずに出町柳に戻るのも癪なので、一乗寺で降りて有名らしい「恵文社」という本屋に行った。店員さんが真面目に働いているのが伝わってくる、とてもいい本屋だと思った。しかし僕には合わなかった（無職だからかもしれない）。ちなみに、「恵文社」にはヘイト本も愛国本も一切置いていなかった。結局、近所の他の古本屋に足を伸ばして金井美恵子の<strong>『<a href="https://amzn.to/2C5kCkP" target="_blank" rel="noopener">文章教室</a>』</strong>を買った。学生時代に一度読んだことのある本だが、発作的に再読してみたくなったのだ。</p>
<p>出町柳でパンを買い、鴨川デルタを眺めながらまったりしようとしたら、青豆とチーズのパンをトンビに強奪されるという事件が発生した。すぐ近くに座っていたカップルは恋愛に熱中していて、1人の無職がパンを失ったことになどまったく無関心だった。飛び石を眺めながら<strong>『<a href="https://amzn.to/2C6KVqw" target="_blank" rel="noopener">たまこラブストーリー</a>』</strong>のことを思い出して、ほんのりと苦い気持ちになった。そして夕暮れどきの鴨川沿いを四条まで歩いた。</p>
<p>京都にはお洒落な喫茶店がたくさんあるが、煙草を吸える店は少ない。京都という街に対するちょっとした憎悪を紛らわすようにコメダ珈琲に入って、さきほど買った『文章教室』を読み進めた。辛辣でバカバカしい、素晴らしい文章だと思った。そしてコメダ珈琲が無料で提供する地球上で一番うまい豆菓子をかじった。</p>
<p>夕食は前の晩と同じお好み焼き屋にした。多くの選択肢があったが、どれもあまり魅力的に思えず、同じ店で前日に食べなかったものを食べることを選んだ。せっかくの旅行先で2日続けて同じ店なんて愚かな行為かもしれないが、当時の僕には馬鹿げた行為によるチルアウトこそが必要だったのだ。店員さんはこちらのことを覚えていたが、一定の距離を保って接してくれた。もしまた京都に行くことがあったら、きっと同じように京都リッチホテルに泊まって、同じようにカギの開け方で苦戦し、同じようにあのお好み焼き屋に行くだろう。</p>
<p>前日同様、満足のいく食事を終えてホテルの部屋に戻ったとき、友人からLINEが送られてきていたことに気がついた。「Febbくん死んだ説が関係者間で流布されてる……」。「マジで……マジで？」。急いでTwitterを開いて検索をかけると、該当のつぶやきはすぐに見つかった。</p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja">
<p dir="ltr" lang="ja">Febbが死にました。御冥福をお祈りします。</p>
<p>— 18PRODUCTION Co.,Ltd (@18_PRODUCTION) <a href="https://twitter.com/18_PRODUCTION/status/964096575193542656?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年2月15日</a></p></blockquote>
<p><script src="https://platform.twitter.com/widgets.js" async="" charset="utf-8"></script></p>
<p>僕はベッドに横たわって、そのつぶやきを反芻した。Febbが死にました。御冥福をお祈りします。それはつまり、どういうことだ？</p>
<p>（中）に続く。</p>
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<div class="booklink-image"></div>
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<div class="booklink-name"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4309405754/itwas0d-22/" target="_blank" rel="noopener">文章教室 (河出文庫―文芸コレクション)</a></p>
<div class="booklink-powered-date">posted with <a href="https://yomereba.com" target="_blank" rel="nofollow noopener">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail">金井 美恵子 河出書房新社 1999-05</div>
<div class="booklink-link2">
<div class="shoplinkamazon"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4309405754/itwas0d-22/" target="_blank" rel="noopener">Amazon</a></div>
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		<item>
		<title>【野球愛の無駄遣い】ウィーランドさんの思い出</title>
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		<dc:creator><![CDATA[大木信景]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 11 Dec 2018 10:25:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スポーツ愛のムダ遣い]]></category>
		<category><![CDATA[野球]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/sports/joseph-andrew-wieland"><img title="181211-ohki-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181211-ohki-1-292x300.jpg" alt="【野球愛の無駄遣い】ウィーランドさんの思い出" width="292" height="300" /></a>
	</div>
	ウィーランドが横浜DeNAを退団した。来日１年目の昨シーズンは10勝トリオの一角として19年ぶりの日本シリーズ進出に大きく貢献したが、２年目の今年は怪我で開幕に出遅れると、そのまま調子が上がらず4勝9敗。戦力的に微妙と判断されたのか来シーズンに向けた交渉はまとまらず、12月3日退団が発表された。 12月5日にすぐ韓国プロ野球KIAタイガースへの入団が発表されたので、おそらくウィーランド側がよりよい条件のほうを選んだということなのだろう。しかしシーズン終了直後から、横浜DeNAサイドも来季の契約には慎重な姿勢を見せており、「放出」とまではいかないまでも引き抜かれた感はまったくない。 にしても寂しいものだ。剛速球を投げるでもなく、エグい&#8230;]]></description>
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	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/sports/joseph-andrew-wieland"><img title="181211-ohki-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181211-ohki-1-292x300.jpg" alt="【野球愛の無駄遣い】ウィーランドさんの思い出" width="292" height="300" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">ウィーランドが横浜DeNAを退団した。来日１年目の昨シーズンは10勝トリオの一角として19年ぶりの日本シリーズ進出に大きく貢献したが、２年目の今年は怪我で開幕に出遅れると、そのまま調子が上がらず4勝9敗。戦力的に微妙と判断されたのか来シーズンに向けた交渉はまとまらず、12月3日退団が発表された。</p>
<p>12月5日にすぐ韓国プロ野球KIAタイガースへの入団が発表されたので、おそらくウィーランド側がよりよい条件のほうを選んだということなのだろう。しかしシーズン終了直後から、横浜DeNAサイドも来季の契約には慎重な姿勢を見せており、「放出」とまではいかないまでも引き抜かれた感はまったくない。</p>
<p>にしても寂しいものだ。剛速球を投げるでもなく、エグい変化球があるわけでもない。確かに信頼感という点では物足りなかったかもしれないが、ピッチャーなのに野手顔負けのバッティングで何度も驚かせてくれる稀有な存在だった。自分で打って自分のピッチングを助ける<strong>「ジエンゴ」</strong>なんて言葉がネットで流行ったり、なによりラミレス監督が「8番投手、9番野手」を思いついたのもウィーランドの打棒がきっかけだ。</p>
<p>クールな表情とは裏腹に熱い男だったのも、ファンに愛された要因の一つだろう。ここで、そんなウィーランドとの2年間の思い出を振り返ってみたい。</p>
<p><span id="more-6170"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e381aae3819ce3818be9a088e794b0e38292e3839ce382b3e3839ce382b3e381abe381a9e381a4e3818f-1">なぜか須田をボコボコにどつく</a></li><li><a href="#e3839be383bce383a0e383a9e383b3e590abe382803e5ae89e689934e68993e782b9e381a7e5a4b1e782b9e58f96e3828ae8bf94e38199-2">ホームラン含む3安打4打点で失点取り返す</a></li><li><a href="#e6b699e381aee4b880e68993e694bee381a3e3819fe5b1b1e4b88be38292e79c9fe381a3e58588e381abe68ab1e69381-3">涙の一打放った山下を真っ先に抱擁</a></li><li><a href="#e4bba3e68993e382a6e382a3e383bce383a9e383b3e38389e3818ce382b5e383a8e3838ae383a9e58b9de588a9e591bce381b6-4">代打ウィーランドがサヨナラ勝利呼ぶ</a></li></ul></div><h2 id="e381aae3819ce3818be9a088e794b0e38292e3839ce382b3e3839ce382b3e381abe381a9e381a4e3818f-1">なぜか須田をボコボコにどつく</h2>
<p>好投を続けながら勝ち星に恵まれなかったウィーランドが来日初勝利を挙げた昨年4月28日の広島戦。ピッチング以上に印象的だったのがベンチでの一幕だった。</p>
<p>横浜リードの6回、ウィーランドはホームランと連打を浴び追い上げられてしまう。その後もヒットを打たれ、無死満塁で降板するウィーランド。一打同点というピンチだったが、あとを受けた須田が三振と併殺打で見事無失点で切り抜け、絶体絶命の状況を乗り切った。</p>
<p>これにはウィーランドも喜びを爆発。ベンチで須田を迎えると、歓喜の表現なのかグラブで思い切り須田の胸をどつきながら叫び声を上げた。ガッツポーツで応える須田をさらに強く殴りつけ、ウィーランドは感謝と興奮の咆哮。ボコボコにしたようにしか見えない、激しい喜び方だった。</p>
<p>ウィーランドは翌日、須田のロッカーにお礼のワインを置いたというから本当に熱くて粋な男だ。</p>
<h2 id="e3839be383bce383a0e383a9e383b3e590abe382803e5ae89e689934e68993e782b9e381a7e5a4b1e782b9e58f96e3828ae8bf94e38199-2">ホームラン含む3安打4打点で失点取り返す</h2>
<p>去年のCS進出を決めた試合はウィーランドの独壇場だった。投げては勝利投手となったウィーランドだが、ピッチングのほうは5回で7失点と乱調気味。しかし、自分のバッティングでそれを取り返してしまう。</p>
<p>初回に先制タイムリーを放つと、3回には逆転3ラン。6回にも得点に結びつくヒットを放ち、終わってみれば「3安打4打点7失点」というデタラメにもほどがある大活躍だった。</p>
<h2 id="e6b699e381aee4b880e68993e694bee381a3e3819fe5b1b1e4b88be38292e79c9fe381a3e58588e381abe68ab1e69381-3">涙の一打放った山下を真っ先に抱擁</h2>
<p>横浜の2018年ベストゲームに挙げる人が多い、今年5月31日の楽天戦。チームの今シーズン初のサヨナラ勝利となったこの試合で、人生初のサヨナラ打を放ったのはここまで1軍で出番のなかった山下だった。</p>
<p>1塁を回ったところでサヨナラが決まり、思わず男泣きする山下。その瞬間、ベンチを飛び出して真っ先に山下に抱きついたのがウィーランドだった。さらに後ろからソトとエスコバーも駆け寄っており、横浜の助っ人達は最高だな〜と思ったものだ。</p>
<h2 id="e4bba3e68993e382a6e382a3e383bce383a9e383b3e38389e3818ce382b5e383a8e3838ae383a9e58b9de588a9e591bce381b6-4">代打ウィーランドがサヨナラ勝利呼ぶ</h2>
<p>今年8月3日の広島戦。とうとう代打ウィーランドが実現した。試合は同点のまま11回裏。2アウトながら1、2塁としたところで、ラミレス監督はついに代打にウィーランドを告げる。</p>
<p>野手並に警戒される中、ウィーランドは粘って四球を選んでみせた。これで2アウト満塁。その直後、倉本が初球をライトに運び、見事横浜がサヨナラ勝ちを収めた。</p>
<p>こうしてみると、ウィーランドっておもしろい選手だったよなあと思う。来シーズンは韓国で、横浜で見せた熱いプレーを見せてくれるに違いない。まだ28歳。韓国で選手として一回り大きくなったら、また横浜に戻って来てもいいんだよ。</p></div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>全人類が読むべき天才の漫画――黒田硫黄『きょうのカプセル』</title>
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		<dc:creator><![CDATA[チョウ ウヒョン]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Dec 2018 02:55:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[漫画]]></category>
		<category><![CDATA[マンガ]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/amusing-manga-people-introduction/todays-capsule"><img title="181206-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181206-cho-1-300x225.jpg" alt="全人類が読むべき天才の漫画――黒田硫黄『きょうのカプセル』" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	黒田硫黄という漫画家のなにが、どこが特別なのか、あらためて言葉にするのは難しい。読めばわかる。読んでわからないのなら仕方がない。なにごとにも相性があるし、そもそも僕だってよくわかっていないのかもしれない。権威ある人々の権威ある言葉に誘導されて、ただなんとなく、すぐれた作家だと思い込んでいるだけなのかも……。 でも、『大日本天狗党絵詞』や『茄子』、あるいは『ネオデビルマン』の3巻に収録された「ゼノンの立つ日」などの傑作を読み返すと、僕のつまらない不安は空の彼方に吹き飛んでしまう。権威や感傷とは別の次元で、裏も表もなく「豊かな時間、豊かな読書体験だった」と言い切ることができる。 言葉では到底言い尽くせない、べらぼうに素晴らしいサムシング&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/amusing-manga-people-introduction/todays-capsule"><img title="181206-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181206-cho-1-300x225.jpg" alt="全人類が読むべき天才の漫画――黒田硫黄『きょうのカプセル』" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">黒田硫黄という漫画家のなにが、どこが特別なのか、あらためて言葉にするのは難しい。読めばわかる。読んでわからないのなら仕方がない。なにごとにも相性があるし、そもそも僕だってよくわかっていないのかもしれない。権威ある人々の権威ある言葉に誘導されて、ただなんとなく、すぐれた作家だと思い込んでいるだけなのかも……。</p>
<p>でも、『<a href="https://amzn.to/2FZYjRw" target="_blank" rel="noopener">大日本天狗党絵詞</a>』や『<a href="https://amzn.to/2Qgk7x1" target="_blank" rel="noopener">茄子</a>』、あるいは『<a href="https://amzn.to/2zHg6Hs" target="_blank" rel="noopener">ネオデビルマン</a>』の3巻に収録された「ゼノンの立つ日」などの傑作を読み返すと、僕のつまらない不安は空の彼方に吹き飛んでしまう。権威や感傷とは別の次元で、裏も表もなく「豊かな時間、豊かな読書体験だった」と言い切ることができる。</p>
<p>言葉では到底言い尽くせない、べらぼうに素晴らしいサムシングがそこにはあるのです。風が吹いています。人や人ではないものたちがグダグダしています。黒田硫黄の漫画にはたくさんの美点があるけれど、ナードなノリで</p>
<p><em>「いいよね」<br />
「天才だよね」<br />
「ここ、このコマさあ」<br />
「若隠居してえ」<br />
「松浦かわいそう」<br />
「中華食いたくね？」<br />
「ミシ怖い」</em></p>
<p>などと話をしたくなるのが最高だと僕は思うわけです。</p>
<p><span id="more-6149"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e9bb92e794b0e7a1abe9bb84e3818ce9bb92e794b0e7a1abe9bb84e381a7e38182e3828ce381b0e38184e38184-1">黒田硫黄が黒田硫黄であればいい</a></li><li><a href="#e3808ce381afe38293e381a0efbc88e694b9e8a18cefbc89e3819ae38191e381a8efbc88e694b9e8a18cefbc89e3818fe38184efbc9fe3808d-2">「はんだ（改行）ずけと（改行）くい？」</a></li></ul></div><h2 id="e9bb92e794b0e7a1abe9bb84e3818ce9bb92e794b0e7a1abe9bb84e381a7e38182e3828ce381b0e38184e38184-1">黒田硫黄が黒田硫黄であればいい</h2>
<p>つい最近発売された、黒田硫黄の4作目の短編集<strong>『<a href="https://amzn.to/2Qav42U" target="_blank" rel="noopener">きょうのカプセル</a>』</strong>を読んだ。そして案の定、しみじみと感動してしまった。「男と女」や「タイムカプセル」といった作品の秀逸さに？ 「特品ビーム課長」が激務の狭間で見るピュアな愛の夢に？ オナニーが趣味のおじさんの迫真の表情に？ ギークなウンチクに？ 失われていない才能に？ それらすべてに？ それらすべてに！</p>
<p>黒田硫黄のファンの大半は作者が諸々の理由によって寡作であることを知っているだろうし、今年になってファッションブランド「niko and…」のCMで突然、小松菜奈に憑依したことも知っている。正直とても奇妙なCMだったけれど、それがこの短編集のための布石だったとしたら全然許せる。全然許せるどころか、いくらかなりとも作者の収入になるんなら万々歳だ。</p>
<p>もういいんですよ。板垣恵介版の『<a href="https://amzn.to/2rlGAcX" target="_blank" rel="noopener">餓狼伝</a>』で、北辰館のトーナメントに乱入した藤巻十三に対して、師匠の泉宗一郎が「藤巻十三が藤巻十三のままでいてくれたならそれでいい」みたいなことを言って、竹宮流の道着を貸し与えるじゃないですか。ちょうどあんな感じですよ。もちろん我々は泉先生ほどエラくはないし竹宮流の道着も持っていないんですが、黒田硫黄は黒田硫黄であればいいんです。僕たちはたった数百円で天才の漫画を買い、読むことができる。これが僥倖でなくてなんだと言うのですか？</p>
<h2 id="e3808ce381afe38293e381a0efbc88e694b9e8a18cefbc89e3819ae38191e381a8efbc88e694b9e8a18cefbc89e3818fe38184efbc9fe3808d-2">「はんだ（改行）ずけと（改行）くい？」</h2>
<p>おまけ程度に表現の話を。黒田硫黄の特徴のひとつとして、大胆なアングルを多用するという点が挙げられる。「男と女」にも開始早々に印象的な仰角のコマがあるが、俯瞰・仰角のダイナミズムを最大限に味わえるのは「空気の娘」だろう。寄り引きの妙味で言うなら、猫の誕生秘話（？）を描いた「やつらの足音のバラード」だ。大胆でプリミティブで、しかし洗練されていて、なおかつ適切。とにかくイヤミなくらい漫画がうまい。それでいて技術に溺れているような印象をほとんど与えないのが天才の天才たる所以だ。</p>
<p>パンチラインを吐きまくることでおなじみの黒田硫黄の漫画の登場人物だが、その内容はもちろん、吹き出しの使い方ひとつとっても「これしかない！」という絶妙なバランスに調整されている。たとえば「男と女」から、20頁目から21頁目にかけての「なぜというのはないんでは？」「なぜというのはない…」というやりとり。まず女の「なぜというのは」という瓢箪のような吹き出しが顔の右に来て、顔の左に「ないんでは？」、それに対して男は重なりながらもそれぞれが線で区切られた2つの吹き出しで「なぜ」「というのはない」と応じる。この間の作り方、抑揚の付け方が完璧なのだ。僕の拙い文章で説明してもまるで伝わらないだろうが、マジで完璧なんです。読んでください。</p>
<p>さらに例を出すなら「特品ビーム課長」。「鬼切さんハンダ付け得意？」という課長の問いかけに対して、鬼切さんが丸い吹き出しで「はんだ（改行）ずけと（改行）くい？」と聞き返す場面。言葉の意味を解釈するのに時間がかかっているということなのだが、なんなら縦長の吹き出しにカタカナで「ハンダヅケトクイ？」と聞き返してもよかったはずなのだ。でも絶対に丸い吹き出しで「はんだ（改行）ずけと（改行）くい？」の方がいいじゃないですか！ てかそれしかないじゃないですか！ わかります？ まあたぶん実際に読まないとわからないんですけど……。</p>
<p>こういう話を地球上のすべての人類と永遠にしていたい。なのですべての人類は黒田硫黄を読みましょう。今週は以上です。</p>
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<div class="booklink-name"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B07KK9N1QZ/itwas0d-22/" target="_blank" rel="noopener">きょうのカプセル (モーニングコミックス)[Kindle版]</a></p>
<div class="booklink-powered-date">posted with <a href="https://yomereba.com" target="_blank" rel="nofollow noopener">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail">黒田硫黄 講談社 2018-11-22</div>
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<div class="shoplinkkindle"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07KK9N1QZ/itwas0d-22/" target="_blank" rel="noopener">Kindle</a></div>
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		<title>【野球愛の無駄遣い】筒香のメジャー挑戦は、初めて経験する「推しの卒業」なのかもしれない</title>
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		<dc:creator><![CDATA[大木信景]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 04 Dec 2018 08:55:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スポーツ愛のムダ遣い]]></category>
		<category><![CDATA[野球]]></category>
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					<description><![CDATA[
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/sports/tsutsugoyoshimoto"><img title="181204-ohki-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181204-ohki-1-300x199.jpg" alt="【野球愛の無駄遣い】筒香のメジャー挑戦は、初めて経験する「推しの卒業」なのかもしれない" width="300" height="199" /></a>
	</div>
	自分はまだ、推しの卒業というものを経験したことがない。自分の推しはと言えば百田夏菜子ただ一人であるので、そんな経験をする可能性すらないと思っている。彼女はももクロそのものであり、両者の関係に卒業という概念自体が存在し得ないのだから。 社内に、でんぱ組inc.のファンというかヲタクというか、そんな言葉ではおさまらないくらいの愛ででんぱを応援している女子がいる。遠征なんて当たり前、なんか離島まで追いかけたり数十万円かかるファンイベントにも行く。中でも大の夢眠ねむ推しで、それこそねむきゅんの写真を持って美容院に行っては同じ髪型にし、持ち物すべてをミントグリーンで揃え、ねむきゅんが好きなものを好きになり、ディアステにねむきゅんの手料理を欠か&#8230;]]></description>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/sports/tsutsugoyoshimoto"><img title="181204-ohki-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/12/181204-ohki-1-300x199.jpg" alt="【野球愛の無駄遣い】筒香のメジャー挑戦は、初めて経験する「推しの卒業」なのかもしれない" width="300" height="199" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">自分はまだ、推しの卒業というものを経験したことがない。自分の推しはと言えば百田夏菜子ただ一人であるので、そんな経験をする可能性すらないと思っている。彼女はももクロそのものであり、両者の関係に卒業という概念自体が存在し得ないのだから。</p>
<p>社内に、でんぱ組inc.のファンというかヲタクというか、そんな言葉ではおさまらないくらいの愛ででんぱを応援している女子がいる。遠征なんて当たり前、なんか離島まで追いかけたり数十万円かかるファンイベントにも行く。中でも大の夢眠ねむ推しで、それこそねむきゅんの写真を持って美容院に行っては同じ髪型にし、持ち物すべてをミントグリーンで揃え、ねむきゅんが好きなものを好きになり、ディアステにねむきゅんの手料理を欠かさず食べに行ったりしていた。</p>
<p><span id="more-6139"></span></p>
<p>夢眠ねむがでんぱ組inc.からの卒業を発表した今年10月、自分は彼女にかける言葉が何も浮かばなかった。経験どころか概念さえも理解できない、”卒業”。身近で推しの卒業を経験した人間を見たときに、何を思っているのかまったくわからなかったのだ。これまでもいろんなグループでファンに激震が走った卒業の例は何度も目にしてきたが、なんとなく喪失感の大きさを想像していただけで、感情移入なんて一切していなかったのだと思い知った。</p>
<p>果たして、彼女は<strong>「<a href="https://itwas.media/idol/yumeminemu-3" target="_blank" rel="noopener">自分でも驚くほど穏やかな心境</a>」</strong>だったそうだ。まあ、言うても深い悲しみに包まれているのは間違いないだろうと思っていただけに、意外すぎる答えだった。あまりのことに感情が追いついていないだけなんじゃないのとも思ったが、そうではないらしい。</p>
<p>なぜ最愛の人の卒業をそんな明鏡止水の境地で受け止められるのか。それは、「でんぱ組.incである前に夢眠ねむという女性が好きだから」。本当にそんなことがあるのか？ 卒業は「アイドルとしてやれることは全部やったから、今度は非アイドルとしてやれることをやろうというチャレンジ」だなんて、強がっているだけなんじゃないのか？ しかし彼女は「夢眠ねむの次なるステージを私は心の底から応援できます」と言っている。人は、そんなに物わかりが良くなれるのだろうか。</p>
<p>11月30日、横浜DeNAの筒香嘉智が、契約更改交渉の席で球団に将来的なメジャー挑戦の意向を伝えた。「小さい頃からの夢であるメジャーリーグでプレーがしたい」&#8211;。</p>
<p><strong>あ、これは、俺が初めて経験する推しの卒業なのではないか。</strong></p>
<p>プロ野球につきもののトレードでもない。契約のもつれによる退団でもない。もちろん放出でもない。筒香自身が、自らの意思で、次のステージに進もうとしている。</p>
<p>思えば筒香は、2017年のWBCで侍ジャパンの4番を張りMVPを獲った頃から、横浜ファンだけのものではなくなってしまった。西澤千央さんはいみじくも「<a href="http://bunshun.jp/articles/-/1925" target="_blank" rel="noopener">横浜サイズで語れる選手ではなくなった</a>」という言葉で苦しみを明かしている。</p>
<p>そう、だからわかっていた。いつかこの日が来ることは。でも、メジャーなんてまったく興味ありません、という可能性もゼロではないし、興味はあるけど我慢します、という可能性もゼロではない。ももクロだって「いつか来るカナシミなら、ちゃんと来るかわからない。そんなもののせいで今からグズグズしちゃダメだ」と歌っている。とにかく、ちゃんとは考えないようにしていた。でも、ちゃんと考えてみると、まだ若く、それでいて脂も乗った今の時期に挑戦したいに決まってる。メジャーに挑戦する時期はまだ明言していないものの、海外FAまで待っていたら2021年のシーズン後、つまり3年先ということになってしまう。できればポスティングシステムを使って移籍したいというのが本音だろう。つまり、早ければ来オフにもその日が来てしまう可能性があるのだ。</p>
<p>だからちゃんと考えた。</p>
<p>うん。ようやく、件のユメミスト女子の言葉が本心なのだと理解できた。自分でも驚くほど穏やかな心境。筒香嘉智の次なるステージを私は心の底から応援できます。それは、横浜DeNAである前に筒香嘉智という選手に惚れているから。筒香嘉智というプロ野球選手が好きだから。</p>
<p>筒香のチャレンジを、心底見てみたい。その活躍は日本の誇りになるし、多分横浜ファンの力になる。筒香がメジャーに行っても、菅野から打った同点3ランや、3試合連続1試合2ホームランを決めたサヨナラ弾、夏のハマスタの三者連続ホームランが消えることはない。</p>
<p>少なくとも来年1年間というラストステージは残してくれた。どれだけもらってもお腹いっぱいにはならないと思うけど、優勝を置き土産に卒業なんてことになったら、それこそ心からの「おめでとう」を言って送り出そうと思う。</p></div>]]></content:encoded>
					
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		<title>グッド・フィーリング、バッド・エンディング――ホアン・シー『台北暮色』</title>
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		<dc:creator><![CDATA[チョウ ウヒョン]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 29 Nov 2018 03:30:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/taipeiboshoku"><img title="181129-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/11/181129-cho-1-300x240.jpg" alt="グッド・フィーリング、バッド・エンディング――ホアン・シー『台北暮色』" width="300" height="240" /></a>
	</div>
	2、3年ほど前から、日本の映画ファンの間で台湾ニューシネマがじんわりと流行っている。というよりも、エドワード・ヤンの映画が流行っている。彼の監督作品の素晴らしさについては、いまさら強調するまでもない。リバイバル上映＆ソフト化された『牯嶺街少年殺人事件』について、蓮實重彦御大がいみじくもこんなコメントを寄稿している。 “問答は無用だ。だまって映画館にかけつけ、この真の傑作に打ちのめされるがよい。” 『台北暮色』（原題『ジョニーは行方不明』）の日本での公開にあたっては、そういった状況的な力がいくらか作用したのではないか、と考えられる。巨匠ホウ・シャオシェンの弟子筋にあたるホアン・シーの初監督作品で、しかも「現代の台北を描いたのは、エドワ&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/movie/taipeiboshoku"><img title="181129-cho-1" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/11/181129-cho-1-300x240.jpg" alt="グッド・フィーリング、バッド・エンディング――ホアン・シー『台北暮色』" width="300" height="240" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc">2、3年ほど前から、日本の映画ファンの間で台湾ニューシネマがじんわりと流行っている。というよりも、エドワード・ヤンの映画が流行っている。彼の監督作品の素晴らしさについては、いまさら強調するまでもない。リバイバル上映＆ソフト化された『牯嶺街少年殺人事件』について、蓮實重彦御大がいみじくもこんなコメントを寄稿している。</p>
<p><strong>“問答は無用だ。だまって映画館にかけつけ、この真の傑作に打ちのめされるがよい。”</strong></p>
<p>『台北暮色』（原題『ジョニーは行方不明』）の日本での公開にあたっては、そういった状況的な力がいくらか作用したのではないか、と考えられる。巨匠ホウ・シャオシェンの弟子筋にあたるホアン・シーの初監督作品で、しかも「現代の台北を描いたのは、エドワード・ヤン以来だ」という師匠のお墨付き。僕は「期待の地平」という懐かしい文学理論を思い出す。この映画を見る観客の多くは、エドワード・ヤンやホウ・シャオシェンの痕跡をスクリーンの中に認めようとするに違いない。</p>
<p>とはいえ「現代的にリブートされた台湾ニューシネマ」という意気込みで『台北暮色』を鑑賞すると、やや肩すかしを食うかもしれない。「海の向こうの、有望な若手監督の映画がたまたま日本にやってきた」くらいのスタンスがちょうどいいのではないだろうか。20世紀の映画史に残る『牯嶺街少年殺人事件』や『悲情城市』のような質量をデビュー作に求めること自体、そもそも無理があるのだから。</p>
<p><span id="more-6105"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e382b0e38383e38389e383bbe38395e382a3e383bce383aae383b3e382b0-1">グッド・フィーリング</a></li><li><a href="#e381a9e381a3e381a1e381a4e3818be3819ae381aee38081e381b5e3828fe381b5e3828fe38197e3819fe382b9e38388e383bce383aae383bc-2">どっちつかずの、ふわふわしたストーリー</a></li><li><a href="#e38390e38383e38389e383bbe382a8e383b3e38387e382a3e383b3e382b0-3">バッド・エンディング</a></li></ul></div><h2 id="e382b0e38383e38389e383bbe38395e382a3e383bce383aae383b3e382b0-1">グッド・フィーリング</h2>
<p>主役の1人、シューを演じるリマ・ジタンの健康的な美貌が目を引く。顔立ちからスタイル、服の趣味に至るまで、過去の台湾ニューシネマのヒロイン像とはかけ離れた、いかにも現代的な美人だ。本格的な演技経験はほとんどないとのことだが、当て書きとメソッド的な取り組みの成果によるものか、台北の気候のような熱と湿気を帯びたナチュラルな芝居で観客を魅了する。</p>
<p>フォン役のクー・ユールンの、とぼけたニュアンスと誠実さを併せ持つ2枚目半な佇まいにも好感を抱いた。脇役にもホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンの監督作品に出演してきたチャン・クォチュー、トゥアン・ジュンハオといった名優たちを配置しており、彼らの老練な芝居と過不足ない存在感が、物憂げな表情とちょっとした重力を映画全体に補足している。</p>
<p>また、古さと新しさの同居した台北の街を風景画のように切り取った画作りも素晴らしい。とみに引きで捉えた橋や高架の画は、建造物に対するフェティッシュな愛情をも感じさせる。ある都市を美しいと錯視させることに成功しているだけでも、『台北暮色』はひとまず一見の価値のある映画に仕上がっている、と言うことができるのではないだろうか。</p>
<h2 id="e381a9e381a3e381a1e381a4e3818be3819ae381aee38081e381b5e3828fe381b5e3828fe38197e3819fe382b9e38388e383bce383aae383bc-2">どっちつかずの、ふわふわしたストーリー</h2>
<p>俳優はいい。画作りも素晴らしい。充分に佳作の域に達しているこの映画にあえて不満を述べるなら、充実した画面の力に対して脚本がやや弱い、という部分だろう。</p>
<p>『台北暮色』について、「都市生活者の孤独」とか「あらかじめ失われた物語」とか、それらしいことを言うのはたやすい。「たやすい」とはつまり、決して間違っているわけではないが、同時にほとんどなにも言っていないのと変わらない、ということでもある。1本の映画を見て「都市生活者の孤独が見事に表現されていますね」と評価するだけなら、ペッパーくんにも同じくらいのことはできる（できないかもしれない）。</p>
<p>『台北暮色』の物語は、エモーショナルなわかりやすさを入念に回避しながら進んでいく。3人の登場人物に振り分けられ、断片化された挿話のひとつひとつ――年季もののマイルドセブンを拾ったり、逃げた鳥を追いかけたり、水たまりを自転車でなぞったり……――は、一見して意味の希薄な、どこかポエティックなものばかりだ。このままなにも起こらずに終わるんじゃないか（だとしたら相当面白いな）、という予感がピークに達した中盤から終盤にかけて、映画はやや性急に転がりはじめる。それまでのゆったりとしたテンポを否定する早回しまで使って、唐突になにかを思い出したかのように。</p>
<p>ここで語られる登場人物の秘密が妙にあっけなく通俗的で、正直少し面食らった。なるほど、と腑に落ちるものではあるのだが、しかしそれ以上に安直な印象は拭えない。シューにしてもフォンにしても、あそこまで引っ張って、深刻めかした調子で過去を打ち明ける必要はなかったのではないか。セブンイレブンの前で2人が語り合うカットが際立って美しいものだけに、余計にそう感じてしまったのかもしれない。</p>
<p>シューとフォンの人物像が説明される一方で、注意欠陥的な症状を抱えて生きる青年・リー（ホアン・ユエン）の挿話は、最後まで断片的な情報の提示にとどまっている。彼の孤独は謎めいたまま閉じ切っており、ごくささやかな隘路すら用意されていない。この酷薄な不均衡を好ましいと思うか否かは人それぞれだろうが、個人的にはあまり感心するものではなかった。</p>
<p>象徴的に繰り返されるフォンの車のエンスト、あるいは「ジョニーへの間違い電話」についても、フックとして十全に機能しているとは言いがたい。それでいて、胸に迫るほど圧倒的なリアルさや不気味さがあるでもない。もちろん、このどっちつかずのシュールな浮遊感を愛おしいと思う向きもいるだろう。僕も映画の最後のカットが暗転する瞬間までは、わりあい好意的に見ることができていた。この映画の、正確にはこの映画の日本公開版の最大の瑕疵は、本編終了後のエンディングにある。</p>
<h2 id="e38390e38383e38389e383bbe382a8e383b3e38387e382a3e383b3e382b0-3">バッド・エンディング</h2>
<p>日本公開版のために新たに用意された、Nulbarichの「Silent Wonderland」というエンディング曲。本当に心苦しいのだが、この曲があまりにも『台北暮色』に合っていない。なぜエンディングとして採用したのか、まったくもって意味不明だ。いや、日本でのマーケティングに向けて用意されたものということくらいはわかるのだが、映画にとってもミュージシャンにとっても、完全に不幸な結果をもたらしていると断言できる。</p>
<p>Nulbarichに対しては恨みも憎しみもネガティブな印象も持っていないし、曲が悪いというつもりも毛頭ないが、エンドロールで「Silent Wonderland」が流れたときは心底うんざりした。ひとつの映画の余韻を破壊するということにかけて、ここまでひどい例を近年味わったことがない。どのセクションの人間がこのエンディングを提案し、どんな経緯で実現したのかわからないが、いくらなんでも、かなりおざなりで余計なサービスだと指摘せずにはいられない。</p>
<p>もし『台北暮色』が「Silent Wonderland」によってエンディングを迎えるような映画だったとしたら、禁欲的に構築されてきた劇中のドラマはいったいなんだったのか……。とにかく、わりに作家性が強いカチっとしたタイプの作品に、資本のスメル漂うデコレーションをまぶすのはやめてほしい。お金儲けをするにしても、もう少しマシなやり方があると思いますよ。</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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