HADO 2018 CLIMAX SEASON閉幕

【食戟のソーマ最新話レビュー】創真の真骨頂が真骨頂過ぎて既視感 294話「真夏のクリスマス」

Amazonより

「THE BLUE」第三の門を割愛され始まった本戦トーナメントの1回戦。「兵装料理(ディッシュ・アームド)」という“異能”を持つサージェと創真のバトルのお題は、「クリスマスケーキ」だ。作中は8月、この世は1月。

理由なんて「漫画だから」で十分

サージェが作ったのはクラスターボムケーキ。パイ生地とチョコの食感がクラスター爆弾のように連鎖的に破裂する「兵装料理(ディッシュ・アームド)」だ。作り方は、あえて巨大なスレッジハンマーでチョコを砕き、わざわざチェーンソーのようなカービングナイフで生クリームを泡立たせ、なぜか起爆装置で発破して火入れをするというもの。

チェーンソーの鉄の臭いと発破の火薬の臭いがきつそうだが、そこは漫画。今作にたびたび登場するようになったワード“異能”をが大事。リアリティの無さと意味の無さを指摘するのは野暮だ。「スレッジハンマーとチェーンソーと爆弾だからこその味わい!」と理解するのが正しい読者の在り方だ。

対する創真は、クリスマスの定番であるブッシュ・ド・ノエルに花火玉の飾りをあしらったものを作り上げた。食材は得意のコンビニから調達。少し前に“コンビニ食材のみ”というお題があったにも関わらず、ここでもコンビニ。作風や世界観の合理性だけでなく、ストーリーにおける合理性も気にせずに我が道を行く創真。

創真の庶民性って使い辛いんじゃないの?

コンビニ袋から取り出したのは、豆腐、豆乳、バナナ、ココアパウダー、そして山芋だ。説明要員のスキンヘッドの観客は、「本当にケーキを作ってるんだよな?とてもそうは思えない素材ばかり……」とムリクリ“創真が突拍子もないものを作っている”感を演出。バナナとココアパウダーなんてめちゃくちゃスイーツの材料だし、豆腐と豆乳のケーキなんてそこら中にあるし、山芋だってふわふわにするため力を持っているので、生地に練り込んでも珍しくはない。

だが、漫画において説明要員の感想は絶対。豆腐、豆乳、バナナ、ココアパウダー、山芋でケーキを作る創真を、「とんだ傾奇者パティシエだ!」と理解するのが正しい読者の在り方だ。

傾奇者パティシエ創真は、これらの食材で作った生地をいつものように炭火で丁寧に焼き上げていく。そして出来上がったブッシュ・ド・ノエルはサージェが作ったクラスターボムケーキと同等の評価を得る。しかし創真は、「まだ花火は残っているじゃないですか?」と飾り付けの花火玉を割った瞬間、このケーキの真価は発揮される模様だ。

過去の創真の料理はだいたい「リゾット」「炭火で焼く」「爆弾」という要素が入っているのだが、花火玉開けて米が出てきたらさすがに笑う。ルフィのゴムゴムはとんでもなく汎用性に長けた能力と感じるが、創真の長所である“庶民性”は汎用性が低いのだろうか。

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