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	<title>演劇  |  いとわズ</title>
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		<title>『メタルマクベス』disc2は最高でしたが、一体どうなる？IHIステージアラウンド東京</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 12 Oct 2018 02:55:06 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[演劇]]></category>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/metalmacbeth-disc2"><img title="181011-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/10/181011-harada-01-300x194.jpg" alt="『メタルマクベス』disc2は最高でしたが、一体どうなる？IHIステージアラウンド東京" width="300" height="194" /></a>
	</div>
	東京・豊洲の360°回転劇場、IHIステージアラウンド東京に『メタルマクベス』disc2（10月25日まで上演）を観に行きました。今回も景気がいい！ 景気がいいので元気が出る！ しかし、昨年3月のオープン時からIHIステージアラウンド東京で公演を続けていた劇団☆新感線が来春から全国ツアーに入るらしく、一体どうなるんだ。IHIステージアラウンド東京。 1万3500円のチケットが連日完売 同劇場で前回観劇した『髑髏城の七人 Season月』に続き、『メタルマクベス』disc2も大変お金がかかっていそうな演劇でした。ステージが広いぶん、大掛かりなセットが組み放題！ 座席は動くし、生演奏だし、プロジェクションマッピングもあるし、ステージ上を&#8230;]]></description>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/metalmacbeth-disc2"><img title="181011-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/10/181011-harada-01-300x194.jpg" alt="『メタルマクベス』disc2は最高でしたが、一体どうなる？IHIステージアラウンド東京" width="300" height="194" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc"><p>東京・豊洲の360°回転劇場、IHIステージアラウンド東京に<strong><a href="https://www.tbs.co.jp/stagearound/metalmacbeth_disc2/" target="_blank" rel="noopener">『メタルマクベス』disc2</a></strong>（10月25日まで上演）を観に行きました。今回も景気がいい！ 景気がいいので元気が出る！</p>
<p>しかし、昨年3月のオープン時からIHIステージアラウンド東京で公演を続けていた劇団☆新感線が来春から全国ツアーに入るらしく、一体どうなるんだ。IHIステージアラウンド東京。</p>
<p><span id="more-5690"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#1e4b8873500e58686e381aee38381e382b1e38383e38388e3818ce980a3e697a5e5ae8ce5a3b2-1">1万3500円のチケットが連日完売</a></li><li><a href="#e58a87e59ba3e29886e696b0e6849fe7b79ae381afe58a87e59ba3e59b9be5ada3e381abe381aae3828be381aee3818be381a8e6809de381a3e381a6e38184e3819f-2">劇団☆新感線は劇団四季になるのかと思っていたら</a></li><li><a href="#ihie382b9e38386e383bce382b8e382a2e383a9e382a6e383b3e38389e69db1e4baace381aee8889ee58fb0e38081e695b7e5b185e3818ce9ab98e38184e381ae-3">IHIステージアラウンド東京の舞台、敷居が高いのでは？</a></li></ul></div><h2 id="1e4b8873500e58686e381aee38381e382b1e38383e38388e3818ce980a3e697a5e5ae8ce5a3b2-1">1万3500円のチケットが連日完売</h2>
<p>同劇場で前回観劇した『髑髏城の七人 Season月』に続き、『メタルマクベス』disc2も大変お金がかかっていそうな演劇でした。ステージが広いぶん、大掛かりなセットが組み放題！ 座席は動くし、生演奏だし、プロジェクションマッピングもあるし、ステージ上をバイクが走るし……。</p>
<p>尾上松也と大原櫻子を始めとした豪華出演陣のスケジュールも1カ月以上抑えるわけですし、この舞台を作り上げるのにいくらかかっているのかしら。<strong>チケット代が1万3500円とかなり高価なのに、1300人以上を収容できる客席は連日満席。</strong>景気のいい話があったもんですよ！</p>
<p>お金ってあるところにはあるんだなぁ。チケットノルマに苦しむ小劇場俳優が見たら、悲しみのあまりご飯が喉を通らなくなってしまいそうです。</p>
<p>その景気の良さに惹かれて、IHIステージアラウンド東京という会場自体のファンも増えてきている印象。私が観劇した日の観客の男女比は圧倒的に女性が多く、他のどの劇場とも違った活気のある雰囲気です。この女性客の多さは原嘉孝（宇宙Six/ジャニーズJr.）が出演していることも関係しているのかもしれませんが……。原嘉孝さん、めちゃ歌ウマでびっくりしました。</p>
<h2 id="e58a87e59ba3e29886e696b0e6849fe7b79ae381afe58a87e59ba3e59b9be5ada3e381abe381aae3828be381aee3818be381a8e6809de381a3e381a6e38184e3819f-2">劇団☆新感線は劇団四季になるのかと思っていたら</h2>
<p>IHIステージアラウンド東京は昨年3月より、こけらおとし公演として劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』を『花』、『鳥』、『風』、『月』の4シーズンに分けて約1年3カ月かけてロングラン上演しました。その後、劇団☆新感線と宮藤官九郎が初タッグを組んだ『メタルマクベス』が今年7月より上演スタート。こちらも『disc1』、『disc2』、『disc3』と3シーズンに分けて約5カ月間にわたって上演されます。</p>
<p>劇団☆新感線はこのまま実質IHIステージアラウンド東京を専用劇場のようにして、劇団四季的なドメジャー街道に躍り出るのかしら……と楽しみにしていましたが、劇団☆新感線は来春より結成39周年を記念した全国ツアーに入るそう。</p>
<p>ということは、別の劇団がIHIステージアラウンド東京で公演をするのでしょうが、あの劇場のスケールの大きさにふさわしい劇団とはどこだろう？ 客席が動くというケレン味たっぷりの会場を他の劇団がどう使うかは気になるところですが、『髑髏城の七人』も『メタルマクベス』もあまりに楽しかったので少々寂しい気持ちもあります。</p>
<h2 id="ihie382b9e38386e383bce382b8e382a2e383a9e382a6e383b3e38389e69db1e4baace381aee8889ee58fb0e38081e695b7e5b185e3818ce9ab98e38184e381ae-3">IHIステージアラウンド東京の舞台、敷居が高いのでは？</h2>
<p>やはり「客席が動く」というのはコンセプトとしてデカい。普段まったく観劇をしない人間だとしても、「客席が回転します」と言われたら、「えっ、ものは試しに行ってみたい」となりそう。アトラクション性があるのは強いですね。</p>
<p>だからIHIステージアラウンド東京は、観劇人口を増やすポテンシャルを秘めている！ ……と思っているのですが、いかんせんネックもデカく……。</p>
<p>まずひとつは先述の通り、<strong>チケット代が高い</strong>こと。「もっといろんな人に見てほしい！ 友達とこの舞台の話がしたい！」と思っても、やはり舞台を全然観ない人に「1万3500円のチケットを買って一緒に行こうよ」とは誘いづらい。</p>
<p>また、もうひとつは上演時間のべらぼうな長さです。『メタルマクベス』disc2は、前半1時間50分で休憩20分、後半1時間45分の合計3時間55分。舞台自体はとても楽しくても、さすがに途中から腰が痛くなってくる長さ。あと10分長ければ尻が死んでいた……。チケットが手に入るならもう1回行きたいほどの満足感は得られたものの、体力面を現実的に考えるとリピートはキツいかもしれない。『髑髏城の七人 Season月』も同じくらいの上演時間でした。</p>
<p>チケットの値段が高いことに関しては、この値段でも大入りなわけですし、そのぶんゴージャスなものを見せてくれているので今のままでも問題ないといえばない。誰もが知っている有名芸能人が出演しているので、ありがたい気持ちになれる。</p>
<p>とはいえ、上演時間に関しては改善していただけると嬉しい……具体的に言えば、休憩をもう1回挟んでもらえるだけでもだいぶ助かるのですが……。</p>
<p>ということで、次にIHIステージアラウンド東京を使う劇団には、見やすさ、気軽さも期待しつつ。まぁ「次も上演時間は約4時間です」と言われたところで、また観に行っちゃうんですけどね。</p>
<p><iframe title="YouTube video player" src="//www.youtube.com/embed/F4SX4mYgAPk" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
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		<title>ももクロのミュージカル『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』で見せた百田夏菜子の俳優力</title>
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		<dc:creator><![CDATA[大木信景]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 09 Oct 2018 08:55:14 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[演劇]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/momotakanako"><img title="1181009-shacho-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/10/1181009-shacho-01-300x203.png" alt="ももクロのミュージカル『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』で見せた百田夏菜子の俳優力" width="300" height="203" /></a>
	</div>
	ももいろクローバーZと演劇。合計で自分のおよそ86％くらいを占めるであろうこの2つの要素のマリアージュに、興味が湧かないワケがない。本来であれば真っ先に飛びついてもいい筈だったミュージカル『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』にしかし、自分は当初食指が動かず、観劇するかどうかも決めかねていた。 もちろんそれは、焼肉とラーメンが好きだからといって同時に出されてもさほど幸せにはならないのと同じ類の話だ。それぞれまったく別のものとして孤高の存在なのだから、わざわざ合わせて純度を薄める必要はない。 『幕が上がる』の話 しかも、この組み合わせには『幕が上がる』というトラウマがある。2015年に上演されたももクロ主演の舞台『幕が上がる』は、ちょっと、とい&#8230;]]></description>
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	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/momotakanako"><img title="1181009-shacho-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/10/1181009-shacho-01-300x203.png" alt="ももクロのミュージカル『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』で見せた百田夏菜子の俳優力" width="300" height="203" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc"><p>ももいろクローバーZと演劇。合計で自分のおよそ86％くらいを占めるであろうこの2つの要素のマリアージュに、興味が湧かないワケがない。本来であれば真っ先に飛びついてもいい筈だったミュージカル<strong>『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』</strong>にしかし、自分は当初食指が動かず、観劇するかどうかも決めかねていた。</p>
<p>もちろんそれは、<strong>焼肉とラーメンが好きだからといって同時に出されてもさほど幸せにはならないのと同じ類の話</strong>だ。それぞれまったく別のものとして孤高の存在なのだから、わざわざ合わせて純度を薄める必要はない。</p>
<p><span id="more-5635"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e3808ee5b995e3818ce4b88ae3818ce3828be3808fe381aee8a9b1-1">『幕が上がる』の話</a></li><li><a href="#e3808ee3818ae38198e382afe383ade3808fe3808eamaranthuse3808fe3808ee799bde98791e381aee5a49ce6988ee38191e3808fe381aee8a9b1-2">『おじクロ』『AMARANTHUS』『白金の夜明け』の話</a></li><li><a href="#e799bee794b0e5a48fe88f9ce5ad90e381aee8a9b1-3">百田夏菜子の話</a></li><li><a href="#e3808ee696b0e38197e38184e99d92e7a9bae381b8e3808fe381aee8a9b1-4">『新しい青空へ』の話</a></li></ul></div><h2 id="e3808ee5b995e3818ce4b88ae3818ce3828be3808fe381aee8a9b1-1">『幕が上がる』の話</h2>
<p>しかも、この組み合わせには『幕が上がる』というトラウマがある。2015年に上演されたももクロ主演の舞台『幕が上がる』は、ちょっと、というか、めちゃめちゃ消化不良な作品だった。映画版が大変面白かったから警戒しつつも多少期待して観に行ったところ、たいそう残念な思い出となってしまったのだ。</p>
<p>演劇にはいろんなタイプがあり、演出によっても好き嫌いははっきり別れる。それが自分好みではない場合、2時間という長さは正直苦痛でしかない。映画版は“高校演劇を題材に取った青春ドラマ”だったが、演劇版は“高校演劇そのもの”がテーマだった。生の舞台というアドバンテージを活かすための演出だったのだろうが、いかんせん劇中劇そのもののクオリティに限界がある。自分はエンターテイメントの中で何よりも演劇が好きであるがゆえに、ももクロメンバーによる生の演技を楽しむなどというファン目線は消え失せ、純粋に作品としての出来に落胆してしまった。そして「ももクロと演劇は食い合わせが悪い」「やっぱり平田オリザ苦手」「本広克行に演出は無理だったのでは」という思いだけが残った。</p>
<p>あれから3年。今回の作品はミュージカルだという。特にミュージカルが好きというわけではないが、嫌いではない。なにより、歌と踊りは彼女たちが結成以来磨き続けてきたものではないか。思えば『幕が上がる』は、歌と踊りという両翼をもがれた状態での“静かな芝居”だった。ミュージカルなら、彼女たちが得意とするフィールドに近いところでのパフォーマンスになるだろう。さらに、劇中で使われる楽曲はももクロの曲らしい。</p>
<p>であるならば。</p>
<h2 id="e3808ee3818ae38198e382afe383ade3808fe3808eamaranthuse3808fe3808ee799bde98791e381aee5a49ce6988ee38191e3808fe381aee8a9b1-2">『おじクロ』『AMARANTHUS』『白金の夜明け』の話</h2>
<p>いやー、泣いたね。思うさま泣いたね。そして、めっちゃペンライト振ったね。<strong>控え目に言って最高だったね</strong>。</p>
<p>まずもって話が素晴らしい。脚本の鈴木聡は、劇団ラッパ屋の主宰。等身大の涙と笑いで支持を集める俺も大好きな人気作家だ。さらに忘れてはならないのが、2012年のラッパ屋第39回公演『おじクロ』が素晴らしかったこと。</p>
<p>「おじクロ」とはまんま「おじさんクローバーＺ」のことで、主宰の鈴木聡本人がももクロにハマってしまったあまり「工場のオヤジたちが、ももクロ好きが高じて、さらにのっぴきならぬ事情も重なって、家族の反対を押し切って全力でももクロのナンバーを踊るライブを企てる」なんて作品を作ってしまったのだ。なにせ、チラシ裏の口上が「オヤジたちのえびぞりジャンプは世界を変えるのか」だよ。当時ももクロは動員こそ増やしていたが紅白出場も果たしていない大ブレイク前夜。にもかかわらず天下のラッパ屋がこんなファン丸出しも甚だしい芝居を打ってしまうなんて公私混同にも程がある。</p>
<p>しかし当時同じくももクロにちょうどハマりたてだった自分（と取締役）は会社帰りに新宿・紀伊国屋ホールに観に行き、「そう！ これだよ！ ももクロを好きになるということはこういうことなんだよ！」と共感＆号泣。翌日劇団に電話して頼み込んで非売品のポスターを送ってもらったものだ。つまり、鈴木聡は信頼のおける生粋のモノノフであり、ファンと同じ目線で長年彼女たちを追ってきた同士であり、どんな作り手より彼女たちをわかっている作家なのである。</p>
<p>だから、ももクロの既存の楽曲を使ったミュージカルなのに、曲のあり方に強引さがない。なんの違和感もなく物語が進む。歌詞や楽曲の背景が、完全にストーリーと調和しているだけでなく、新たな解釈、新しい意味まで生んでいる。これは取りも直さず、楽曲を出発点に物語の着想に至ったということだろう。実際、「embryo」で始まり「個のA、始まりのZ」で幕となるのは、生と死と夢をテーマにした2枚のアルバム『AMARANTHUS』から『白金の夜明け』の流れだ。</p>
<p>ももクロは、上記2枚のアルバムで“生と死について歌うことができる”ことを圧倒的に示してみせた。実はそれ以前にも女性アイドルとしては珍しくももクロには死生観に関する曲は多い。一方、『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』でもまた、彼女たちは物語冒頭で命を落としてしまう。そして流れる「embryo」。<strong>あ、これ絶対泣くやつだ</strong>。続く「WE ARE BORN」で、このミュージカルが傑作であることが早くも確定した。</p>
<p>中盤、物語がアイドルグループの成功物語になったのはご愛嬌。まあ、劇中のグループとはいえサイリウムを振りたくてうずうずしていた観客にとっては魂の浄化になった。ただしそこでも、メンバーの脱退というテーマを真正面から取り上げてみせる。最終的に4人となった彼女たちを見て、これがももクロの物語だったことを我々は思い出した。</p>
<p>ミルクレープのようなパラレルワールドの処理も、深入りしなかったのがかえって良かった。だいたい、パラレルワールドを完璧に手懐けた物語などこの世に1つも存在しない。だって、“無限”なのだから。無限とは、考えるのを放棄しろという意味だ。正解がないのが正解なのだから。</p>
<p>その中で4人が揃う奇跡。かつてももクロは“奇跡の5人”と呼ばれていた。4人とはなったが、やはりももクロは奇跡の4人だったのだ。再び離れ離れになる中、空間を埋め尽くす「HAPPY Re:BIRTHDAY」の密度に息が苦しくなったのは、嗚咽のせいだったか。こんなにも奇跡を願った瞬間を俺は知らない。</p>
<h2 id="e799bee794b0e5a48fe88f9ce5ad90e381aee8a9b1-3">百田夏菜子の話</h2>
<p>ももクロたちが演じた4人は、どのキャラクターもその人が演じる意味があるものだったが、とりわけ特筆すべきは百田夏菜子の“俳優力”だろう。昨今、演技力もついてきたともっぱらの評判の百田夏菜子だが、正直、映画やドラマで見る夏菜子に贔屓目ではない評価をするのは夏菜子推しの俺には難しい。</p>
<p>ただ、今回の『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』を観て感じたことが一つだけある。それは、舞台女優、とりわけミュージカル女優というものは、夏菜子の力を最大限に引き出す天職なのではないだろうかということだ。もちろん、あくまでベースはももクロに置いたうえで。</p>
<p>舞台上での演技は映像のそれと違い、デフォルメが必要になる。デフォルメといってもオーバーなアクションを意味しているわけでは決してなく、意識の距離感の話。俯瞰の目線といってもいいだろう。目の前にいる相手に同じように話しかけていても、カメラの前でする演技と、観客に囲まれた舞台の上で話すのでは、意識が変わってくる。常々、スタジアムクラスであっても最上段や最後列の客席のファンを意識しているももクロのメンバーであれば、それが自然にできていたとしても不思議はない。</p>
<p>さらにそれがミュージカルとなると、表現に大きな制約が伴ってくる。言葉も削ぎ落とされるため、よりデフォルメも大きくなり、簡単に言えばより“嘘っぽく”なる。ここで活きてきたのが、夏菜子の持つ“嘘のなさ”だった。元来、夏菜子は言葉を巧みに操るタイプではなく、深みのある発言をするタイプでもない。口にする言葉は安直に思えるほどストレートで、思いつきとしか思えない言動も多い。それなのに。ああそれなのに、夏菜子の言葉には絶大な説得力と安心感がある。それは、天性の人たらしっぷりが為せる業としかいいようがなく、それが夏菜子を夏菜子たらしめている最大の魅力なのである。まさにミュージカル女優にうってつけではないか。</p>
<h2 id="e3808ee696b0e38197e38184e99d92e7a9bae381b8e3808fe381aee8a9b1-4">『新しい青空へ』の話</h2>
<p>もう一つ特筆すべきは、妃海風とシルビア・グラブという2人の実力派女優の存在だ。『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』は、この2人なくしては成り立たなかった。すべてのモノノフがこの2人の存在感に痺れ、ファンになったはずだ。</p>
<p>圧倒的な歌唱というものは、それだけで人を感動させる。序盤にブッ込まれたももクロなしでの「サラバ」は、まるで宝塚を見ているようだった。「HAPPY Re:BIRTHDAY」など、歌いながらあれだけ繊細な演技を見せられたら、今後同曲を聴くたびにあのシーンが頭の中で蘇るだろう。それでいてアドリブも含めコミカルな演技もお手のもの。『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』全編を通して4人と観客を導いてくれた2人には感謝しかない。</p>
<p>ミュージカルうんぬん抜きにしても、純粋にももクロファンとしての喜びと驚きも多かった。「怪盗」は生バンド体制になり新たな命を吹き込まれて以降のバージョンの集大成のような出来だったし、「黒週」は過去すべてのライブを通じても最高と言えるかっこいい黒週だった。人数だけの話とはいえ再び“６人体制のももクロ”が見られたことも大きなサプライズだった。</p>
<p>そして、「普通のお母さんになるのが夢」といって卒業するメンバーに向かって、夏菜子は「それが正解！」と満面の笑みで言う。「それをやりたいって思ったならそれをするのが正解。私達は踊りたいから踊るのが正解！」とも。</p>
<p><em><strong>「あの子も私達も正解」。</strong></em></p>
<p>頭では理解していたが心には沁みていなかったこの言葉が、ストンと落ちた。一番大きな驚きは、『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス？』を観たことで、初めて1月21日の幕張メッセ『新しい青空へ』のDVDが観られるようになったことだったのかもしれない。このタイミングで、ようやくあの日のライブが観られるようになるなんて思ってもなかったよ。そしてついに、この週末に鑑賞しました。</p>
<p><strong>ま、めっさ泣いたけどね</strong>。</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<title>【演劇】プロレス団体が演劇界に殴り込み！『櫻農カプリチオ』は舞台とプロレスを紙テープでつなげてみせた</title>
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		<dc:creator><![CDATA[大木信景]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 06 Jul 2018 02:55:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[演劇]]></category>
		<category><![CDATA[プロレス]]></category>
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/sakuragaoka-agricultural-high-school-caprice02"><img title="180706-shacho-1.JPG" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/07/180706-shacho-1-300x225.jpg" alt="【演劇】プロレス団体が演劇界に殴り込み！『櫻農カプリチオ』は舞台とプロレスを紙テープでつなげてみせた" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	DDTプロレスリングの若手団体DNA（DDT NEW ATTITUDE）が挑戦した舞台『櫻農カプリチオ〜櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲〜』（千本桜ホール）の公演が7月5日より始まった。 プロレスと演劇。交わりそうで交わらない両者がどのような形で融合するか。『櫻農カプリチオ』の舞台の上に立っているのは、プロレスラーなのか役者なのか。DNAが一から立ち上げた興行である以上、今回の作品の興味はその一点に集中すると言っていい。 この記事でも書いたが、僕はプロレスと演劇の親和性は高いと思っている。でも、近いものだとは思っていない。どちらも「ハレ」ではあるが、その空気は動と静、開放と密閉という真逆の方向を向いているからだ。 だから最初にこの企画の話を&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/sakuragaoka-agricultural-high-school-caprice02"><img title="180706-shacho-1.JPG" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/07/180706-shacho-1-300x225.jpg" alt="【演劇】プロレス団体が演劇界に殴り込み！『櫻農カプリチオ』は舞台とプロレスを紙テープでつなげてみせた" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc"><p>DDTプロレスリングの若手団体DNA（DDT NEW ATTITUDE）が挑戦した舞台『櫻農カプリチオ〜櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲〜』（千本桜ホール）の公演が7月5日より始まった。</p>
<p>プロレスと演劇。交わりそうで交わらない両者がどのような形で融合するか。『櫻農カプリチオ』の舞台の上に立っているのは、プロレスラーなのか役者なのか。DNAが一から立ち上げた興行である以上、今回の作品の興味はその一点に集中すると言っていい。</p>
<p><a href="https://itwas.media/feature/201804tjpw/look-at-tokyojyoshipro">この記事</a>でも書いたが、僕はプロレスと演劇の親和性は高いと思っている。でも、近いものだとは思っていない。<strong>どちらも「ハレ」ではあるが、その空気は動と静、開放と密閉という真逆の方向を向いているからだ。</strong></p>
<p>だから最初にこの企画の話を知ったときは、やるからにはプロレスをふんだんに採り入れた演劇になるだろうと想像したし、そうすべきだと思った。ほかの役者でもできることをやるのではなく、屈強な肉体を最大限に活かしたプロレスラーにしかできない演劇。自分たちのフィールドで勝負できる、演劇をプロレス側に巻き込んだ作品なら楽しいだろうなと思っていた。</p>
<p><span id="more-4507"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e38397e383ade383ace382b9e383a9e383bce381aae381aee381abe3808ce5a699e381abe4b88ae6898be38184e3808de4babae3819fe381a1-1">プロレスラーなのに「妙に上手い」人たち</a></li><li><a href="#e7b499e38386e383bce38397e381a7e381a4e381aae3818ce3828be3808ce8889ee58fb0e3808de381a8e3808ce38397e383ade383ace382b9e3808d-2">紙テープでつながる「舞台」と「プロレス」</a></li></ul></div><h2 id="e38397e383ade383ace382b9e383a9e383bce381aae381aee381abe3808ce5a699e381abe4b88ae6898be38184e3808de4babae3819fe381a1-1">プロレスラーなのに「妙に上手い」人たち</h2>
<p></p>
<p>果たして。そこには、得意なプロレスを持ち込むことなく真正面から作り上げた“演劇”があった。彼らがプロレスラーであることを忘れてしまうような（実際は明らかに体格が常人離れしてるので決して忘れないのだけど）、正統派演劇があった。高木三四郎社長が今回の企画について<strong>「舞台をやることでものすごく表現力と発信力の勉強になる」</strong>と語っていたが、プロレス プラスαの「プラスα」を得るためにあえてプロレス的な部分を排除した作品にしたのだろう。</p>
<p>それが、妙にハマっていた。「プロレスラーがお芝居してる」というノイズは早々に消え失せ、いつの間にか櫻ヶ丘農業高校の世界に入り込んでしまっていた。<strong>やたらゴツい生徒ばかりではあるのだけど</strong>。芝居のクオリティを担保してくれる森一弥、ムートン伊藤らゲスト俳優陣の力はさすがの一言で、彼らの存在のおかげでこの作品が単なる内輪ではなくきちんとした演劇作品として成り立っている。</p>
<p>その上で特筆すべきは、座長を務めた上野勇希の演技だ。サントリー伊右衛門のウェブCMでも「なんか妙に上手い」と言われていたが、それはあくまで映像の話。しかし上野は舞台でも劇場の空気を支配する演技を見せる。正直、むちゃくちゃ上手いわけではない。一生懸命が取り柄の芝居だ。しかし上野演じる櫻農の高校生・竜輝は、四方に客席があるリングとは違う演劇のステージマナーに戸惑うこともなく、観客に櫻ヶ丘農業高校を見せてくれた。</p>
<p></p>
<p>竜輝の幼馴染を演じた勝俣瞬馬の芝居も実にナチュラル。上野とのじゃれ合いには、女性ファンが喜ぶだけでなく、<strong>「俺もこんな高校時代を過ごしたかった」</strong>と思った男性も多いのではないだろうか。もっとも、渡瀬瑞基とMAOのじゃれ合いは気持ち悪かったけども。</p>
<p></p>
<p>不良3人組を演じたそのMAOも、独特の存在感を見せる。MAOの演技も決して上手いわけではないのに、なぜか安心感を与えてくれるものだった。常日頃、リングという舞台の上で己の体を使って観客の心を掴んでいるレスラーの面目躍如たる自己プロデュース能力の賜物なのかもしれない。そして島谷常寛と岩崎孝樹は普通に面白かった。</p>
<h2 id="e7b499e38386e383bce38397e381a7e381a4e381aae3818ce3828be3808ce8889ee58fb0e3808de381a8e3808ce38397e383ade383ace382b9e3808d-2">紙テープでつながる「舞台」と「プロレス」</h2>
<p>この作品の満足度を最も左右するのが、物語の核に据えられた“パフォーマンス”そのものだろう。『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』のようにパフォーマンスがストーリー上重要な位置づけとなっている作品は、そのパフォーマンス自体で魅せる演出になればなるほど、つまりパフォーマンスの時間が長ければ長いほど良い作品になる。パフォーマンスに向かって物語が収斂していくのだから、そこで得られるカタルシスは大きい。</p>
<p>余談だが、2015年に上演されたももいろクローバーZ主演の舞台『幕が上がる』がイマイチだったのも、あの構成では劇中劇の盛り上がりがそのまま作品の盛り上がりにならざるを得ないのに、劇中劇があまりにも稚拙だったからだ（そのこと自体は劇中劇が高校演劇なので仕方ない）。彼女たちの演技は良かったし、映画版はめちゃくちゃ面白かったのに舞台版は微妙だった。それは取りも直さず劇中劇の扱いを誤ったからに他ならない。</p>
<p>今回の『櫻農カプリチオ』も、パフォーマンスが物語の大きなウェイトを占めている。そしてそこに、舞台と客席の空気をひとつにする仕掛けがある。DDT公式サイトを見ると、同作の「観劇ルール」として「紙テープ投げ入れは物語の最後の最後です」との注意書きが書かれている。その通り、プロレスファンにはおなじみの紙テープを投げ入れたくなる場面が用意されているのだ。パフォーマンスで客席も一体となった盛り上がりが作れれば、それだけでこの舞台は大成功と言える。その楽しさこそが、演劇の楽しさなのだから。</p>
<p>笑い声も、拍手も、演劇においては劇場内の空気をひとつにするための要素になる。そこに、レスラーと紙テープというプロレスの文法が持ち込まれたことで、この作品は他にはない武器を得ることになった。観客が上野勇希ではなく竜輝に向かって紙テープを投げた瞬間、客席も含めた『櫻農カプリチオ』の世界が完成する。ぜひそんな瞬間を味わってみて欲しい。</p>
<p>[box class=&#8221;box18&#8243;]<br />
<strong><span class="sankou">舞台</span>　『櫻農カプリチオ～櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲～』</strong><br />
「櫻ヶ丘農業高校は廃校になるらしい」――。平々凡々な高校生 相原竜輝は、そんな噂を耳にした。櫻農では、地元で美味しいと評判の櫻米（さくらまい）を生産している。味には絶対の自信がある櫻米が全国区で有名になれば、町の活性化につながる！ そうすれば櫻農存続も叶うかもしれない!! でも一体どうやって有名に？ 竜輝はある計画を思い付き、計画実行の為に仲間集めに奔走し始める。</p>
<p>2018年7月5日（木）～7日（土）、東京・千本桜ホールにて全6回公演。チケット購入方法やアフターイベントなどの詳細は<strong><a href="https://www.ddtpro.com/news/584" target="_blank" rel="noopener">DDT公式サイト</a></strong>をチェック！<br />
[/box]</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>「演劇界ではありえないことがたくさん起こりました」 DNAが挑戦する『櫻農カプリチオ』本日スタート</title>
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		<dc:creator><![CDATA[大木信景]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Jul 2018 06:30:26 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[演劇]]></category>
		<category><![CDATA[プロレス]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/sakuragaoka-agricultural-high-school-caprice"><img title="180705-shacho-01.JPG" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/07/180705-shacho-01-300x225.jpg" alt="「演劇界ではありえないことがたくさん起こりました」 DNAが挑戦する『櫻農カプリチオ』本日スタート" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	DDTプロレスリングの若手団体DNA（DDT NEW ATTITUDE）が、演劇に初挑戦する。弊サイトでも稽古の様子をお伝えしたが、7月5日からの本番を前に会場である千本桜ホールにて公開ゲネプロが行われた。 その作品『櫻農カプリチオ〜櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲〜』は、廃校が噂される櫻ヶ丘農業高校を存続させるため、地元で評判の櫻米という米を使って町おこしをし町を活性化させようと奮闘する高校生たちを描いた熱血青春ストーリー。座長を務める上野勇希をはじめ、勝俣瞬馬、渡瀬瑞基といったDNAのレスラーたちが「表現力と発信力を培うため」本気で取り組んだ物語だ。DNAのレスラーたちに加え、森一弥、中村隆太、ムートン伊藤ら舞台人も出演。作・演出は高梨&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/sakuragaoka-agricultural-high-school-caprice"><img title="180705-shacho-01.JPG" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/07/180705-shacho-01-300x225.jpg" alt="「演劇界ではありえないことがたくさん起こりました」 DNAが挑戦する『櫻農カプリチオ』本日スタート" width="300" height="225" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc"><p>DDTプロレスリングの若手団体DNA（DDT NEW ATTITUDE）が、演劇に初挑戦する。弊サイトでも稽古の様子をお伝えしたが、7月5日からの本番を前に会場である千本桜ホールにて公開ゲネプロが行われた。</p>
<p><span id="more-4489"></span></p>
<p>その作品<strong>『櫻農カプリチオ〜櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲〜』</strong>は、廃校が噂される櫻ヶ丘農業高校を存続させるため、地元で評判の櫻米という米を使って町おこしをし町を活性化させようと奮闘する高校生たちを描いた熱血青春ストーリー。座長を務める上野勇希をはじめ、勝俣瞬馬、渡瀬瑞基といったDNAのレスラーたちが「表現力と発信力を培うため」本気で取り組んだ物語だ。DNAのレスラーたちに加え、森一弥、中村隆太、ムートン伊藤ら舞台人も出演。作・演出は高梨由が手掛けた。</p>
<p>ゲネプロ終了後、上野勇希、勝俣瞬馬、森一弥の3人が取材に応じ、手応えを語ってくれた。</p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e38397e383ade383ace382b9e383a9e383bce381aae381aee381abe3808ce5a699e381abe4b88ae6898be38184e3808de4babae3819fe381a1-1">プロレスラーなのに「妙に上手い」人たち</a></li><li><a href="#e7b499e38386e383bce38397e381a7e381a4e381aae3818ce3828be3808ce8889ee58fb0e3808de381a8e3808ce38397e383ade383ace382b9e3808d-2">紙テープでつながる「舞台」と「プロレス」</a></li></ul></div><h2>&#8220;演劇界ではありえない&#8221;がたくさん起きた</h2>
<p></p>
<p><strong>—ゲネプロを終えていかがですか？</strong></p>
<p><strong><span style="color: #ff0000;">上野</span></strong>：自分が思っていたよりは練習に近い形でできたのかなと思います。でも逆に熱が入りすぎて大丈夫かなと不安な点も出てきました。</p>
<p><strong>—上野選手は出ずっぱりですけど大変じゃなかったですか？</strong></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><strong>上野</strong></span>：水を飲むタイミングがないので、ずっと喉が乾いていました（笑）。セリフを覚えるのが大変だったというよりは、そういう体力面のところが大変でした。</p>
<p><strong>—試合をやりながらの稽古も大変だったのでは？</strong></p>
<p><strong><span style="color: #ff0000;">上野</span></strong>：特に僕は欠場もあって、試合への不安もありましたが、それとプラスで舞台もあったので不安が大きかったです。復帰試合までみんな心配してくれて、試合が終わったらみんな連絡をくれました。それでも試合に向けて練習しながら舞台の稽古とかできたからこそ、モチベーションが高いままできたのかなと思います。</p>
<p><span style="color: #ff99cc;"><strong>勝俣</strong></span>：僕は、座長の上野が欠場しちゃってなにもできなくなったら舞台はどうなるんだろうとヒヤヒヤしながら上野の試合を見ていました。みんなが試合あるなか頑張ってくれて、こうやって形になったのは本当によかったと思います。</p>
<p><strong>—森さんから見てレスラーの演技力は？</strong></p>
<p><span style="color: #339966;"><strong>森</strong></span>：1月にワークショップをやったんですが、正直ヤベーと思いました（笑）。これはヤバい座組に入ってしまったと。やっぱり最初はみなさん演じることに照れがあったんだと思います。これはやばいなと思ったんですが、日に日にすごく良くなっていった。今日のゲネプロを終えて、自信を持って一座になったという感触がありました。</p>
<p>あと、演劇界ではありえないことがたくさん起きました。上野座長が声を枯らしてきたんですよ。<strong>「すみません、昨日の試合でラリアット食らって今日は声が出ないんです」</strong>って（笑）。演劇界では絶対にありえないことがいっぱいあって、すごくいい経験になりました。まだ終わってないですけど、千秋楽までいい作品にしたいです。</p>
<p><strong>—プロレスの試合にフィードバックできることはありますか？</strong></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><strong>上野</strong></span>：まだ実感はないんですが、とりあえず声は大きくなったかなと思います（笑）。</p>
<p><span style="color: #ff99cc;"><strong>勝俣</strong></span>：パッと思いつくものとしては、恥ずかしさがなくなったかなと思います。これから試合に活かせたらと思いますが、まだ終わっていないので。時間が経ってから気づくこともあるんだと思います。</p>
<p><strong>—お客さんに見てほしいところは？</strong></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><strong>上野</strong></span>：DNAの選手のキャラクターですね。普段とは全然違う役を演じる人もいれば、普段に近い役を演じる人もいる。そういうところを見てほしいですね。役者さんもみんなガヤガヤするくらい仲良くて、みんな一丸となってこの90分を作っているのを見てもらえたらと思います。</p>
<p><strong>—日替わりゲストとしてDDTの選手も出演されますが、印象に残っているゲストは？</strong></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><strong>上野</strong></span>：全員ですね。日替わりゲストも含め、その日のそのシーンというのは毎日変わるものなので。そのシーンは、何回見ても面白いと思います。</p>
<p>『櫻農カプリチオ〜櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲〜』は7月5日〜7日、千本桜ホールにて公演。</p>
<p>[box class=&#8221;box18&#8243;]<br />
<strong><span class="sankou">舞台</span>　『櫻農カプリチオ～櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲～』</strong><br />
「櫻ヶ丘農業高校は廃校になるらしい」――。平々凡々な高校生 相原竜輝は、そんな噂を耳にした。櫻農では、地元で美味しいと評判の櫻米（さくらまい）を生産している。味には絶対の自信がある櫻米が全国区で有名になれば、町の活性化につながる！ そうすれば櫻農存続も叶うかもしれない!! でも一体どうやって有名に？ 竜輝はある計画を思い付き、計画実行の為に仲間集めに奔走し始める。</p>
<p>2018年7月5日（木）～7日（土）、東京・千本桜ホールにて全6回公演。チケット購入方法やアフターイベントなどの詳細は<strong><a href="https://www.ddtpro.com/news/584" target="_blank" rel="noopener">DDT公式サイト</a></strong>をチェック！<br />
[/box]</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>オタクの女がみんな見ているので劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season月』を見ました</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 31 Jan 2018 00:00:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[演劇]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[ヲタ女]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/shinkansen"><img title="180126-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/01/180126-harada-01-251x300.jpg" alt="オタクの女がみんな見ているので劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season月』を見ました" width="251" height="300" /></a>
	</div>
	オタクの女、みんな『髑髏城の七人』を見ていません？ みんなが見ているもの、私も見たい！ 1990年に初めて上演された劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』は、昨年3月から『Season花』、『Season鳥』、『Season風』、『Season月』と超ロングラン公演が行われています。 東京・豊洲にオープンした新劇場・IHIステージアラウンド東京まで『Season月』を見に行きましたが、客席が360°回転するので未来を感じました。 ミステリ好きはIHIステージアラウンド東京に行け 「客席が回転する」と聞いて、演劇×アトラクション的なものを想像していたのですが、観劇後は「客席が回転した！」という印象ばかりが強く残るわけではない。座席が動く&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/shinkansen"><img title="180126-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2018/01/180126-harada-01-251x300.jpg" alt="オタクの女がみんな見ているので劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season月』を見ました" width="251" height="300" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc"><p>オタクの女、みんな『髑髏城の七人』を見ていません？ みんなが見ているもの、私も見たい！</p>
<p>1990年に初めて上演された劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』は、昨年3月から『Season花』、『Season鳥』、『Season風』、『Season月』と超ロングラン公演が行われています。</p>
<p>東京・豊洲にオープンした新劇場・IHIステージアラウンド東京まで『Season月』を見に行きましたが、客席が360°回転するので未来を感じました。<span id="more-2195"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e3839fe382b9e38386e383aae5a5bde3818de381afihie382b9e38386e383bce382b8e382a2e383a9e382a6e383b3e38389e69db1e4baace381abe8a18ce38191-1">ミステリ好きはIHIステージアラウンド東京に行け</a></li><li><a href="#e5909be381afe3808ee6b7b1e98193e382afe382a8e382b9e38388e3808fe381a7e6849fe58b95e38197e3819fe3818b-2">君は『深道クエスト』で感動したか</a><ul><li><a href="#2-5e6aca1e58583e381aee5b89de78e8be988b4e69ca8e68ba1e6a8b9e3818ce38199e38194e38199e3818ee3828b-3">&#8220;2.5次元の帝王&#8221;鈴木拡樹がすごすぎる</a></li></ul></li></ul></div><h2 id="e3839fe382b9e38386e383aae5a5bde3818de381afihie382b9e38386e383bce382b8e382a2e383a9e382a6e383b3e38389e69db1e4baace381abe8a18ce38191-1">ミステリ好きはIHIステージアラウンド東京に行け</h2>
<p>「客席が回転する」と聞いて、演劇×アトラクション的なものを想像していたのですが、観劇後は「客席が回転した！」という印象ばかりが強く残るわけではない。座席が動くことで臨場感を高めるというアプローチではなく、もっとシンプルに、&#8221;ステージが広く使える&#8221;というところに重きを置いているようです。</p>
<p>1300人以上を収容できる空間をぐるりと囲むサイズなのだから、当然ステージはでかい。その巨大なステージを、客席を回転させることで場面ごとに分割して使う。つまり、大掛かりなセットが組み放題！ しかも場面転換のための暗転が必要ないので、臨場感が続きます。</p>
<p>ケレン味重視のコンセプトと思いきや、もっと手堅い方向で演劇の可能性を広げているのでした。</p>
<p>しかし、これほどミステリ映えしそうな劇場が他に存在するだろうか。めちゃめちゃトリックに使えそうだし、客席が回転したらステージに死体が現れた事件が『金田一少年の事件簿』にあったような気さえしてくる。</p>
<p>また、一口にステージといっても、観客から見えている側と見えていない側が同時に存在していることになるので、メフィスト賞向けの超時空トリックも可能……。舞城王太郎による怪作『ディスコ探偵水曜日』舞台化の未来も見えてきたぞ！（見えてこない）</p>
<p>というわけで、IHIステージアラウンド東京はいずれミステリを上演してください。ミステリ好きは、これほどまでにミステリ映えする劇場を体感するために観劇に行ってください。</p>
<h2 id="e5909be381afe3808ee6b7b1e98193e382afe382a8e382b9e38388e3808fe381a7e6849fe58b95e38197e3819fe3818b-2">君は『深道クエスト』で感動したか</h2>
<p>劇場の話はさておき、『髑髏城の七人 Season月』の話です。</p>
<p>『髑髏城の七人』は、髑髏城に住む天魔王と、彼に抗おうとする捨之介と無界屋蘭兵衛、かつて織田信長に仕えた男たち3人をめぐる物語。出演者も「『週刊少年ジャンプ』の世界」と言っている通り、笑いあり、涙ありの冒険活劇です。</p>
<p>歌とダンスに加えて、水しぶきやプロジェクションマッピングといった派手な演出もあり、<strong>「今！ 私は！ 大変景気がいいものを見ている！」</strong>という高揚感があります。正月に見たい舞台だ。</p>
<p>いろいろ熱いシーンはありましたが、私としては、&#8221;七人&#8221;が並ぶシーンが大変ぐっと来ました。</p>
<p>ところで柴田ヨクサルの『エアマスター』という漫画が、非常に好きなんですよね。女子高生・相川摩季がストリートファイターとして強敵たちと闘う格闘漫画なんですが、その中の『深道クエスト』と呼ばれる一連のエピソードがものすごく好きなんですよね。</p>
<p>ラスボス・渺茫に誰も勝てず、ついに摩季も倒れてしまった。そんなとき、わずかに力を残していた、噛ませ犬的ポジションのストリートファイターたちが立ち上がる――。</p>
<p>なぜ『髑髏城の七人』の&#8221;七人&#8221;が並ぶシーンに感動したかというと、「えっ、お前も!?」と言いたくなるメンバーもいたから。最強の七人でなく、有象無象も含めた七人が、ラスボス戦に挑むというのが最高なのです。</p>
<p>漫画好きの間では「『週刊少年ジャンプ』は血統主義だ」という批判も一部あります。「実は主人公の父親はあの伝説の〇〇だった！」ということが明かされるのは、少年漫画あるあるですよね。</p>
<p>主人公が天賦の才能を持つことの理由として説得力があるからなのでしょうが……。特別なルーツを持たない自分に世界は救えないのかと、やや寂しい気持ちにもさせられてしまう。</p>
<p>星野源が新曲『ドラえもん』で歌ったように。何者でもない人間が世界を救ったっていいじゃないか、という優しさを感じるわけなんですよ。『髑髏城の七人』と『深道クエスト』には。</p>
<h3 id="2-5e6aca1e58583e381aee5b89de78e8be988b4e69ca8e68ba1e6a8b9e3818ce38199e38194e38199e3818ee3828b-3">&#8220;2.5次元の帝王&#8221;鈴木拡樹がすごすぎる</h3>
<p>あと&#8221;上弦の月&#8221;と&#8221;下弦の月&#8221;のダブルチーム制がとられている『Season月』のうち、&#8221;下弦の月&#8221;の方を見に行きましたが、天魔王役の鈴木拡樹さんがすごすぎる……。フェミニンなお顔立ちなのに、よくあんな千葉繁のような声が出るな……。怖さと軽さのバランスが絶妙。</p>
<p>2.5次元ではビジュアルと同じかそれ以上に、アニメ版での声優に近い声が出せることが重視されていると聞きます。ということは、&#8221;2.5次元の帝王&#8221;と呼ばれる鈴木さんの声帯が不思議発達を遂げていてもおかしくない……。</p>
<p>鈴木拡樹をもっと見たいので、2.5次元を履修する意欲が湧いたのですが、いかんせん2.5次元はチケット倍率が高いイメージ。しかし、今後の課題とする。</p>
<p>とりあえず、まずは3月17日～5月31日に上演される『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』のチケットを確保しなければ……！</p>
<p>もう予定枚数終了しているみたいですが、ガッツで……なんとか……。</p>
<p><span class="sankou">サイト</span>　<a href="http://www.vi-shinkansen.co.jp/" target="_blank" rel="noopener">劇団☆新感線公式ウェブサイト</a></p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>演劇界の実写『デビルマン』……君は『アラタ ～ALATA～』を見たか？</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 30 Oct 2017 00:00:40 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[演劇]]></category>
		<category><![CDATA[マンガ]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[ヲタ女]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/www-alternative"><img title="171022-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/10/171022-harada-01-300x200.jpg" alt="演劇界の実写『デビルマン』……君は『アラタ ～ALATA～』を見たか？" width="300" height="200" /></a>
	</div>
	ダメなところは無数にあるのだけれど。 それぞれの“ダメ”が上手い具合にかみ合って、結果的に今まで見たことのない作品に仕上がっている……という奇跡は、たまーに起こるもの。 だからこそ実写『デビルマン』は、いちクソ映画として忘れ去られるのではなく、公開から10年以上経った今も人々の間で語り継がれる作品となっているわけです。 東京・有楽町にオープンした劇場「オルタナティブシアター」のこけら落とし公演『アラタ ～ALATA～』は、この時間が永遠に続いてほしいと感じるほど楽しい舞台でした……！ 絶叫しながら鼓を叩くヒロイン 同舞台で失敗と言ってもいい部分が、セリフを最小限まで削っているところ。約70分の上演時間中、登場人物はせいぜい名前を呼び&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
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	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/www-alternative"><img title="171022-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/10/171022-harada-01-300x200.jpg" alt="演劇界の実写『デビルマン』……君は『アラタ ～ALATA～』を見たか？" width="300" height="200" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc"><p>ダメなところは無数にあるのだけれど。</p>
<p>それぞれの“ダメ”が上手い具合にかみ合って、結果的に今まで見たことのない作品に仕上がっている……という奇跡は、たまーに起こるもの。</p>
<p>だからこそ実写『デビルマン』は、いちクソ映画として忘れ去られるのではなく、公開から10年以上経った今も人々の間で語り継がれる作品となっているわけです。</p>
<p>東京・有楽町にオープンした劇場「オルタナティブシアター」のこけら落とし公演『アラタ ～ALATA～』は、この時間が永遠に続いてほしいと感じるほど楽しい舞台でした……！<span id="more-1955"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e7b5b6e58fabe38197e381aae3818ce38289e9bc93e38292e58fa9e3818fe38392e383ade382a4e383b3-1">絶叫しながら鼓を叩くヒロイン</a></li><li><a href="#e383ade3839ce38383e38388e587bae3828be4b896e7958ce8a6b3e381a0e381a3e3819fe38293e381a0-2">ロボット出る世界観だったんだ</a></li><li><a href="#e5a7abe38081e381aae38293e381a7e9bc93e38292e59b9ee58f8ee38197e3819fe38293e381a0-3">姫、なんで鼓を回収したんだ</a></li><li><a href="#e3819de38193e381afe3818be381a8e381aae38184e3808ehighlowe3808f-4">そこはかとない『HiGH&amp;LOW』</a></li></ul></div><h2 id="e7b5b6e58fabe38197e381aae3818ce38289e9bc93e38292e58fa9e3818fe38392e383ade382a4e383b3-1">絶叫しながら鼓を叩くヒロイン</h2>
<p>同舞台で失敗と言ってもいい部分が、<strong>セリフを最小限まで削っている</strong>ところ。約70分の上演時間中、登場人物はせいぜい名前を呼び合う程度で、セリフはほとんどありません。</p>
<p>しかし、そのわりには妙に話が入り組んでいるんです。2020年のトーキョーに戦国時代から侍“アラタ”がタイムスリップしてくる。OLの“こころ”は、アラタに振り回されながらも、一緒に闘いに身を投じる……のですが、なぜタイムスリップものをセリフがほぼゼロの舞台でやろうと思った!? 今は現代パートか？ それとも戦国パートか？ と観客が自信を持てないまま物語は展開されていきます。</p>
<p>セリフで何も説明してくれないということはつまり、倒れたアラタたちを前に、こころが苦悶しながら鼓をぽんぽん叩くシーンを見て、こちらは「あの太鼓は人間を回復させる力を持つけれど、そのぶん叩く側の生命力か何かを吸い取るっぽいな」と察する必要があるということです。</p>
<h2 id="e383ade3839ce38383e38388e587bae3828be4b896e7958ce8a6b3e381a0e381a3e3819fe38293e381a0-2">ロボット出る世界観だったんだ</h2>
<p>とはいえ、ひとつひとつをセリフで説明していたら、『アラタ ～ALATA～』は平凡なクソ作品となっていたことでしょう。セリフがないのは、失敗でもあり、最大の魅力となっている部分でもあり……。<strong>セリフがないことによる“見にくさ”</strong>が同舞台を唯一無二のものとしています。</p>
<p>鑑賞中は今までの漫画・アニメ・ゲーム知識を総動員させて、「要するにこういう場面だろう」という最大公約数的な解釈を見つけ出すことが大切。非戦闘員っぽかったこころが急にめちゃくちゃ強くなったのは、なんか秘められし力が覚醒した的な話なのかな!?</p>
<p>その都度見つけ出した解釈は正しいのかわからないし、後から簡単に裏切られる。アラタが巨大ロボットと闘うシーンを見て、「ロボットが出てくる世界観の話だったんだ！」と初めて知るわけです。</p>
<p>大蛇の化身のラスボス的な相手を倒した後に、急にトランプの兵隊たちが現れたのも「いきなり世界観が日本から変わったぞ!?」と混乱したのですが、それはあれかな……FFでわかりやすい的を倒した後に急に「永遠の闇」みたいな抽象的な存在とラストバトルさせられるみたいな感じなのかな……。</p>
<p>よく映画で「ラスト20分であなたは裏切られる」みたいなキャッチコピーを見かけますが、『アラタ ～ALATA～』はそんなもんじゃない。5分ごとに「ロボット出るんだ！」「トランプ出るんだ！」のような衝撃が訪れるジェットコースター。</p>
<p>100人いたら100通りの解釈がある、それが舞台『アラタ ～ALATA～』。己の読解力が試される場です。私は漫画、アニメ、ゲームに触れていたので、最大公約数的な解釈を導き出すことがまだ可能でしたが、ご老人やちびっ子は何を考えて鑑賞していたのだろうか。</p>
<h2 id="e5a7abe38081e381aae38293e381a7e9bc93e38292e59b9ee58f8ee38197e3819fe38293e381a0-3">姫、なんで鼓を回収したんだ</h2>
<p>人の数だけ解釈があるということは、誰かと感想を語り合いたくなる作品ということ。私は今、『アラタ ～ALATA～』の話がしたくてたまらない。</p>
<p>姫がこころに鼓をくれるっぽいムーブをした後に結局回収したのはなんだったの？ やっぱり惜しくなったの？ あとこれだけ説明不足なわりに、アラタが現代のトイレの使い方がわからずに破壊してしまうっていう一連の流れは絶対誤読が起きないくらい丁寧に演出されていたのはなんでなんだ！ ご丁寧にちゃんと便器からウォシュレットの飛沫も飛んでいたし、バランスが独特すぎるだろ！</p>
<p>殺陣、プロジェクションマッピング、ワイヤーアクション、ダンスとどれをとってもクオリティが高い。しかし、肝心のストーリーは「現代の女がタイムスリップしてきた侍と一緒に何らかの危機を解決する」という王道な大枠部分は理解できても細かいところがまったくわからない。</p>
<p>その偏りが観客の脳を揺らし、なんだこれは……なんだこれは……と混乱しているうちに、いつのまにか困惑は謎の酩酊感へと変わる。そのため後半30分は「この時間よ永遠に続いてくれ」と心の底から願っていました。</p>
<h2 id="e3819de38193e381afe3818be381a8e381aae38184e3808ehighlowe3808f-4">そこはかとない『HiGH&amp;LOW』</h2>
<p>皆でツッコめる、それぞれの解釈を語り合ってまた新たなネタを生むことができる……という点で、『アラタ ～ALATA～』は、私含め熱狂的な信者が多い『HiGH&amp;LOW』シリーズを彷彿させます。こちらの作品は、映像や演技、物語、演出と各要素のクオリティの差が激しく、しかし妙な愛嬌があるので、ダメなところに観客が勝手に理屈をつけて納得するという楽しみ方をされる作品でした。</p>
<p>私は、「最後に闘ったトランプは何だったの？」「こころは鼓の打ちすぎでいかにも死にそうな雰囲気を出していたのに死ななかったね」「鼓を打つことで受けるダメージは実際どれくらいなんだ？」といった『アラタ ～ALATA～』の話題でTwitterが連日盛り上がる光景が見たい。</p>
<p>『HiGH&amp;LOW』、実写『デビルマン』、園子温版『リアル鬼ごっこ』、これらの言葉に反応する人は必ず何か感じるものがあるはず。でも原田が猛プッシュしていたから見てみたけど<strong>クソ舞台じゃねーかと言われたら、もうそれは本当にその通りなので、</strong>素直にすみません！</p>
<p>あ、11月末まで上演しているよ。</p>
<p><iframe loading="lazy" title="YouTube video player" src="//www.youtube.com/embed/tHFtFQux4mQ" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
<p><span class="sankou">サイト</span>　オルタナティブシアター</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>元演劇人として許せないことが起きた</title>
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		<dc:creator><![CDATA[大木信景]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 14 Sep 2017 11:00:20 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[演劇]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/actor-descends"><img title="170914-ohki-03" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/09/170914-ohki-03-300x200.jpg" alt="元演劇人として許せないことが起きた" width="300" height="200" /></a>
	</div>
	鈴木砂羽は好きでも嫌いでもないが、今回の件はあまりにも可哀想すぎる。規模も重圧も全然違うけど同じ“舞台”“演出”というものに携わった経験を持つ人間として、身もよじれるほどのいたたまれなさを感じてしまった。 自分が学生演劇の延長で舞台の演出をやっていたのはもう15年以上も前になるが、今思い出しても胃が痛くなる。一行一行脚本を読み込み、絵を描き、演出プランを考える。舞台装置、照明、音響その他諸々の舞台美術・舞台効果を決め込む。すべての役者の演技プランを一緒に作っていく。稽古期間のすべてを使い、ギリギリまで役を作り上げていく。役者も人間だ。プラン通りになんかいかない。舞台は役者のものだ。役者の出来は舞台そのものの出来となる。褒めて、否定し&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/actor-descends"><img title="170914-ohki-03" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/09/170914-ohki-03-300x200.jpg" alt="元演劇人として許せないことが起きた" width="300" height="200" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc"><p>鈴木砂羽は好きでも嫌いでもないが、今回の件はあまりにも可哀想すぎる。規模も重圧も全然違うけど同じ“舞台”“演出”というものに携わった経験を持つ人間として、身もよじれるほどのいたたまれなさを感じてしまった。<span id="more-1741"></span></p>
<p>自分が学生演劇の延長で舞台の演出をやっていたのはもう15年以上も前になるが、今思い出しても胃が痛くなる。一行一行脚本を読み込み、絵を描き、演出プランを考える。舞台装置、照明、音響その他諸々の舞台美術・舞台効果を決め込む。すべての役者の演技プランを一緒に作っていく。稽古期間のすべてを使い、ギリギリまで役を作り上げていく。役者も人間だ。プラン通りになんかいかない。舞台は役者のものだ。役者の出来は舞台そのものの出来となる。褒めて、否定して、積み上げて、壊して、加えて、削って、手本を見せて、忘れさせて、まったく違うアプローチをさせて、認めて、認めさせて、納得させて、引き上げて、戻して、あらゆる試行錯誤を重ねていい役にしていく。すべての役、すべての場面でこれをやっていく。本番の幕が上がるまで。ゴールはない。</p>
<p>しかも、劇団にせよカンパニーにせよ演劇公演というのは共同作品だ。集団を率いる、集団をまとめるという頭の痛い作業も、いい作品には不可欠となる。特に役者なんて扱いづらい奴らの集まり。男も、女も、ベテランも、経験値の低い奴も、自信家も、打たれ弱い奴も、頭がいい奴も、モチベーションが低い奴も、貧乏人も、失恋した奴も、バイトが忙しい奴も、ひとつにまとめなくてはいけない。</p>
<p>演出家とは、舞台に乗ったものに関して全責任を負う存在だ。最終的に観客の前で披露した芝居そのものについて、どんな言い訳も許されないのが演出家。あのプレッシャー、焦り、もどかしさ、自信喪失、絶望感、孤独感は比べるものがないかわりに、あの安堵感、喜び、多幸感、恍惚感、充足感も他では得られない。</p>
<p>“初”演出というのは、そんな大役を、自ら望んでではあるが演出の素人がやる、ということだ。ただでさえ試行錯誤と焦りと重圧だらけの演出という作業に、“初めての”という前置きが乗った状態。自らすべてを捧げて努力するのはもちろんだが、自分ひとりの力だけでできることでもない。役者たちや周りのスタッフたちの協力、支えがなければとてもじゃないがやってられないのだ。</p>
<p>今回の鈴木砂羽初演出舞台の役者降板騒動は、もともとは鈴木砂羽の演出家としての未熟さ、力量不足が招いたものなのだろう。役者が鈴木砂羽に対する不満を募らせ、素直に言うことを聞けなくなり、積み重なった感情のもつれが最後に最悪の形で爆発してしまった。</p>
<p>ただ、演出家と役者がぶつかるなんてことはよくあること。脚本を演出家が書き直すのもあるあるなら、役者がセリフにケチをつけるのもあるあるだ。役者全員が揃う時間が短いなんてのもあるあるだし、公演直前になって演出家が「稽古時間が足りない！ どうすんだ！」とキレるのもあるある。演出家が役者をなじるというのも、もちろん誉められたことではないが、それをパワハラというなら立場が上である演出家からのダメ出しは全部パワハラということになる。</p>
<p>だから、そんなよくある話が降板騒動にまで発展するというのは、演出デビューである鈴木砂羽が役者（と事務所）にナメられた、という話以上でも以下でもない。自分も経験があるが、経験が少ない演出家をナメる役者というのは常に一定数存在する。ものづくりをする上で役割分担と意思決定経路の統一は不可欠であるということを理解できずに、自らが正しいと信じる“我”を通そうとする奴というのは、どこにでもいるものだ。しかし、その行き着く先が降板というのは、ちょっと常軌を逸している。</p>
<p>ワイドショーではコメンテーターが雁首揃えて「土下座の定義」について真顔で議論している。そんなことは心底どうでもいい。パワハラ云々も受け取る側の匙加減だ。行き過ぎかどうかは、当事者しか決められない。客観的事実としてあるのは、演出と役者の修復不可能な軋轢と、役者が降板したという現実だ。今回、鈴木砂羽は演出家としては合格点とはいい難いデビューとなった。しかし、それでもなんとか初日の幕を開けた。舞台に携わる者として、初日を迎えられないことほど情けなくて恥ずかしいものはなく、絶対にあってはならないこと。それを回避した経験は、今後の彼女の大きな糧となるだろう。代役を引き受けた役者にも拍手を贈りたい。</p>
<p>一方、本番二日前に舞台を降板した二人の役者は、どんな理由があろうとも、どんなに自己を正当化しようとも、許されるべきではない。自分が芝居をやっていたころ、役者は病気や体調不良が理由であっても一度舞台に穴を開けたら数年は仕事は来ないと言われていた。いわんや、自己都合の降板なんて、考えられないし考えたこともない。自分の尊敬する脚本家を蔑ろにされ、自分のプライドをズタズタにされたからといって、多くの人間が関わり多くの時間をかけて準備し多くの客が待っている作品に対し自分しかできないやり方で取り返しのつかないダメージを与えて復讐するなんてことが許されていいわけがない。こんなことを書かずとも今後この二人を起用しようと思う人間はいないと思うが、元演劇人、現演劇ファンとして、怒りを通り越してこんなことをする人間がいるんだという薄ら寒さを感じた。</p>
</div>]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>【演劇】劇団ゴキブリコンビナート公演『法悦肉按摩』、観劇で初めて命の危険を感じる</title>
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		<dc:creator><![CDATA[原田 イチボ]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 08 Jul 2017 07:00:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[演劇]]></category>
		<category><![CDATA[レビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/goki-con"><img title="170705-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/07/170705-harada-01-300x199.jpg" alt="【演劇】劇団ゴキブリコンビナート公演『法悦肉按摩』、観劇で初めて命の危険を感じる" width="300" height="199" /></a>
	</div>
	劇団ゴキブリコンビナートの第32回公演『法悦肉按摩』を見に行きました。 悪名高いゴキコンを初めて鑑賞するぞ！ と、わくわくしながら行きましたが、あまりの恐ろしさに開始10分で「もうお家に帰りたい……」とアイマスクの下でちょっと泣いた。 汚物や虫を投げる過激劇団 公式サイトいわくゴキブリコンビナートとは、「小劇場界のマンソン住血吸血として良心的な演劇ファンの神経を逆撫でし続ける素敵な奴等」。その言葉の通り、演劇青年だった弊社社長（神様は野田秀樹）は、ゴキコンが大嫌いだそうです。 ゴキコンの悪評については演劇好きじゃなくとも聞いたことがあるかもしれません。客席に向かって、汚物を投げるとか、虫を投げるとか、観劇の際は必ず汚れてもいい服装で&#8230;]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
	<div>
	<a href="https://itwas.media/before-renewal/stage/goki-con"><img title="170705-harada-01" src="https://itwas.media/wp-content/uploads/2017/07/170705-harada-01-300x199.jpg" alt="【演劇】劇団ゴキブリコンビナート公演『法悦肉按摩』、観劇で初めて命の危険を感じる" width="300" height="199" /></a>
	</div>
	<div class="theContentWrap-ccc"><p>劇団ゴキブリコンビナートの第32回公演<strong>『法悦肉按摩』</strong>を見に行きました。</p>
<p>悪名高いゴキコンを初めて鑑賞するぞ！ と、わくわくしながら行きましたが、あまりの恐ろしさに開始10分で「もうお家に帰りたい……」とアイマスクの下でちょっと泣いた。<span id="more-1142"></span></p>
<div class="dp_toc_container pos-before_first_h allow-toggle" role="navigation" data-margin="30"><p class="toc_title_block"><span class="toc_title icon-list">INDEX</span><span class="toc_toggle icon-up-open" role="button"></span></p><ul class="dp_toc_ul has_title"><li><a href="#e6b19ae789a9e38284e899abe38292e68a95e38192e3828be9818ee6bf80e58a87e59ba3-1">汚物や虫を投げる過激劇団</a><ul><li><a href="#e4bc9ae5a0b4e381aee5a0b4e68980e381afe58fa3e5a496e7a681e6ada2-2">会場の場所は口外禁止</a></li></ul></li><li><a href="#e382a2e382a4e3839ee382b9e382afe79d80e794a8e381a7e4bc9ae5a0b4e585a5e3828a-3">アイマスク着用で会場入り</a><ul><li><a href="#e899abe381afe5ab8ce381a0e38081e382b2e383ade381afe5ab8ce381a0-4">虫は嫌だ、ゲロは嫌だ…</a></li></ul></li><li><a href="#e38184e381a4e887aae58886e3818ce8a2abe5aeb3e88085e5bdb9e381abe381aae3828befbc9f-5">いつ自分が“被害者”役になる？</a></li></ul></div><h2 id="e6b19ae789a9e38284e899abe38292e68a95e38192e3828be9818ee6bf80e58a87e59ba3-1">汚物や虫を投げる過激劇団</h2>
<p>公式サイトいわくゴキブリコンビナートとは、「小劇場界のマンソン住血吸血として<strong>良心的な演劇ファンの神経を逆撫でし続ける素敵な奴等</strong>」。その言葉の通り、演劇青年だった弊社社長（神様は野田秀樹）は、ゴキコンが大嫌いだそうです。</p>
<p>ゴキコンの悪評については演劇好きじゃなくとも聞いたことがあるかもしれません。客席に向かって、汚物を投げるとか、虫を投げるとか、観劇の際は必ず汚れてもいい服装でとか……。</p>
<p>筆者は都内で昨秋開催されたオールナイトイベント『サディスティックサーカス2016』にて、初めてゴキコンのステージを目にしました。</p>
<p>男女3人が頬に長い金串を突き刺してつながり、「だんご3兄弟」を歌うというパフォーマンスは印象深かったのですが、物語の内容の不謹慎さにドン引きしてしまい、「ゴキコン=最悪」という図式が心の中に出来てしまったのでした。</p>
<h3 id="e4bc9ae5a0b4e381aee5a0b4e68980e381afe58fa3e5a496e7a681e6ada2-2">会場の場所は口外禁止</h3>
<p>しかし、7月1日～3日に約2年ぶりの新公演が行われると聞いたとき、ちょっと気になってしまった。地下アイドルの姫乃たまちゃんがファンを公言しているし、もう1回だけ見てみようか……。</p>
<p>ドキドキしながらチケット予約メールを送ったら、意外にも丁寧な案内メールが返ってきました。…少し安心。</p>
<p>ですが「会場の詳細を絶対にSNSで公表しないで」「汚れてもいい服装で」「一切のクレームは受け付けられない」という文言が気になる……。</p>
<p><span style="font-size: xx-large;"><strong>やっぱり怖い！</strong></span></p>
<h2 id="e382a2e382a4e3839ee382b9e382afe79d80e794a8e381a7e4bc9ae5a0b4e585a5e3828a-3">アイマスク着用で会場入り</h2>
<p>怯えながら都内某所へ。野外に建てられた、ブルーシートに包まれた掘っ立て小屋が会場です。さすがに観客は慣れたもので、みんなレインコートに身を包んでニコニコしています。</p>
<p>うーん、「嫌なら見るな」が実現している世界だ。</p>
<p>会場には、受付で渡されたアイマスクを付けた状態でスタッフに手を引かれて入っていきます。</p>
<p>すでに怖い。</p>
<p>周囲が見えないため、どの程度の広さの空間に何人ぐらいがどのように詰め込まれているのか、まったくわかりません。満員電車のような密度ですが、場所によってはスカスカだったりするのかな。隣にはどんな人が立っているんだろう。あっ、手がぶつかった。そして近くで誰かが鼻歌を歌っている……。</p>
<h3 id="e899abe381afe5ab8ce381a0e38081e382b2e383ade381afe5ab8ce381a0-4">虫は嫌だ、ゲロは嫌だ…</h3>
<p>ゴキコン第32回公演『法悦肉按摩』の物語は、盲人の女性が、按摩学校の憧れの先輩だった男に会いに行こうと電車に乗るところから始まります。なるほど、女性と観客の感覚を同期させるためのアイマスクだったのだなと感心したのもつかのま、地獄の数十分が始まりました。</p>
<p>狭い小屋の中、舞台と客席の区別なんてものはありません。観客たちの間で役者は演じます。そして満員電車の中で突然始まるケンカ！ しかも、片方は“虫使い”！ 現れる酔っ払い！ <strong>「うんこがしたい」と騒ぎ出す女たち！</strong></p>
<p>虫は嫌だ、ゲロは嫌だと逃げ出したいのに、どこに逃げればいいのかわからない。逃げた先が虫使いや酔っ払いの真正面だったらどうしよう……。</p>
<p>ただ震えながら壁に寄り添い、「早くお家に帰って平和にアイスが食べたい」とアイマスクの下で私はちょっと泣いた。泣いている間にも、<strong>謎の小さい何かや、酸っぱい臭いの飛沫が頭に降りかかっていた。</strong></p>
<h2 id="e38184e381a4e887aae58886e3818ce8a2abe5aeb3e88085e5bdb9e381abe381aae3828befbc9f-5">いつ自分が“被害者”役になる？</h2>
<p>途中でアイマスクは外してOKになったのですが、1時間余りの上演時間中、物語の登場人物と一緒にいつ自分が“被害者”の側になるのか気が気じゃありませんでした。だってドラム缶は飛んでくるし、土砂は流れてくるし、浣腸が取り出されるし。</p>
<p>今まで「すごく感情移入した」とか「ハラハラした」とか言って見ていた舞台とは段違いのスリルでした。だって小屋の中で役者たちと一緒に泥まみれになって、<strong>もう半分当事者だもん！</strong></p>
<p>とはいえ、観客に当事者感覚を抱かせる方法としては非常に力技ではあるので、演劇好きな人ほど意見がわかれそうなところだと思いますが……。</p>
<p>もう二度と行くかと思ったものの、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということでしょうか。次回公演の発表があったら、さんざん迷った末にまた予約メールを送ってしまいそう。強い刺激だからこそ、また欲しくなるのかもしれません。</p>
<p>しかし、「虫とかいっていたけど実際ただのオモチャか何かをぶつけていただったりして～」とアイマスクを外したら、床にコオロギが這っているのを見たときの衝撃は二度と味わいたくない……ジレンマ……いや、しかし……。</p>
<p>ところでゲロは本当にゲロだったのかな!?</p>
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